2022年10月
■2022年10月
日産は、「スカイライン」を一部仕様変更して、2022年9月22日に発表、同年10月末に発売する。
今回の一部仕様変更では、「400R」のボディカラーにミッドナイトパープルを追加設定するとともにスレートグレーを廃止した。またインテリアでは、「GT」を除く全グレードに、黒木目のフィニッシャーやブラックルーフライニング、ブラウン本革スポーツシートなどをセットにした「ブラウンインテリアパッケージ」を新たにオプションで設定した。
なおグレード体系の見直しも行われ、ハイブリッドモデルは廃止されている。
■2024年7月
日産は2023年8月8日、「スカイライン ニスモ」および特別仕様モデル「スカイライン ニスモ リミテッド」を発表した。「スカイライン ニスモ」は1000台限定で2023年9月上旬に発売、「スカイライン ニスモ リミテッド」は100台限定で2024年夏の発売を予定している。
「スカイライン ニスモ」は、既存の「400R」をベースに独自のレーシングテクノロジーを結集し、極限まで性能を高めたGTカーを目指して開発されたモデル。ハイパフォーマンスセダンとしてのワイド&ローのスタンスや、ニスモ専用エンジンと加速チューニングにより、長い歴史を誇る「スカイラインGT」の集大成となる佇まいと走りを実現しているという。
パワートレインは、「スカイライン ニスモ」専用のV型6気筒DOHC 3.0リッター直噴ターボ「VR30DDTT」型エンジンで、スーパーGTのGT500レース用エンジンの開発に携わったエンジニアが同じ開発設備を使用しチューニングを施した。最高出力はベースとなった「スカイライン 400R」から11kW(15PS)向上し、298kW(405ps)を実現した。また、最大トルクについても同様に75Nmアップの550Nm(56.1kgfm)を発揮する。
走行モードについては、STANDARDに加えてSPORTとSPORT+が用意されており、ニスモ専用のAT変速スケジュールを採用することで、エンジン回転を高回転で維持し、高速走行時におけるレスポンスの向上を図った。
このエンジンの出力向上に伴う太いトルクをしっかりと後輪で路面に伝えるため、リアタイヤの幅を20mm拡大。前後タイヤのグリップ力を高次元でバランスさせた専用開発の高性能タイヤを採用している。また、リム幅を拡大しながらも、高剛性化と軽量化を実現したニスモ専用エンケイ製19インチアルミホイールを採用し、操舵初期のレスポンスとコーナンリングでの設置性を向上させた。サスペンションとスタビライザーについても高性能タイヤの採用に合わせて専用のチューニングが施されている。
エクステリアでは、前後バンパーとサイドシルカバーを「スカイライン ニスモ」専用パーツとして開発し、シャープで鮮やかなレッドアクセントや専用のフォグランプ、エンブレム等の新世代ニスモ車と共通のマテリアルを採用することで、ひと目でニスモであることが分かるデザインとなっている。また、フロントバンパーロアグリルとフォグランプ周りの造形や、ボディサイドのリアホイール中心を前後に貫くサーフィンラインをオマージュしたデザインにより、往年の「スカイライン」らしい力強さも表現している。
インテリアは、「400R」の高い質感はそのままに全体をブラック基調で統一。レッドセンターマーク付のニスモ専用本革巻ステアリングや、280km/hスケールのスピードメーター、ニスモロゴを配したレッドリングタコメーターを採用している。ブラックとレッドをベースにしたニスモ専用のRECARO製スポーツシートは、スウェード調表皮の位置を調整することで、急旋回時でも高いホールド性を発揮するという。
続いて発売される100台限定の「スカイライン ニスモ リミテッド」は、S54A-1型「スカイラインGT」誕生60周年を記念した特別仕様モデルだ。横浜工場の匠ラインで、特別な資格を持つ匠が手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載する。日産初採用となる艶消しガンメタリック塗装のホイールを特別装備し、リミテッドの証となるエンジン組み立て担当者を記した「匠ラベル」、10台限定を刻印したシリアルナンバープレート等が装着される。
ボディカラーは専用色である「ニスモ ステルスグレー」を含み、「スカイライン ニスモ リミテッド」が全3色、「スカイライン ニスモ」が全5色をラインナップする。