日産 スカイライン 「日産を代表するスポーツセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
3

日産を代表するスポーツセダン

2023.11.26

年式
2014年6月〜モデル
総評
1957年の初代誕生から現在に至るまで販売を続けるスポーツセダン。13代目となる現行型は2013年11月に発表されたので、すでに丸10年を迎えた。V型6気筒3.5Lハイブリッド(1モーター2クラッチ方式)を基本に、2014年6月にはメルセデス・ベンツ製の直列4気筒2.0Lターボを追加。現在は、V型6気筒3.0ツインターボのみに整理された。
満足している点
日産を代表するスポーツセダンらしく、走行性能は未だに高い。ステアリング機構に、量産車では世界初の採用となるバイワイヤーステアリングの「ダイレクトアダプティブステアリング」(KYB製)を採用。VR30DDTT型エンジンは、型式からわかるようにGT-Rとルーツは同じだ。量産に先行した自動運転技術や先進安全技術のテスト車にも使われている。
不満な点
走る、曲がる、止まるといった基本設計はしっかりしているものの、インテリアの造形やスイッチ類などはやや時代を感じる。上下2段に別れた大画面ツインディスプレイ(タッチパネル方式)にしても、選択内容がたくさんあり運転中のブラインドタッチがやりづらい。個人的には日産初採用だった「ProPILOT2.0」の搭載をやめてしまったこともマイナス点。
デザイン

4

シャープな印象で、全体としてもまとまり感の高い3ボックス正統派セダン。先代である12代目のサイドシルエットを上手く生かしながら、流麗なデザインとした。インテリアは2段構えのディスプレイを中心に囲まれ感を意識した造形だ。テールランプには2代目スカイラインからの伝統である丸型形状をモチーフにした点灯デザインを採用する。
走行性能

4

1モーター2クラッチ方式は高度な制御技術であったものの、発進時や低速域ではアクセルワークに慣れが必要で、総じて走行性能は独特だった。2019年6月に、ProPILOT2.0の搭載と同時期に加わったV型6気筒3.0Lツインターボは快速で304PSと405PSをラインアップ。2023年8月に発表した「NISMO」では420PS/550N・mを発揮する。
乗り心地

3

グレード別の装備になるが、「インテリジェントダイナミックサスペンション」と名付けられた電子制御ダンパー技術によって、乗り味は終始フラットだ。導入当初はランフラットタイヤを履きこなせず硬めだったが、現在はしっとりとした乗り味に。NISMOは足回りからECUに至るまで専用チューニングが施されている。引き締められているが乗り味は良好だ。
積載性

4

セダンボディであることから絶対的な容量はそれほど大きくないが、9インチのゴルフバックなら4個収納できる。後席は6:4分割可倒式で、センター部分にはトランクスルー機構を設けるなど実用性は高い。トランクリッドはバンパー部分から開き開口面積も大きく、しかもリッドを支えるダンパーが開口部に掛からないので荷物の積みおろしがとてもやりやすい。
燃費

3

試乗した「400R」が搭載するVR30DDTT型のトルクカーブを見ると、1600〜5200rpmの幅広い領域で最大トルク値である475N・mを発揮する。最大過給圧に至った際の値だが、じんわり踏み込んだ際のトルクも十分。結果、高速道路から渋滞の市街地など総距離300km程度の走行で8.3km/Lを記録した。WLTC値は10.0km/L。
価格

3

304PS版が456万9400円〜514万9100円で、405PSの400Rが589万9300円。420PSのNISMOが788万400円〜947万9800円。パワーと価格が比例する格好だが、おすすめは304PS版のボトムグレード「GT」だ。スカイラインらしい優雅な走りと、ダイレクトアダプティブステアリングの先進技術との融合は高い満足度が得られる。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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