カーナビの異常な逆走報知現象についての質問です。

Question

カーナビソフトに詳しい方、コメントをお願いします。数年前、千葉市 → 茅ヶ崎市に向かう途中、東名高速道路に入る手前、山手トンネル出口近辺で突然、「逆走です!!」の音声連呼と表示点滅があり、大変驚きました。車購入先には直ぐに報告。約3年後、カーナビソフトを更新、今年同じ場所で、全く同じ逆走報知が生じ驚いています。カーナビメーカーはGPSの誤作動（位置ずれ）が原因と言っていますが、この異常な逆走報知現象はカーナビソフトの修正では防止できないものですか？ 他の防止方法があればそれもお願いします。

Answer 1

カーナビが車の位置を表示するためには、①ＧＰＳ電波、②カーナビ内臓ジャイロセンサー、③車のコンピューターから送られる車速情報、④リバース信号、⑤マップマッチング機能 などが使われています。

トンネルなどで一時的にＧＰＳ電波が受信できなくなると、②～⑤の情報で位置を表示するため、やや車の位置を表示する精度が下がります。
地下駐車場の場合は、⑤も利用できなくなるため、②～④の情報で位置を表示する という具合に、情報源が少なくなっていき、さらに位置の精度が下がります。
雪道などでタイヤが激しく空転すると、③の車速情報が狂うため、精度が下がったり一時的に不自然な位置表示をすることがあります。

ＧＰＳカーナビの歴史は 35年ほどありますが、およそ30年前から位置を表示するために利用される仕組みは上記の①～⑤で、基本的には変わっておらず、これ以上の精度向上は現時点では不可能です。
そのため、カーナビの誤認識を完全になくすことはできません。

ＧＰＳ電波が受信できない距離や時間が長いほど、またその間にカーブが多いほど、気づかないうちに誤差が増えていく傾向があります。
トンネルを抜けるとＧＰＳ電波を受信できるようになり、ＧＰＳ電波が受信できなかった間に発生した誤差が、自動修正される仕組みです。

しかしＧＰＳ電波には、悪用防止のために、民間が無許可で利用できるＧＰＳ電波には、意図的に数メートルから十数メートルの誤差が設定されており、その誤差は時間経過と共に不規則に東西南北に変化し、悪用を防止する仕組みになっています。
もし意図的な誤差が設定されておらず、常に正確なＧＰＳが誰でも利用できると、自爆テロなどに悪用される可能性があり、ＧＰＳを管理しているアメリカは、悪用防止のために、無許可のままでは誤差付きのＧＰＳしか利用できない仕組みにしています。

カーナビやスマホのナビアプリなどは、誤差付きのＧＰＳ電波しか利用できないため、マップマッチング機能やジャイロセンサーなどから得られる情報と照らし合わせ、誤差を自動修正する仕組みです。
しかし、誤差を修正するには少し時間がかかるため、修正が終わるまでは正確な位置を表示できないことがあります。
そのため、一時的に対向車線の上を走行していると誤認識したり、立体道路の上下を誤認識することがあります。

これはＧＰＳ電波に意図的に設定された誤差と、カーナビの仕組みの都合から、技術的には改善困難な問題です。
カーナビが一時的に誤認識しても、しばらく走行を続けると正しい位置に補正されるため、ほとんどの場合は問題なく使用できます。

『逆走』と表示されると、『もしかしたら本当に逆送しているのか？』と焦るかもしれませんが、道路標識を見て正しく走行できていることを確認し、カーナビが自動修正されるのを、そのままお待ちください。

Answer 2

GPSには誤差があるので、たまたま反対車線の位置にズレた状態で認識されればある得ることですね。
GOS電波が届かないトンネルの中などならなおさらです。