三菱 アウトランダー のみんなの質問

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今はハイブリッド車が売れていますが、電気自動車(日産、三菱)はこれからどうなるでしょうか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

三菱はi-MiEVの次の出すプラグイン・ハイブリッド車(シリーズハイブリッドベース)のアウトランダー・ハイブリッドが今後のメインです。日産は電気自動車で行きますが,結局,売れないので,ハイブリッド車に軸足を動かさざるをえないでしょう。

以下,電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)の比較を示します。

●EVが有利な点
★CO2排出量が少ない … 走行モードにより異なりますが,だいたい50%くらい減らすことができます。HVはカタログ燃費2倍ですが,実際の燃費は10~20%ですから,20%削減がせいぜいです。

★始動時加速がすぐれる … トヨタ方式のHVでは,出力50kWクラスの大型モータを搭載します。またホンダや日産のHVは10~15kWクラスです。一方,電気自動車では80~120kWクラスのモータを搭載することになります(現在の電気自動車は比較的小型の車両が多いので,モータ出力は小さい:三菱iMiEV=47kW)。
モータは出力特性として,回転数によらず,ほぼ一定の出力をしています。

出力(馬力)=2π×回転数×トルク

の関係から,低回転では,非常に大きなトルクを発揮できるのが,モータの特徴です。この低速トルクにより,始動時の加速は素晴らしいものになります。

★交換部品が少ない … エンジンではオイルの定期交換が必要です。しかしEVでは,このような交換部品はほとんどなく(冷却水は定期交換必要あり),いわばメンテナンスフリーに近い状態で使うことができます。

●HVが有利な点
★走行距離が長い … EVの走行距離はエアコン使用時にはせいぜい100kmです。一方,プリウスはエアコン使用時でも1000km 走れる場合があります。つまり約10倍違います。

★コストが安い … HVは現行ガソリン車より50~100万円高くなります。一方,EVは電池コストだけで車体コスト以上あるので,400万円くらいになります。現在,ちょっとしたEVブームですが,電池コストの解決策は見つかっていないのです。

★高速時の加速性(追い越し加速)が優れる … EVに乗った人が素晴らしい加速だったという話をよく聞きますが,高速道路で怖い思いをしたという人はあまりいません。じつはEVは高速道路での追い越し加速がとても苦手なのです。モータの特性として,高回転側ではトルクがあまりありません。一方,エンジン車は回転数によらず,ほぼ一定のトルクなので,高回転でも回転数に見合う出力が得られます。
一方,HVはエンジンにモータの出力が加わるので,追い越し加速は本当に素晴らしいです。

★燃料補給時間が短い … EVの充電時間は非常に長いです(8~12時間)。急速充電設備を使えば1時間以内になりますが,それでもガソリンの給油時間の数倍かかります。

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●EVのより本質的な問題
HVは基本的に化石燃料を使うので,化石燃料の節約が主な目的です。一方,EVは発電されたエネルギを使うことになります。日本の発電シェアは以下の通りです(出典:中央電力協議会 2008年の推定実績)。

火力=65%
原子力=26%
水力=8% (石炭=25%,LNG=28%,石油=12%)
新エネルギ=1%

となります。次にガソリンのエネルギを発電でまかなうためには(温暖化防止のため,増設できるのは原子力発電所のみ)、

(1) 現在の発電量の 1.53倍 必要
(2) 現在の原子力発電量の 1.17倍 増設が必要 (合計、約2.2倍になる)

EVはガソリン車よりもエネルギ効率が高いので,増設分 1.17倍の半分としましょう。現在,54基の原発があるのですが,25基くらいは増設が必要になります。

短期間にEVを増やすのは,とても無理なことなのです。

●石油はいつ無くなるか? その時はどうするか?
2035年±5年頃,石油の需給バランスが崩れます。つまり石油の高騰が加速します。逆にいえば,それまでに石油依存しない社会の構築が必要になります。発電のためのエネルギは12%まで低下し,あと10年で半減されます。一方,交通手段の石油依存は大きく変わりません。

これを解決するには,あと15~20年かけて,原発の増設と水素社会の実現が必要になります。

水素を燃料とする水素燃料電池自動車こそ,現在の化石燃料の自動車の次に来るものといえます。その時,社会インフラとして水素ネットワーク(都市ガスのような)が整備されるでしょう。

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●まとめ
現在,EV(電気自動車)がいろいろ取り上げられてブームになっていますが,その根本課題(下記)はまったく解決していません。

(1) コスト
(2) 航続距離
(3) 充電インフラ

むしろ,いろいろなEVが発表されるたびに,実現性が乏しいことがよりはっきりしてきています。

こうして,現在の技術で比較すると,HV(ハイブリッド車)が資源や地球温暖化の課題に対しての有効な「解」といえますが,EVは試作車レベルです。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2010.3.26 23:37

詳細な回答ありがとうございました。

その他の回答 (2件)

  • 今の充電式電気自動車はオモチャだ。

    ハイブリッドやガソリンエンジン車と同様、
    一回の充電で500km走れる、
    充電は15分、
    加速は100kmまで10秒、
    最高速度は150km、
    をクリアしないと売れない。


    燃料電池車のほうが可能性あるんじゃないか?

  • 一回の航続距離が200キロに満たないのであれば、厳しいと思いますよ。

    政府などの協力による環境整備(急速充電できる電気スタンドまたは電気自動車を電気スタンドでのバッテリー交換型にする、など)が先に必要になると思います。

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