マツダ CX-3 「元祖スタイリッシュコンパクトSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

元祖スタイリッシュコンパクトSUV

2021.3.25

年式

2015年2月〜モデル

総評

コンパクトかつ美しいデザインのSUVで、「CX-3のデザインに惚れ込んだ！」という人が購入するモデルだと思う。世界的にSUVのラインナップは増えてきているが、CX-3のように流麗なコンパクトSUVはマツダ車にしかない価値だと思う。ただ、最近はそのマツダ車の中での立ち位置が難しくなってきているように感じるので、今後の改良に期待したい。

満足している点

マツダのデザインの代替わりが始まって、やや古くなってきてはいるが、“魂動デザイン”のフィロソフィーに基づく美しいデザインは健在。それに加えて、コンパクトさを活かしたキビキビとしたドライビングフィールは楽しい。ディーゼルや排気量の大きいエンジンを搭載しなくても軽快に走れるところは美点。

不満な点

CX-3も中身はアップデートされているものの、エクステリアデザインなどに変更はなく、CX-30やMX-30など、マツダ内のコンパクトSUVに押され気味な印象。今後もCX-3がひとつのモデルとして継承されていくのかは気になるところ。

デザイン

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マツダのラインナップに新しいSUVモデルがどんどん加えられていくうちに、少し影を潜めてしまったように感じるCX-3。いまだ“魂動デザイン”による美しいデザインはそのままだが、第7世代のマツダ車と比べるとやや見慣れた印象に。MAZDA2もフェイスリフトされている中、ポツンと取り残されているのは気になる。

走行性能

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MAZDA2をベースとしているため、コンパクトで小回りの効くハンドリングはCX-3にも受け継がれている。車重も軽いので、ガソリンエンジンでも軽快にキビキビ走ることができる。正直「ディーゼルモデルはオーバースペックかな？」と感じるほどなので、燃費を気にする人以外はガソリンエンジンでも十分満足できるモデルだと思う。

乗り心地

3

ベースモデルのMAZDA2と比較すると、モデルによってはタイヤサイズが18インチなっているので、乗り心地は硬く感じる。CX-3は、発売当初はこれまでにないデザインで、そのスタイルにビビッとくる人重視で作られていたこともあり、そこまで乗り心地や使い勝手が重視されていない面もあるようだ。

積載性

3

コンパクトカーのMAZDA2をSUV化したため、後席の空間と荷室スペースは狭い。誰かを後席に乗せたり、様々な荷物を積む予定のある人は、CX-3よりもCX-5やCX-30など、ひとまわり大きいSUVモデルを検討してみることをおすすめする。

燃費

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燃費は、15.2〜23.2km/L（WLTCモード）と、ガソリンとディーゼルで大きく変わってくる。ガソリンエンジンも1.5Lと2Lが用意されているが、燃費を重視するなら1.5Lがおすすめだ。もちろん燃費だけで言えばディーゼルモデルがもっとも良いのだが、1.5Lモデルと比較すると約30万以上価格差があるため、予算と相談することをおすすめする。

価格

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1.5Lのエントリーグレードが約189万円スタートで、ディーゼルの最上級モデルが約293万円と、約100万円以上の価格差がある。CX-30には1.5Lのガソリンエンジンモデルはないが、CX-3と同じ装備のモデルを比べると約13万円程度の価格差になっているため、1.5Lで価格の安いモデルを購入しない限りは、個人的にはCX-30の方がお得に感じると思う。