ランドローバー ディフェンダー のみんなの質問

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なぜ日本ではディーゼル+MTの車が極端に少ないのでしょうか?(特にヨーロッパ車)
ヨーロッパやオーストラリアでは多いように思います。

恐らく、日本車では5車種もない(しかも、一般的な車ではエクストレイルのみ、セダンなし)と思います。ヨーロッパ車だとアルピナD3とランドローバーのディフェンダーのみ?かも。
AT車だと多少車種が増えるようですが…

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ベストアンサーに選ばれた回答

ディーゼル車が少ない原因とMT(手動変速機)が少ないのは,それぞれ異なる原因です。では,以下に説明いたします。

●どうして日本ではディーゼル車が少ないのか?
最大の理由は,排ガス規制です。

1970年代,日本では《光化学スモッグ》が大きく注目されました。そしてその原因物質のひとつである NOx(窒素酸化物)の低減が重要視されました。一方,欧州では,目で見える黒煙対策(PM,HC)の対策に重点が置かれました。

PMは,より完全な燃焼をすれば低減でき,燃費も向上できます。95年くらいにできたコモンレール式という超高圧燃料噴射方式(数回に分けて噴射する)により,燃料の粒径が小さくなり,より完全に燃焼に近づきました。

一方,NOxは,空燃比で燃料が薄いディーゼルでは,混合気中の酸素比率が高く,しかも燃焼温度が2000K(ケルビン)を超えると発生します。つまり完全燃焼に近づくほど,NOx量が増えるのです。このため日本では,黒煙(石原都政)もNOxも両方,対応できないということで,ディーゼル車は衰退しました。

一方,欧州では,PM対策がメインだったので,燃費の良いディーゼル車はシェアを伸ばし,09年には販売量の53%までになりました。

添付図をご覧ください。これは最近のものですが,欧州は,NOxが甘い状態から規制し,日本は,もともとNOxが厳しいところから出発していることがわかります。

●どうして欧州ではディーゼル車が増えたのか?
下記3つの理由からです。

(1) 経済性 … 軽油の方が 10%くらい安く,燃費が25%くらい良いので,燃料費は30%以上安くなります
(2) 加速性 … 同じ排気量なら,ディーゼル車の方が,ガソリン車の1.5~2倍のトルクがあります。しかも1500rpmくらいで最大トルクが出せます。このためガソリン車より加速が大変よく,気持ち良い運転ができます。日本では新しいディーゼル車に乗ったことがない人が多いので,この事実を知りませんが,本当に気持ちいいですよ
(3) 航続距離 … 欧州人の多くは金曜日の午後から週末を田舎で過ごすために,いそいそ遠出します。このとき,燃費が良いほど,途中で燃料を入れる回数が少なくなります。ディーゼル車なら,800~1100kmくらい走れるので,相当遠くまで「圏内」になります

●MT車はなぜ少ないのか?
日本/欧州/北米の順番

AT 65%/10%/90%
CVT 28%/1%弱/1%弱
MT 7%/89%/9%

統計年は、2004~2006年で、地域で少し異なっています。現在の日本でのMT比率は3~4%くらいです。

欧州でMT比率が高く,日米で低いのは,下記の理由からです。

(1) 運転の楽しさ
(2) 経済性

●最大の理由は「運転の楽しさ」。2番目が「経済性」
伝達効率が良いため、MTの燃費は優れています。しかし実際に欧州人(英国、フランス、ドイツ)と話してみると、一番の選択理由は「運転の楽しさ」なのです。欧州で働く日本人も、彼らに感化されてMTに乗る人の方が、ATの人よりずっと多いです。実際、欧州で働いている日本人の車両を10台程度、調べてみても、約8割はMT車でした。そして口々に、ヨーロッパを走るなら、MTしかないと言います。

わたしも欧州を走ってみて、MT車こそ自動車と、あらためて思いました。今でこそ速度規制が増えたアウトバーンですが、それでも一部は度無制限です。MTの方が、車両との一体感(人馬一体)があり、運転そのものが楽しくなります。

●日本のディーゼル車は?
日本では,現在,下記のクリーン・ディーゼル車が販売されています。

・ダイムラー社 メルセデス・ベンツE320CDI (2006年から)
・アルピナ社 BMW アルピナ D3 BiTurbo (2009年4月から)
214馬力 450Nm 0→100km/h:6.9秒 最高速:244km/
・日産 X-TRAIL 20GT (6速MTと6速ATがある)
・三菱 パジェロ・ディーゼル

いずれも比較的高価なのですが,マツダが2012年に発売する「SKYACTIV-D」エンジンを搭載したディーゼル社が素晴らしいとおもいます。

●どうしてマツダがすごいのか?
ディーゼルエンジンで厳しいNOx規制をクリアするためには,下記のいずれか,あるいは両方が必要でした。

・SCR … 尿素水を排ガスに吹いて,アンモニアを発生させ,その還元作用でNOxを無害化 → 尿素タンクや尿素インジェクタが必要で高価
・リーンNOx触媒 … 触媒表面層にNOxを取り込み,時々,空燃比で燃料を濃くしたときに発生するCOやHCでNOxを還元 → 処理量が増えると,触媒コストが高い(小型車向き)。時々,空燃比を濃くするので,燃費は5%悪化

いずれもコストが高いため,ディーゼル車=高価 という評価でした。しかしマツダはこれらを使わずに規制をクリアしたのです。世界最高技術です。これにより日本でも少しずつ普及するでしょう。

●MTは?
日本の道路事情から,復活はむずかしいでしょう。欧州のようにDCTが増えれば,MT感覚が楽しめます。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

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質問者からのお礼コメント

2011.3.8 10:19

非常にわかりやすい回答、ありがとうございました。

その他の回答 (7件)

  • 同じ疑問を持っていたのを>e60fuenfer1さんの回答がすべて解決してくれました

  • 日本ではディーゼル車の人気がない。
    日本ではMTの人気がない。
    当然、人気がないディーゼルとMTの組み合わせは、もう救いようがないくらい人気がない。
    人気が無いから売れることもない。
    だからメーカが作らないし輸入しない。それだけです。

    ヨーロッパではディーゼルもMTも人気があるので、その両方の組み合わせも
    市場では受け入れられているので、種類も多いですが・・・。

  • 簡単にまとめますとCO2削減やATはかんたんで操作ミスが減るので事故も減らせるということだと思います
    ただMT車だとじぶんはまだ未熟なためディーゼル車がいいですねクラッチがつなぎやすくエンストもへりますし

  • ヨーロッパの人は
    1.年間3万㎞とか平気で走る
    2.大陸移動にあたって信号が無く定速巡航可能
    3.音など気にしてないし、巡航時はガソリンより低回転
    4.ランニングコストに非常にシビア
    5.MTが面倒と思わない(地域性も一助)
    以上より、好んで乗る。
    日本はその逆で、元を取れる人が少ない。

  • こんばんは。
    車の楽しさで言えば、あなたのおっしゃるような車種だと思います。
    ですが、日本のメーカーって売れる車しか作りたがらないです。
    それが良いことか悪いことか別にして、ディーゼル+MTでは売れないと判断してると思います。
    やはり、売れる傾向の車しか作らず、内装がみんなチープな車ばかり作っていますし、
    日本車の良さが薄れていく傾向ですが、同じ方向へ進みたがるメーカーばかりですから期待できないですね。

    外車も、日本向けにはATしか輸出しなかったりします。道路事情を考慮した結果と言いますが・・・。

  • 日本では環境に優しいエンジンとして 今や ハイブリットが 主流ですが、
    ヨーロッパでは ディーゼルこそ 環境に優しいエンジンと 言う認識があり 各メーカー 各グレードに必ずディーゼルモデルがあります。 日本の様に信号ばかりでストップ&ゴーも繰り返さないので MT車も人気があります。

    日本ではディーゼル(うるさい・回らない)+MTも不人気 なので ディーラーでは輸入販売しません。

    4駆ブームの時は 割とディーゼル車も人気があったのですが、 トヨタでさえ 国内では生産しなくなりましたね。
    日産はデンソーと共同でコモンレール式ディーゼルエンジンを開発しましたから 商用車以外でも 売りたいでしょうし、

    エクストレイルに頑張ってもらいたいです。

  • 今はMTの車に乗るのは走り屋の人だけで
    しょう。
    AT限定免許の人が増えて、ガソリンもディーゼルも区別なく減少してきていると思います。

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