2019年11月
■2019年11月
FCAジャパンは、ジープの本格オフロード「ラングラー」に仕様変更を施すとともに、特別仕様車「アンリミテッド アルティテュード」を設定して、2019年11月14日に発表、同年11月23日に発売した。
今回の仕様変更では、モデルごとに仕様の見直しを実施。「スポーツ」と「アンリミテッド スポーツ」は、新たにクラッシュミティゲーション(衝突被害軽減ブレーキ)付の前面衝突警報とアダプティブクルーズコントロール〈STOP機能付〉を標準装備した。また「アンリミテッド スポーツ」は、エンジンを2.0リッター直列4気筒ターボ(272ps)から3.6リッターV6(284ps)に変更した。さらに限定車で好評のボディカラー、ヘラヤライエローC/Cを新たにカタログモデルとして設定した。
「アンリミテッド サハラ」は、エンジンを2.0リッター直列4気筒ターボと3.6リッターV6の2種類から選択可能になったほか、レザーシートを標準装備。なお、ファブリックシート仕様も選ぶことができる。
「アンリミテッド ルビコン」は、ボディカラーにヘラヤライエローC/Cが追加され、従来パンプキンオレンジかシルバーだったダッシュボードベゼルの色は、全モデルでレッドに変更した。
「アンリミテッド アルティテュード」は、グロスブラックをアクセントカラーに用いたフロントグリルとヘッドライトベゼル、18インチアルミホイールなどを採用して、エクステリアを精悍に演出。インテリアは、グロスブラックのダッシュボードベゼルや、Mopar製ハードトップヘッドライナー、ブラックレザーシートに加えて、ダークグレーのステッチが随所にあしらわれ、上質感を高めている。またMopar製ハードトップヘッドライナーは夏には断熱効果、冬には保温効果を発揮し、車内の快適性の向上も期待できる。ボディカラーと販売台数は、ブライトホワイトC/Cが90台、グラナイトクリスタルメタリックC/C(内装色はいずれもブラック)が120台限定となっている。
■2020年2月
FCAジャパンは、ジープの本格オフロード「ラングラー」に特別仕様車「ラングラー ルビコン」と「ラングラー アンリミテッド ウィリス」を設定して、2020年1月14日に発表、同年2月8日に発売した。
「ラングラー ルビコン」は、通常は設定のない2ドアモデルが限定車として登場。4ドアモデル同様、卓越した駆動力を生み出すロックトラックフルタイム4×4システムや、悪路でフロントアクスルの動きを任意に拡大させられる電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム、車体や機関部品を保護するロックレールおよびスキッドプレートなどを搭載した。
2ドアモデルはホイールベースが2460mmと短く、ロックセクションなどにおいても路面干渉のリスクが軽減される。また最小回転半径は5.3mmと小さく、日常の取り回しや、木々の間を縫って走るような状況下でも抜群のフットワークを実現した。
装備は4ドアモデルと基本的に共通で、レザーシート(フロントシートヒーター付)やレッドカラーのインストルメントパネル、フェンダーフレアなどを装備。またクラッシュミティゲーション(衝突被害軽減ブレーキ)付の前面衝突警報やアダプティブクルーズコントロール〈STOP機能付〉、ブラインドスポットモニター、安全な車庫入れを支援するParkview リアバックアップカメラなど、充実した安全装備を備えている。
ボディカラーと販売台数は、スティンググレーC/Cが40台、ヘラヤライエローC/Cが60台となっている。
「ラングラー アンリミテッド ウィリス」は「ラングラー」のルーツであり、SUVの先駆けとなった「ウィリスオーバーランドCJ-3A」にインスピレーションを得た限定車。「ラングラー アンリミテッド スポーツ」をベースに、エクステリアはブラック仕上げの専用グリルやグロスブラックの17インチアルミホイール、エンジンフードの「WILLYS」デカールやリアゲートの「4 WHEEL DRIVE」デカール、マットブラックのJeep バッジなどを採用して、アクティブな外観を演出した。
また岩場などで車体下部を衝撃から保護するロックレールや、タイヤの空転を抑制しトラクション性能を高めるアンチスピンリアディファレンシャル、ハードコアモデルの「ルビコン」と共通のDana社製M220リアアクスルを搭載し、厳しい環境下でも優れた走破性を発揮する。
ボディカラーと販売台数は、ベース車には設定のないスティンググレーC/Cが200台、ブラックC/Cが100台。「ラングラー ルビコン」と「ラングラー アンリミテッド ウィリス」の内装色はいずれもブラックを設定した。
■2020年3月
FCAジャパンは、ジープの本格オフロード「ラングラー」に特別仕様車「ラングラー アンリミテッド スポーツ アルティテュード」を設定して、2020年2月26日に発表、同年3月7日に200台限定で発売した。
「ラングラー アンリミテッド スポーツ アルティテュード」は「ラングラー アンリミテッド スポーツ」をベースに、エクステリアはフロントグリルやヘッドライトベゼル、フォグランプベゼルに艶感のあるグロスブラック仕上げを施して、上質感を高めている。またアルミホイールにも同様の処理を施し、足元をスタイリッシュに演出。さらに「Jeep」バッジや「TRAIL RATED」バッジをマットブラック仕上げとするなど、細部にまで特別感を感じる仕様とした。
インテリアは、乗るたびに目に触れるインストルメントパネルをグロスブラック仕上げとしたほか、夏は断熱効果、冬には保温効果のあるMopar製ハードトップヘッドライナーが与えられ、快適性の向上を図っている。
またベースモデルの「ラングラー アンリミテッド スポーツ」は3.6リッターV6エンジンを搭載しているのに対し、「ラングラー アンリミテッド スポーツ アルティテュード」は2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。排気量のダウンサイジングと直噴化により、11.5km/Lの低燃費を実現。また最大トルクは400Nmとターボならではの力強い走りを体感することができるという。
ボディカラーはブライトホワイトC/CとスティンググレーC/Cの2色を設定。インテリアカラーはいずれもブラックとなっている。
■2020年6月
FCAジャパンは、ジープの本格オフロード「ラングラー」に特別仕様車「ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L スカイワンタッチパワートップ」を設定して、2020年5月21日に発表、同年6月6日に300台限定で発売した。
「ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L スカイワンタッチパワートップ」は「ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L」をベースに、ボタン操作ひとつでルーフが開閉する電動開閉式ルーフを採用。ルーフの開閉に要する時間は約20秒と短く、しかも時速約96km以下であれば走行中でも操作可能なため、思い立った時に、すぐにオープンにできる。さらにスカイワンタッチパワートップは、サンルーフのように頭上だけを開くといった使い方も可能だ。
また後方側面のリアクォーターウィンドウは脱着式となっていて、取り外したウィンドウは専用バッグに入れてリアシート背面に収納できる。そのほか、LEDヘッドライトや18インチアルミホイール、8.4インチタッチパネルモニター付オーディオナビゲーションシステム(Uconnect)、ヒーテッドステアリングホイール、レザーシート(フロントシートヒーター付)、安全運転をサポートするブラインドスポットモニターや、ParkSense フロント/リアパークアシストなどを装備して、快適性や安全性を向上した。
ボディカラーは、現行JL型ラングラー初採用となるサージグリーン(限定150台)をはじめ、パンプキンメタリックC/C(同100台)と、ブラックC/C(同50台)の3色を設定した。
■2020年7月
FCAジャパンは、ジープの本格オフロード「ラングラー」に特別仕様車「ラングラー ブラック&タン」と「ラングラー アンリミテッド ブラック&タン」を設定して、2020年6月23日に発表、同年7月4日に発売した。「ラングラー ブラック&タン」は50台、「ラングラー アンリミテッド ブラック&タン」は100台限定。
「ラングラー ブラック&タン」は、現行JL型ラングラーでは初のソフトトップ車で、簡単な操作で屋根を後部座席の頭上まで大きく開くことが可能。またリアウインドウとクォーターウインドウを取り外せば、ボディ後方までフルオープンにすることができる。
インテリアもブラックを基調にタンの布製バケットシートでコーディネート。グロスブラック仕上げのインストルメントパネルも限定車だけの特徴となっている。
そのほか、7インチタッチパネルモニター付のAM/FMラジオ Uconnect(Apple CarPlay、Android Auto対応)やオートエアコンディショーナー、17インチアルミホイールなどを標準装備。また車庫入れをサポートするParkSenseリアパークアシストやParkviewリアバックアップカメラ、アダプティブクルーズコントロール<STOP機能付>などを装備して、運転支援システムの充実化を図っている。
■2020年10月
FCAジャパンは、ジープの本格オフロード「ラングラー」に特別仕様車「アンリミテッド フリーダムエディション」と「アンリミテッド ルビコン リコーン」を設定して、2020年10月6日に発表、同年10月17日にそれぞれ200台限定で発売した。
「アンリミテッド フリーダムエディション」は、卓越した悪路走破性や耐久性から第二次世界大戦中に連合国軍の軍用車両として導入されたジープのヘリテージにオマージュを捧げ、“ミリタリー”をテーマにした専用アクセサリーを装備して、ファッション性を高めている。
エクステリアは、米軍を連想させる星型デカールをボンネットとリアクォーターパネルに採用したほか、テールゲートの「OSCAR MIKE(オスカーマイク)」ハードバッジ(※オスカーマイクとは “On the move(移動中)”を表す軍事用語)や、パラシュートとジープのイラストをあしらった特製プレート、フロントフェンダーのUS国旗デカールなど、ミリタリーテイストの専用アクセサリーを随所に施した。そのほか、17インチカーボン塗装アルミホイールを特別装備した。
ボディカラーは、ビレットシルバーメタリックC/C(限定100台)をはじめ、ブライトホワイトC/C(70台)、ファイヤークラッカーレッドC/C(15台)、ヘラヤライエローC/C(15台)の4色を設定した。
インテリアは、タングステンカラーのステッチを施したステアリングホイールおよびレザー/ファブリックシートを採用。前席バックレストにはエンボス加工による「OSCAR MIKE」ロゴをあしらった。
なお「アンリミテッド フリーダムエディション」は「アンリミテッド スポーツ」をベースにしつつ、エンジンは通常の3.6リッターV6ユニットに代えて、2.0リッター直列4気筒ターボユニットを搭載する。
もう一方の 「アンリミテッド ルビコン リコーン」は「アンリミテッド ルビコン」をベースに、オフロード走行に役立つ装備やデザイン性を高める独自の装備を施して、本格派としての風格をさらに強化した。
エクステリアは、フロントグリルをブラック仕上げとして、エンジンフードとフェンダーにブラックデカールを採用することで、精悍な印象を強調。さらにブラック仕上げの専用17インチアルミホイールや、岩場などで車体への衝撃を緩和するステップアシスト付ヘビーデューティーロックスライダー、大径タイヤの背面装着に対応するMopar製ヒンジゲート・レインフォースメントにより、機能とともにストイックな雰囲気を強めている。
またオフロード走行やレスキューに役立つタイダウンクリップや牽引ストラップ、Dリング、グローブがセットとなった「Jeep Trail Ratedキット」を装備した。
ボディカラーは、ターコイズブルーが目を引くビキニP/C(限定100台)と、「サハラ」で好評のグラナイトクリスタルメタリックC/C(同100台)をルビコンでは初めて設定した。
インテリアは、ブラックを基調とした上質で落ち着いた雰囲気に、専用のレッドカラーシートベルトやレッドステッチ入りインストルメントパネルをアクセントとして加えている。またベース車同様に、LEDヘッドライトや8.4インチタッチパネルモニター付オーディオナビゲーションシステム、レザーシート(フロントシートヒーター付)などを装備した。