2006年1月
■2006年1月
第二次大戦中にアメリカ陸軍が使った軍用車両をルーツとするクロスカントリー4WDのパイオニア。プロトタイプカーの製作は1940年だから、実に60年近い歴史を持つことになる。1996年11月に発売された現行モデルも本格派のオフロード4WDらしく、このタイプのクルマの中でもスパルタンそのものといった雰囲気だ。外観は初代ジープから採用されているトレードマークの7本縦形スロットグリル、そして丸型ヘッドランプが特徴的。デュアルエアバッグ、ABSといった安全装備は標準となり、より乗用車的に進化している。もちろん強固なラダーフレーム、大きなアプローチアングル、下回りの配慮など、本格的なラフロード走行性能へのこだわりはラングラーならではのもの。エンジンは4リッター直列6気筒OHV12バルブを搭載、これと4速ATとの組み合わせだ。2006年モデルはスポーツに6速MT車が新設定され、これが2005年11月に発売された。6速ギアとすることでワイドなギア比を採用し、発進時には力強い加速が、また高速クルージングでは静粛性と燃費を向上させている。快適装備は、自動防眩式ルームミラー、オートスピードコントロール、革巻きステアリングホイールなどが新たに採用され、上質感を高めている。2006年1月には同じエンジンを搭載し、同様の装備を備えたスポーツのAT車とサハラの2006年モデルが発売され、全3グレードが揃った。