ジープ チェロキー のみんなの質問

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BMWで雪道

昨日、草津温泉からの帰り道、大雪に遭遇しました。

色んな車が走っていて、高級車から旧車までいるのが草津温泉。

そんな中で、坂道発進で立往生したBMW(318iだったと思

います)がいました。あーあと思いましたがその時、ふっと疑問が。

BMWは雪道に強いとネットでもよくでますが、なぜそう思われているのでしょうか?ドイツ車ならベンツやアウディもあるのになぜ?
更に、アメ車(チェロキー、ナビゲーター)の方が、普通に発進できていました。更にラパン(軽自動車)もその2台後ろにいましたが普通に発進していました。
私の車は、国産の2、3流メーカーですが問題なく発進できました。(個人的には気に入っているので4流メーカーと言われても気にならないのですがね。。。強がりありです)私の車はAWDなので割愛します。

ということで、BMWだけが雪道に関して特別扱いな理由が気になります。
どなたか教えてください。

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要素別にお答えしますね。

■ BMWが雪道に強い状況

BMWは数ある自動車メーカーの中でも、特に走りに対する追求が深いメーカーです。そのため、FRレイアウトに拘り、かつ、前後重量配分を50:50を基本としています。この効能により、ニュートラルステアで限界値の高いコーナリング性能を手に入れています。こうした素性の違いは路面が滑りやすくなるほど顕著に表れます。従って、雪道やアイスバーンであっても、平坦な道であれば極めて素直でコントロール性に優れた絶品にハンドリングを持ちます。これに対して、頭やお尻の重たいクルマや、背が高く重心の高いクルマは、滑りやすい路面ではそのクセが顕著に表れます。例えば、ランクルのように重心が高く重たい車両は、アスファルト上でもコーナリング性能が悪いですが、その素性はアイスバーン等で露呈でします。雪道の下り坂でガードレールに突っ込んでいるクロカンを見かけるのは、重心高く重たいがゆえのコーナリング性能の悪さが大きな原因です。勿論、ドライバー側も雪道に強いと誤信している点も大きいです。基、BMWはその優れた素性ゆえ、腕に覚えのあるドライバーが雪道で運転すると、実にご機嫌なスポーツドライブが楽しめるので「雪道に強い」と言われる所以です。

しかしながら、それは平坦な道に限ります。登り坂や障害物の多い雪道などのトラクション性能を要求される状況においては、FR車ならではの洗礼を受けます。数あるレイアウトのうち、FRというのは最もアイスバーンでの登坂能力に不利なレイアウトだからです。

■ FRが雪道に弱い理由

2WDの比較でもFRとFFでは、FFの方が雪道でスタックしにくいです。その理由は、駆動力の発生する前輪に荷重が集中しているため路面への圧着力に優れること。また、前輪が雪の塊や障害物に遭遇しても、前輪自らの回転力により、その障害物を掻き登ったり掻き壊したりできるからです。一方、FRは頭が重たくお尻は軽いケースが多いです。BMWであっても前後50:50の重量配分であり、駆動輪である後輪の路面圧着が弱いです。それに加え、前輪には自らの回転力がないため、前輪が雪の塊や障害物に遭遇するとそれがクルマ止めとなり、後輪が頑張っても押しても乗り越えられず、滑りやすい路面にグリップが負けて空転してしまうのです。これがFRが雪道でスタックしやすい理由です。雪の積もった駐車場などでスタックしたFR車がバック走行だと抜け出せたりするのはFF車と同じ原理が働くためです。

■ デフギアと電子デバイス

駆動輪にはデフギア(デファレンシャルギア)が装着されています。デフギアは非常に優れた装置で、コーナーリング時の左右輪の回転差を抵抗なくいなしてくれます。その一方で、片側の駆動輪がスリップしてしまうと、グリップのあるもう一方の車輪に駆動力が伝わらなくなり、動けなくなってしまうという欠点があります。その欠点は滑りやすい雪道やコーナー出口のアクセルオン時に顕著に露呈します。このような一般的なデフギアは「オープンデフ」と呼ばれています。このオープンデフの欠点を解決するために「LSD(リミテッドスリップデフ)」というものが開発されました。LSDには色々なタイプがありますが、基本的な制御は「駆動輪の空転を防ぐ」ものです。一般的なBMWは、オープンデフが装備されています。FRが雪道に弱い素性であるのに加えて、オープンデフが組み合わさって、耐スタック性能については極めて弱い部類のクルマとなります。これゆえ、雪道のハンドリングに優れること以上に、耐スタック性能の低さが目立ち、BMWについては雪道に強いイメージは持たれていません。こうしたFRの欠点を補うために、近年のBMWでは「トラクションコントロール(DTC)」と「横滑防止装置(DSC)」といった電子デバイスを装備しています。

■ トラクション・コントロール(DTC)

DTCは、駆動輪である後輪がアクセルオンで滑ると、クルマ側で勝手にエンジンの出力を絞って空転を防ぐ制御をします。DTCはアイスバーン等では効力を発揮しますが、積もった雪道をラッセル走行するには邪魔になります。ラッセル走行ではエンジンパワーが必要なのに、勝手に出力を絞られてしまうからですね。

■ 横滑防止装置(DSC)

DTCがアクセルの制御なのに対して、DSCはブレーキを活用した制御です。ABSの四輪独立ブレーキシステムを利用して、車両がスピンすることを防ぎます。例えば、コーナリング中に前輪の軌道が膨らんでアンダーステアが出た場合、DSCは車両側で内輪側に強めのブレーキをかけることでオーバーステアを作り出し、アンダーステアを中和して押さえ込みます。

■ トルクベクタリングとブレーキLSD
コーナリング中に内側の駆動輪に薄くブレーキをかけることによって、外側の駆動輪に強い回転力を与えることができます。外側の駆動輪が強い回転力を持つことで車両を強制的に曲げることができます。より鋭くノースがインを向きキレのあるコーナリングが実現します。このような制御を総称して「トルクベクタリング」といいます。DSCの発展系で最近のBMWはこの制御を行います。さらに、DSCの制御を利用して空転した車輪だけにブレーキをかけます。これにより、ブレーキのかかっていない反対側の駆動輪に効率的に駆動力を発生させることができます。こうした電子デバイスを利用してLSDの効果を得る仕組みを「ブレーキLSD」といいます。最近のBMWにはこの制御が入っており、雪道でのトラクション効率を高めています。

・・・とはいえ、どんなに制御しても2WDではハガキ2枚分のタイヤのグリップしかありませんので、トラクション能力は4WDの半分しかありません。さらにFRとなると元々素性として雪道に弱いため、雪道の登り坂では、いずれにしても不利であることには変わりありません。これゆえ、BMWは雪道の坂道発進では、登れなくなりやすいわけですね。

■ 余談:x-Drive
蛇足かもしれませんが、x-Driveについても少し触れておきます。BMWは長らくFRに拘ってきましたが、最近では2シリーズはじめFFもリリースしていますし、FRのトラクション性能の悪さから4WDの開発にも力を入れています。しかし、前輪にドライプトレインを追加すると、折角の50:50の重量配分がフロントヘビーになってしまいます。なので、BMWでは、フロントドライブを軽量かつ簡素な装備にして、必要最小限に抑えています。つまり通常はFRで走行し、必要な時のみ前輪に駆動力を与えて4WDにする「スタンバイ式4WD」方式を近年採用しています。これによりFRの良さと4WDのトラクション性能のいいところ取りをしています。同様な仕組みは日産のGT-Rのアテーサ E-TSの方が先駆ですが、やはりFRの持ち味を生かす仕組みとしては説得力あります。勿論、DTC、DSCやブレーキLSDを総合制御した仕組みで、本式のセンターデフ式フルタイム4WDと比べても遜色ない性能となっています。この x-Drive については、雪道を楽しく走れて、耐スタック性能にも優れることからBMWの4WDの評価を高めています。草津で動けなくなったBMWが x-Drive だったら、何の問題もなかったのでしょうね。

長くなり失礼いたしました。少し蛇足も入りましたが、何か更なる疑問などございましたら、追加でご質問ください。

その他の回答 (10件)

  • >坂道発進で立往生したBMW
    FRだと坂道発進はキツイですね

    チェロキー、ナビゲーターは4WD
    ラパンはFF(4WDもあるかな)

    重量配分がいいので、他のFRと比べるとまだまし な話だと

  • 日本車のfr(セダン)はフロントに体重が偏りすぎて、駆動側が浮いてしまいますが、ヨーロッパの車は体重が均等に近いのであくまで日本のFRよりは強いという意味です。

    あくまでFRです。
    人から人に伝わる際に話が代わって、登るとなったんだと思いますよ。

  • 重量配分からそう言われているのではないでしょうか?
    4気筒のBMWのボンネットを開けてみたらよく分かると思いますがバルクヘッドが車内にめり込んでいてほとんどフロントミッドシップです。
    室内空間を犠牲にしてでも操舵性を上げるというのがBMWのベンツ、アウディと違うポリシーなんでしょうね。
    こういったことが「非力だけど楽しい」「スペックに現れない良さ」なんて言われる要因の1つでしょうね。


    本題ですが、つまるところ重量配分がFRにしてはリアに寄っているので駆動輪がスタックしにくい。と考えられます。

    とはいえ「FRにしては」です。ゴルフと3シリーズに乗っていますが雪山に行くときはゴルフを使ってます。

  • BMWはFRレイアウトなので、雪には滅茶苦茶弱い車です。
    スタットレスやチェーンでなんとかトラクションは稼げますが、フロントタイヤが滑ったらどうしようもありません。
    audiから買い換えてBMWは二台目ですが、雪が降ったら走らせません。
    チェーンは履けない程タイヤハウスのクリアランスが無い事もありますが、雪道での性能は原理的に劣りますから安全を考えると乗りません。

    ご質問の特別とは間逆に特別です。
    草津や万座は結構悪路ですから、BMWやMercedesには近寄らないのが賢明でしょう。
    ついでに、過信し過ぎの4WDの日本車も近寄らないのがベストです。

    (honntokausokawakarimasennさんへ)

  • 3年目のスタッドレス履いてたんだろう。更に二流メーカーのタイヤだったんだろう。

  • 車云々ではなく、不慣れなドライバーだったのでは?

    私も去年の大雪時にスタッドレスのみのFRでちょうど草津行きましたが、なんとか走行できましたよ。湯畑に下る急坂は大変でしたが。

  • 大雪のなか、標高高い草津まで行かれて無事でお疲れさまでした。

    特別って感じではないと思いますよ。

    タイヤの古さもありますが、雪道は慣れだと思います。

    北海道はアウディが多いです。ですが、先日毛無峠で滑ってました。道民のアウディでも滑る毛無峠。

    凍結度はまあ志賀とそうかわりませんが
    道路が雪で埋もれて走行可能部分がほとんどありません。

  • 俺は4駆のVR-4からBMW318に乗り換えた

    やはり、雪道では「所詮4駆の敵ではないね」だよ

    同じブリザックでも、VR-4では滑らないが318は滑りながらコントロールする

    トラコン、横滑り防止装置がついているのですべりながら走れる

    スタッドレスが一番弱い、関西のシャーベット状の雪ではこうなる

    雪道はちゃんとしたスタッドレスを掃いていれば、関西のスキー場(ハチ、ハチ北、奥伊吹)であれば多少の凍結でも滑らずノーチェーンでいける

    318は2速発進なのでそいつはよほど運転が下手なのだろう

    トラコンのオン、オフもできるがスキー場への往復であれば何も操作しなくてもスタッドレスだけでいけるよ

  • その前に、BMWが雪に強いなんて話は今まであまり聞いたことがないです。
    BMWには、X-drive (普通の表現なら、四駆) もありますので、強いて言えば、そちらの方の評判ではないかと。
    普通のBMWは、基本はFR車なので、数ある駆動形式の中でも、最も雪に弱いレイアウトじゃないですか?
    一応、横滑り防止装置とか、スタック時に室内ボタン操作でデフロック状態に近づけて脱出をサポートするような機能も備わってますが、使い方を知らなければ、雪の中で悪あがきするだけですね〜

  • 車種というよりも、タイヤの状態に左右されます。
    止まっていた車のタイヤが減っていたのでしょう。

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