ＧＴ-Ｒニスモのブレーキについてお伺いします。大径化されもの凄くよく止まると言われてましたが、先日NSXとブレーキの制動距離を比べる動画を観ましたがほぼ互角でした。

Question

てっきりＧＴ-Ｒニスモの方がダントツで止まると思っていましたが、ちょっと意外でした。実際ＧＴ-Ｒニスモのブレーキはどんなものですか？教えてください。

Answer 1

どんなタイヤでどんなブレーキなのか、車重の差等も良くわからないので、
一般的な話ですが、、、。
NSXの方が重く、ニスモの方がブレーキがいいのに、NSXの制動距離がみじかいのなら、
ABS制御とタイヤのグリップの関係、では無いでしょうか？


まず「ブレーキ馬力」とは、「発熱量」で、
ブレーキとは「車体の運動エネルギーを熱エネルギーに変えて発散させることで、車体の運動エネルギーを奪い減速させる装置」です。
①制動距離；Lは
「運動エネルギー＝力ｘ距離」の公式より
力；Fb・・・ブレーキ力、とすると
(1/2)mv²=Fb＊L
L＝mv²/２Fb
従って、
ｍ：車が重くなれば、制動距離は伸びる。
Fb：ブレーキ力が大きくなれば、制動距離は短くなる。
※ここで「発熱量＝ブレーキを掛けた時間と、かけ始めた速度の積分値」
ですので、発熱量：Qとすると、
Fb＝（dQ/dt)(dQ/dv)

⇒ニスモの方が軽く、ブレーキの発熱量も大きいのなら、ニスモの方が短く止まるはず。
制動距離テストをするなら、セラミックカーボンブレーキを温めてからテストするという基本的なことは、当然、してるはず。

が、発熱量は、
・パッドを押し付ける強さ
・踏み始めの速度＝パッドとローターが擦り合わされる速度
に大きく影響されます。

つまり、速度が低くなってくると、パッドとローターの「滑り摩擦力」の方が上回る点が出てくる。（滑り摩擦力は速度によらず一定で、小さい）
この「滑り摩擦力」はタイヤをロックさせるトルクを生み
⇒そのトルクによってタイヤは進行方向と逆方向に捩じられ、歪み
⇒その歪み率（スリップ率）が一定の値に達すると
⇒ABSが作動してブレーキ圧を抜いてしまい
⇒制動距離は伸びる。
⇒このスリップ率はタイヤによって違い、サイドウォールが硬くてトレッドが柔らかいほど小さなスリップ率で最大グリップに達してしまう
⇒それを測定して作動するようにしてるABSの介入が（速くではなく）早くなる。
⇒ニスモの履いてるタイヤは、薄く、サイドウォールのドーピング的強化の割合が大きく、アスファルトに食い込ませる為にトレッドが柔らかいのでは？


あるいは、ニスモが、
カーボンセラミックブレーキの発熱量を上げる為に、滑り摩擦力の強いパッドを使用していた場合
⇒発熱量の割に滑り摩擦力が大きいので
⇒速度が落ち切らない間に指定のスリップ率に達してしまって
⇒ABSが作動
⇒ブレーキ圧を抜いてしまい
⇒制動距離が延びる

質問者からのお礼コメント

ご回答誠にありがとうございました。

Answer 2

3モーターハイブリッドでモーターを回生ブレーキとしても使っているNSXとカーボンセラミックスとはいえ古典的なGT-Rのブレーキを比べて「ほぼ互角」ならGT-Rニスモのブレーキは相当に優れているという評価になるべきと思いますが。というかどちらも優れたブレーキなので質問者の理解の軸がちょっとズレているように感じます。

Answer 3

いやNSXの方が重いからw
重量配分の違いでリアも効かせられるNSXがローター径の差を吸収したのかな

nismoのブレーキはブレンボ製のカーボンセラミックローターで、フロントは410mm径でかなりデカいです。

キャリパー、パッドを含めた4輪でパーツ価格だと500万するとか

Answer 4

まずはNSXとGT-Rニスモの車体重量を比べてみてください。

おそらく500㎏ほどGT-Rが重いはずです。