電気ターボ なかなか面白い
仕事の関係で1000kmほど乗ったときの感想です。排気量1.3にしてはキビキビ走る。発進時に「お?」という感覚を与えるので
2010.11.29
- 総評
- 電気ターボ なかなか面白い
仕事の関係で1000kmほど乗ったときの感想です。排気量1.3にしてはキビキビ走る。発進時に「お?」という感覚を与えるので、誰でも分かる。モーターアシストが効いているのだろう。電動自転車に乗ったときの感覚に似ていると言えばイメージしやすいと思う。
バッテリーとモーターがプラスされたので、車重が130キロほど増加しているが、意外にもこれが良い意味でスパイスになっている。1.3Gで見られるヒョコヒョコとした非常に落ち着きの無い足回りが、車重増加で、ほぼ解消されているのには驚いた。実に上質な乗り心地に変化している。ただ、もう少し固めの足回りにしても良いのでは?と思う場面もあるのも事実。これは単に個人的な好みだが、急発進時&急停車時にサスが「グニャ」と沈み込む様な妙な感覚を覚えた。
燃費に関しては「ハイブリッド=燃費が良い」という固定概念はある程度捨てた方が良いと思う。1.3にしては上記のように非常にキビキビ走るので、街中で走行する分には楽しい。あくまで街中に限ってだが「運転する楽しさ」は感じられる。車を購入する際、何を基準にするかは千差万別だろうが、自分は‘運転しても退屈で楽しくない車’は嫌いだ。確かに燃費だけの勝負になると、プリウス等のトヨタ勢には届かないかもしれないが、運転する楽しさ等も考慮すると、ホンダのハイブリッドの方が優れていると個人的には思う。運転して楽しい車でなければ、自分は買わないしイヤだから・・・。
- 満足している点
- サブドランクがバッテリースペースの為に消滅したが、FITの最大の特徴である使い勝手は全くと言って良いほど失われていないこと。また、総評にも記したが、1.3にしてはキビキビとした発進時の加速感。電動自転車の様で、信号ばかりで普段退屈なハズの街中運転が結構楽しく感じること。また、車重が重くなったが、逆に足回りが非常に落ち着いているのも好感が持てる。1.5Xもコレ位、どっしりしていたらもっと違った印象だったかもしれない。標準グレードの1.3Gとは別物の感覚だ。
また、メーターも、CR-Zの様に無理矢理な演出が無く、インサイトの様に視認性が良くない物と違い、シンプルなので、これはこれで良いと思う上に、インテリアも1.5Xで見られる無駄に頑張った感がなく、身の丈にあった印象を持つ。また、フロントのシートの形状が良い。先代アコードのシートをベースにした物を使用していると聞いた事があったが、腰などが他社のコンパクトカーと比較して疲れにくい事も長所と言えると思う。
- 不満な点
- フロントグリルにハイブリッド専用のメッキを使用した様な演出がガキっぽいというかダサい。安っぽく見える。無駄な演出だ。
また、高速道路での運転時に気になった事で、1.5Xでも同様な短所なのだが、大きめのミラーの形状が原因なのか?風きり音が気になること。せっかく、このクラスでどっしりした運転感覚を手に入れたのに、実に勿体無く感じる。
また、もしもの時の安全装備・・・何もホンダに限った事ではないが、なんとかならんモノなのか?特に国産のコンパクトカーに多いが、目先のコストダウンに目が眩み、こういう箇所を疎かにしている事が最大の短所だ。むしろ、こういう車こそ安全装備を充実させる事こそが顧客の事を真摯に考えている事に繋がると、個人的には強く思っている。しかし、現状ではサイドエアバックや後部座席のシートベルト等々、外車はエントリークラスでも標準なのに、何故、こういう所をケチっているのが実態・・・理解できない。オプションの組み合わせによっては設定も出来ないモノがあること。こういう箇所を早急に改善して欲しい。
- デザイン
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