素晴らしい。
レンタカーで5000㎞ほど走った車に、240㎞ほど乗りました。市街地、高速、山道と、別に試乗が目的では無かったのですが、結果的に普通に走
2011.8.24
- 総評
- 素晴らしい。
レンタカーで5000㎞ほど走った車に、240㎞ほど乗りました。市街地、高速、山道と、別に試乗が目的では無かったのですが、結果的に普通に走るような道を全部走ることになりました。エコモードは使いましたが、特にアクセルを踏むことをためらわず、普通に、少し雑に走りました。高速も行きは時速100キロ程度で走りましたが、帰りは返却の時間もあり100キロプラスアルファで走ることになり、途中道に迷って小さな峠越えもしました。レンタカー屋から走り出すときに「スッ」と段差を超えて車道に出られて、乗り心地と操縦性の高さに驚きました。
プリウスとは違い、ホンダのハイブリッドはモーターで走っている感覚が少ないのが特徴です。それでも前に試乗したCR-Zでは、パワーモードにするとグンとモーターにアシストされる感覚があったのですが、フィットハイブリッドは、最初、どこがハイブリッドなの?という感じでした。
それにしても、床下に電池を積んだせいか、たいそうしっとりと落ち着いた乗り心地、先代の最後の頃にはずいぶん落ち着いた乗り心地になっていたようですが、一段と洗練されているように感じました。実はCR-Zは半ば買う気で割とまじめに試乗したのですが、こうしてフィットに乗ってみると、わずかな間にもどんどん改良を重ねている感じがします。
他の方はあまり使わないようですが、私は高速では積極的にクルーズコントロールを使います。反応も良く、ブレーキに注意していれば良いので、疲労も少ないと思います。使っている間はメーターはほとんど緑色で光っていました。
運転していた時間は3時間あまりでしょうが、エネルギーモニターを見ながら結構楽しく走ることができました。ホンダのハイブリッドはエンジンが止まることがないので、電気自動車として走っている間も、タコメータの回転数はガソリンで走っている回転数を示しています。また、下り坂でアクセルをはなすと結構大きなモータの音を立てて、回生ブレーキが働いていました。またアイドリングストップのタイミングや復帰のスピードも、以前は近所を走る路線バスのアイドリングストップのような長い音を立てていたのに比べて、すばやく、スマートになっていたように思いました。
気になる燃費も、何も考えずに走って20㎞/リットルと十分感心できる値でした。
- 満足している点
- 1.さりげなく、しかし結構よくわかるように、ガソリン車とは違う意匠にしてあっておもしろい。
2.シートは先代のフィットとは比べ物にならないくらい良いと思う。うちの家内のストリームより良いかもしれない(というかストリームがちゃちいのかも)。
3.視界が良く運転しやすい。ほとんど始めてのところを走ったが、私のような素人でも様々な情報が入りやすい。
4.乗り心地が良い。といって、グニャとしたサスペンションではなく、路面の情報をきちんと伝えながら角がとれているやつです。路面のうねりのピッチによっては、少しゆすられる感じもあったが、クラスが上がった感じがする。
5.豪華ではないが、シンプルで使いやすい。
6.燃費が良い。レンタカー代の差額が出るほどでは無いが。
- 不満な点
- というわけで、あまり短所を挙げられないのですが。
1.プリクラッシュセイフティブレーキのオプションが無い。実は1回事故を起こしたことがあり、必ず着いていて欲しいものです。まだなかなかこのクラスには付きませんね。でも、プリウスは、環境を考える人は安全も考える、という風に考えたらしく、中級車種にもしっかり17万円で用意されています。クラウンやレクサスで用意されているような難しいものでなく、スバルのアイサイトのようなシンプルなシステムを、しっかりつけて欲しいのです。
2.メーターの照明が走り方によって変化するのは、私にとっては煩わしく、止めて欲しかった。小さなランプで示すとか、液晶の画面で示す程度で十分。楽しくエコ走行というアイデアを否定はしないが、簡単にキャンセルできるようにしてほしい(できたのか?・・でも必要ないから無駄な装備ということになります)
3.短期間でこんなに良くなると、エコカーもあわてて買わないほうが良い、ということになりますかな。最近、実は自動車技術のブレークスルーが起きはじめているような気がするのですが・・・。こうなるとマツダデミオのスカイアクティブやダイハツのイースも気になります。もちろん電気自動車も。
- デザイン
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