ホンダのハイブリッド車

Question

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080521-00000874-reu-bus_all
が2009年に出てくるらしいですが、フィットもあるならオデッセイやアコードも可能性があるってことですよね？

Answer 1

その可能性はたいへん低いとおもいます。

ホンダはハイブリッド技術については次のように判断しています。

●小型車には適用でき、意味がある
●中型車以上には、適用できても、意味がない

少し説明いたしましょう。

●アコードでの失敗
過去、アコードでハイブリッド車を出しました。しかしほとんど燃費効果はありませんでした。理由は、車重増加分＝燃費悪化分よりエネルギ回生分が小さいからです。エネルギ回生とは、主として制動時（ブレーキ時）の減速エネルギを電気エネルギに変換しておくことです。

●ホンダのハイブリッド用モータは小さい
ホンダのハイブリッドは、エンジンと変速機の間に薄型のモータを挟み込むタイプです。方式としては、パラレルタイプということができます。この方式では、基本的にエンジン駆動であり、モータはその補助（加速補助＋低速時のモータ走行）です。モータの使用範囲を広げて、エネルギ回生をしたいのですが、モータの容量が非常に小さく、十分、回生できません。例えば、プリウスと比較すると、シビック・ハイブリッドのモータは15kWですが、プリウスは50kW（約３倍）もあります。

●トヨタの特許
どうしてホンダはエネルギ回生に有利な大型モータを使わないのでしょうか？ それは、トヨタの特許が絡んでいます。トヨタは、低電圧（といっても約200V）のバッテリを使いながら、高電圧用のモータ（例えば500V）を駆動する技術を持っています。ホンダもこの特許技術を使いたいのですが、使えません。このため小型のモータでエネルギ回生ができるレベル、つまりシビックのような小型車だけにハイブリッド技術を適用することにしたのです。
なお一般に、モータ出力は印加電圧に大半依存します。

●アコードはどうするか？
それでは、アコードなどはどうするのでしょうか。中型車以上の燃費改善技術としては、ディーゼルを考えています。この秋に発売されるディーゼル・アコード（排気量2.2L）は、ガソリンの2.4Lエンジンを搭載するアコードより加速は優れ（実用走行範囲）、燃費は25%程度優れるでしょう。現在は、軽油とガソリンの差があまりありませんが、それでも燃料費は30～35%は軽減するでしょう。

一方、過去のハイブリッド・アコードでは、実用燃費の改善代はせいぜい10～15%でした。

●ホンダの戦略
トヨタは、大型のモータを駆動するフルハイブリッド（技術的には、シリーズ＝パラレル＝スプリット型といいますが）により、大幅な燃費改善をはかりますが、コストも相当かかります。このため10年間乗っても、もとがとれるかどうか怪しい状況です。
ホンダは、小型モータしか使えないハンディを逆手にとって、コストアップ分を小さく（20万円程度）抑え、その分、省燃費効果もそれなりにする方針です。

ご参考になれば幸いです。

Answer 2

技術的には可能でしょうから、当然可能性はあるでしょう。
でも実際に出るかどうかは経営判断次第では？

まあ、ホンダのハイブリッドは構造が単純なので、大型車の燃費向上・パワー補助にも十分使えるでしょうから、売れると判断されれば出てくるとは思いますがね。