アウディ TT クーペ 「スポーツカーの皮をかぶった高級車 国産...」のユーザーレビュー

スポーツカーの皮をかぶった高級車 国産...

2002.4.6

総評

スポーツカーの皮をかぶった高級車
国産でいうならRX-7やGTRのような本格スポーツではなく、ソアラのような高級パーソナルクーペの部類に近い乗り味（ソアラほど静かでも超ラグジュアリーでもないが、スポーツ性はそのぶん高い）。
エンジン音、ロードノイズも前車プジョー206S16よりずっと静か。206が回りたがりのエンジンと軽いフットワークでドライバーをあおりたて、走りを楽しませる車だったのに対し、TTはシートを倒してゆったりドライブを楽しみたい気分にさせる仕上がり。でも本気で加速したら206よりずっと速いでしょうけど。
峠道をギンギン走るのには向かないが長距離ツーリングや高速走行は超快適で、200㎞出しても全然平気。
純正のミシュランタイヤとスポーツカーとしてはかなりソフトなサスペンションはタイトコーナーを若干不安にさせるが、タイヤの空気圧を0・2ポイント程上げるとかなりシャキッとする。勿論乗り心地は若干悪くなりますが。全体としては、「車の運転は大好きだけどバリバリのスポーツカーにはそろそろ疲れてきた」と考えている、目立ちたがりで家族のニーズを顧みないわがままでジコチューなお父さんにぴったりな車だと思います。色は黒かシルバーがデザインを一番引き立てると思います。

満足している点

個人的にデザインが好きというだけで買った車だが、性能にも十分満足。加速はパワフルで高速安定性はさすがドイツ車。乗り心地やノイズもスポーツカーとしては最高にマシな部類。長距離ドライブでも疲れず、ちょっとした高級車の感覚。クワトロも検討、試乗したが、ターンやレーンチェンジの際のキビキビ感は軽いFFが圧倒的。百万円の価格差を考えるとFFは圧倒的にお得だと思う。赤と黒と銀に統一されたインテリアは外観同様エグく、「特別な車を買った」という気にさせてくれる。シート、ステアリングのポジションが細かく調整でき、着座姿勢は快適。荷室は外観からは想像できない広さで2名乗車なら実用性も無敵。燃費があまりに良いのにもびっくりした。あと、窓を開けて走ったときによく聞こえる「パシューーン」というターボノイズが快感。

不満な点

後ろが見えねえ！車庫入れが辛すぎる。
走りに関しては（外観を見て本格スポーツを期待すると）思惑違いで戸惑う。エアコンを入れるとパワーがガクっと落ちすぎる。
ミッションはしっかりしているが、ストロークは少し大きすぎる。無理矢理すばやいシフトを繰り返そうとすると筋肉痛になる。
足回りはガンガンワインディングを攻めたりするのには全く向かない。特に純正タイヤ（ミシュラン・パイロットプライマシー）はふわふわしすぎ。
1・8ターボエンジンは過給感少なくスムーズと評されているが、それでもやっぱりNAとは根本的に違う。ラフなゴー・ストップを繰り返していると乗員が吐き始める危険性大。
ハンドリングはオーバーステア気味でやや大味だがやっぱりドイツ車、非常にしっかりしていて安定感は高い。
後部座席は（誰も乗ろうと思わないだろうが）試しに乗ると地獄以外の何物でも無かった！レッグスペースは限りなくゼロに近く、リアガラスには頭がぶつかり気分は囚人。説明書には後席に人が座っているときにリヤハッチを閉めると頭をぶつける危険性がある旨注意書きがあるほど（ていうか100％ぶつけるぜ）！間違ってもチャイルドシートなんか付けないように！

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験