アウディ TT クーペ 「このクルマを購入しようか考えている人には...」のユーザーレビュー

このクルマを購入しようか考えている人には...

2004.3.3

総評

このクルマを購入しようか考えている人には参考にならないレポートかもしれませんが、それも私がTTに惚れ込んでいるからです。他のスポーツカーと比べてしまえば、個性的で古さを感じさせないエクステリアデザインと新たなトランス・ミッション、DSGくらいしか秀でているところは無いかもしれません。でもクルマは新しければいいというモノでもないかな、とも思います。「技術による前進」をモットーとするAudiとは矛盾するかもしれませんが。

満足している点

発表以来6年あまりを経て、今なお語られるそのデザイン。（語っているのは私たちTTオーナーだけ？）この初代TTが現役のうちに乗りたかった。Audiも初代TTを超える２代目TTを創るには相当苦労するでしょうね。パイクスピークもヌヴォラーリ・クワトロもルマン・クワトロもかっこいけど…。

過剰なほどのインテリアの演出。オーディオのカバーにでっかく「TT」、グローブボックスの端にも「quattro」。どんなに忘れっぽい人でも自分が今運転しているクルマが何かすぐ分かる。しかもエアコンの吹き出し口などのアルミ円形のリングにはゴルフボール状のディンプルまであって、TTがそのプラットフォームにゴルフのモノを流用したことまでさりげなく主張している。

荷物が積めない、サスが硬くて乗り心地が悪い、ロードノイズがうるさい、エンジン始動時・アイドリング時の排気音がうるさくて下品、などスポーツカーらしさを演出する「美点」にはこと欠かない。

サイドウィンドーが狭くてバックするときに顔を出そうとすると必ず窓ワクにアタマをぶつけて痛い思いをして笑える。

ベンツやBMWのようにブランドが記号化していないこと。いつかそうなってしまうかもしれませんが、ならない気もする。

3.2リッター6気筒エンジンのスムーズかつ太いトルク。でもロングストロークのため扱いやすいトルク特性の反面、吹け上がりにエキサイティングなところはない。知らないうちにスピードが出てしまうタイプのクルマ。

やはりDSG。スムーズさではトルコンATと区別がつかないほど。燃費も良好。混んだ都内でも9km/リッター弱くらい。

不満な点

些細なことですが500万円超のクルマなのにドア・ミラーが電動格納でないのは…。狭い都内の駐車時に面倒。

スペック負け。パワー・トルクの数字はそこそこですが、クワトロシステムのためか車重が重い。でも前車のA4/2.0はFFだったけど1,460kgと重かった。だいたいAudiのクルマは重たいですね。次期TTはアルミ・スペースフレームか？

あれほどほめたDSGだが、渋滞など極低速走行からアクセルから足を離した瞬間はローギアのため、少しギクシャクする。思わず有るはずもないクラッチペダルを踏もうとしてしまう。

（TT）と書くとネット上では泣いているようだ。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験