17回目を迎えたトロフェオ・タツィオ・ヌヴォラーリ・イン・北海道
7月15日~17日の3日間の行程で開催いたしました「16th.+1 トロフェオ・タツィオ・ヌヴォラーリ・イン・北海道/TTN」は、戦前の車両を始め1950年代以降の時代を代表する世界の貴重なクルマが、地元北海道はもちろん関東や関西地区から26台参加しました。
今年は数年ぶりに道南は函館からのスタートとなりました。Day-1のゴールはルスツ、Day-2はルスツから苫小牧を経てサホロ、Day-3の最終日はサホロから富良野、赤平を経由してゴール。千歳市のキリンビール北海道千歳工場までの約750kmの行程となります。
また大会の運営には、関谷正徳氏と、砂子塾長に今年もスーパーバイザーを努めて頂きました。今回もフィアット・クライスラー・オートモービルの協力を得てアバルト124スパイダーとアバルト595をオフィシャルカーに選定。参加車両の安全を確保するために役立たせて頂きました。
Day-1の15日は北海道とは思えないような猛暑となりました。会場となったのは函館蔦屋書店の駐車場で、まずPC競技を行ってからスタートとしました。多くの観客に見送られ函館近郊の隠れた景勝地「きじひき峠」を目指します。今回は、偶然にも北海道にご家族で遊びに来られていました在阪イタリア総領事のロンバルディ氏に、スタートのフラッグをお願いしたところ快く引き受けて下さり、雰囲気を盛り上げて頂きました。
レストポイントとなる「きじひき峠」からは、雄大な羊蹄山麓を横目にジャガイモ畑のなかを駆け抜け、真狩村の道の駅「真狩フラワーパーク」にて休憩。その後、Day-1のゴールとなるウエスティン・ルスツ・リゾートに全車無事に到着しました。
2日目は生憎の雨…
Day-2は生憎の小雨となってしまい、風光明媚な洞爺湖やトマム、幾つかの峠の景色が残念ながら霧で見ることができませんでした。しかし、苫小牧の沼ノ端に最近オープンしましたイタリアンレストラン「レガーロダ Jファーム」にてランチをゆったりと楽しみました。そののち日高町の国際スキー場まで移動し、敷地内に設けた特設コースで雨のなかPC競技に挑戦。このあと、トマムを経てゴールのサホロ・リゾートに向かいました。
めまぐるしく天候が急変した3日目
最終日のDay-3は、やっと北海道の夏らしい湿気が無く太陽が輝くなか、サホロをスタートしました。富良野を通過したあたりから小雨となり、PC競技を行う赤平のロケット製作で全国的にも知られています(株)植松電機に向かいました。PC競技は同社の敷地内に特設コースを設けて実施。ここでは小雨が降るコンディションでのアタックでしたが、無事に計測することが出来ました。また、(株)植松電機様のご厚意によって、構内でバーベキューの昼食を楽しみました。
ランチを済ませた参加者は、最終ゴールとなるキリンビール北海道千歳工場を目指します。しかし、ゴール間近の千歳近郊では道路が冠水するほどの大雨となっていましたが、全参加者および全車両はトラブルも無く750kmを完走することが出来ました。
ゴール後の表彰式はキリンビール北海道千歳工場内のレストランにおいて開催。各クラスの上位入賞者にトロフィーと、各協賛企業様からご提供の賞品を授与させて頂き、副賞として北海道の名産品をご提供いたしました。総合優勝を勝ち取ったクルーには、恒例となりましたエベラールのヌヴォラーリ・ウォッチが贈られ、他の参加者から祝福されました。
このイベントの開催趣旨のひとつでもあります参加者と関係者が、地域の人々と交流、交通安全の啓蒙を今年も図れたことと確信します。今年のPC競技の計測は、函館未来大学の自動車部の学生の皆様に担当して頂きました。初めての計測体験でしたので、開催日までに5~6回のテストを雨や炎天下のなか、繰り返し行ってきました。学生たちは本当に一生懸命に活躍し、参加者の皆様からも賞賛して頂きました。運営スタッフも東京を始め仙台、帯広と幅広く集まってイベントを補佐して下さいました。
今回は体験参加のAudiクラスを新設
今年は私共のイベントをより広く知って頂きたい、との趣旨から体験参加のクラスを設定。Audi Japan様のご協力を得て「Audiクラス」を設け5台/組に参加して頂きました。1デイのイベントとしてPC計測競技を体験し、コマ図により函館からゴールのルスツまでのドライブと、夜の会食の時にはAudiクラスの表彰式を行いました。体験参加された方々のお声は「楽しい」といった高評価でしたので、次回のイベントには通常参加をして頂けるかと思います。
最後に、私共のイベントに対してご後援、ご協賛、ご協力を下さいました各位に、改めて感謝を申し上げます。
全45枚 「トロフェオ・タツィオ・ヌヴォラーリ・イン・北海道」詳細レポ
今回も貴重な車両が東京、名古屋、大阪から参加し、北海道における本物のクラシックカーイベントとなった。
ちょうど来道していた在阪イタリア総領事のロンバルディ氏に、スタートフラッグ担当をお願いした。
スタート地点は函館蔦屋書店の駐車場。まず公開されたPC競技に挑む。ギャラリーも名車の走りを堪能していた。
最初のPC競技をこなしてから、ゲートをくぐって3日間にわたるラリーがスタートした。
TTNをより広く知って頂こう、という主旨から、体験参加のAudiクラスを新設。1デイで行われ5台が参加した。
北海道らしいまっすぐでアップダウンのある道を、ウエスティン・ルスツ・リゾートを目指して駆け抜ける参加者。
2日目はウエスティン・ルスツ・リゾートからスタート。出発前に参加者全員で記念撮影を行った。
ルスツから北海道らしい雄大なワインディングを存分に楽しんだ。フェラーリ308GTBは神奈川からの参加。
2日目は生憎の小雨模様となってしまい、風光明媚な洞爺湖やトマムの景色が見ることができなかった。
ランチは沼ノ端にあるイタリアンレストラン “レガーロダ Jファーム” で自慢の料理を楽しんだ。
ランチのあとは日高国際スキー場に設けられたPCに挑む。生憎の天気だったがシビアな戦いが繰り広げられた。
2日目のゴールはサホロ・リゾート・ホテルとされた。ディナーパーティでは翌日の注意点が伝えられた。
3日目の朝は素晴らしい天気に恵まれ、サホロ・リゾート・ホテルをスタートしたのだが……。
PC競技は赤平のロケット製作で有名な(株)植松電機の敷地内で開催。ここでは小雨が降るなかアタックした。
最終ゴールはキリンビール北海道千歳工場。千歳近郊で大雨となったが、全車無事に完走することができた。
各クラスの上位入賞者にトロフィーと賞品がプレゼントされ、副賞として北海道の名産品が贈られた。
ゴール後の表彰式はキリンビール北海道千歳工場内にあるレストランで、アットホームな雰囲気のなか行われた。
各クラスの入賞者の名が読み上げられると会場から歓声があがった。大きな賞品は目録が手渡された。
#101 1937年デソート
#103 1929年アルファ・ロメオ6C 1750SS
#104 1955年ランチア・アウレリアB20
#105 1955年ジャガーXK-140 OTS
#106 1957年アルファ・ロメオ1900SSC
#107 1958年ジャガーMk-II
#108 1958年シボレー・コルベット
#109 1959年オースチン・ヒーレー・スプライトMk-1
#110 1959年フィアット・アバルト750GTザガート
#111 1960年アルファ・ロメオ・コンレロ
#112 1962年ポルシェ356B
#113 1963年アルファ・ロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテ・ザガート
#114 1965年MG B GT Mk-I
#115 1965年ジャガーE-タイプ
#116 1965年アルファ・ロメオ・ジュリア・スパイダー・ヴェローチェ
#117 1970年ボルボ122S
#118 1972年モーガン4+4
#119 1977年フェラーリ308GTB
#120 1978年いすゞ117クーペ
#121 1984年ルノー5ターボII
#122 1989年オーテック・ザガート・ステルビオ
#123 1991年ホンダNSX
#124 1997年フェラーリF355ベルリネッタ
#125 2011年アバルト695トリブート・フェラーリ
#126 2015年フェラーリ458スペチアーレ
FCAの協力でオフィシャルカーとして活躍したアバルト124スパイダー。
アバルト595もFCAの協力によりオフィシャルカーとして使用された。
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