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レクサス LSとMIRAIのアドバンスドドライブはレベル3自動運転を前提にしたお買い得性能? 驚きの無償アップデート情報にも注目

掲載 更新 25
レクサス LSとMIRAIのアドバンスドドライブはレベル3自動運転を前提にしたお買い得性能? 驚きの無償アップデート情報にも注目

<街中での自動運転レベル4実現はもう少し先の話かも…>

日本の自動運転技術の開発状況を知ることができる「SIP自動運転試乗会」が先月末に東京・お台場で開催されました。SIP自動運転は産学官連携のプロジェクトで、自動運転に必要な高精度地図(第1期)や、自動運転の実証実験(第2期)などが進められています。

自動運転レベル2.999!? トヨタ/レクサスのアドバンスドドライブを試してみた

まずはコンチネンタル・オートモーティブが開発中のレベル4自動運転の実験車両に試乗。車両は「VW パサート」とシャトルバスで、今後の主力と言われるLiDAR(レーザーや赤外線で対象の距離を高解像度に測れるシステム)ではなく、すでに広く搭載されているミリ波レーダーとカメラを主力に使っているところが特徴的です。

パサートをベースにした実験車の試乗では、信号のない交差点での右折にもチャレンジ。速度は抑えているものの、周囲のクルマの流れに合わせたタイミングの取り方に、クルマ側が状況判断や運転操作のすべてを行う「レベル4」らしさを実感することができました。

シャトルバスの実験車はハンドルなどの操縦装置をもたないタイプで、こちらも一般車が走る中、駐車場に右折で入る際に対向車をやり過ごしたり、交差点の信号待ちや、歩行者もいる建物のエントランス路を走行したりするシーンで、自動運転ならではの判断や動きを感じることができました。

どちらも実証実験車ということで、レーンチェンジなどでは機械独特のぎこちなさも感じましたが、周囲に(人間の運転する)一般車両がいる混成交通の中では、想像以上にシステムが複雑な判断を要求されるのが良くわかります。言い換えると、様々な交通が交じり合う市街地での自動運転の実現には、まだまだ越えるべきハードルがありそう。乗客がランダムに乗り降りするシャトルバスでは、車内の乗客の行動や忘れ物の有無などをチェックするカメラが無数に設置されていたのも、自動運転が考慮すべき要素の多さを感じさせるものかもしれません。

<LSとMIRAIに搭載された高度レベル2システムを体験>

今回は2022年モデルの「レクサス LS」に搭載されるハンズフリーや追い越しも行うレベル2の運転支援システム「アドバンスドドライブ」の実力も試すことができました。試乗コースはお台場から首都高湾岸線に乗って幕張方面に向かい、千鳥町ICでUターンして、辰巳JCTから環状線を回ってお台場に戻るというもの。

結論としては非常に完成度が高い! という印象。最近では「日産 スカイライン」のプロパイロット2.0や、「スバル レヴォーグ」のアイサイトXなどのレベル2・ハンズフリー機能に加えて、渋滞時限定とはいえ世界初の市販車によるレベル3自動運転を実現した「ホンダ レジェンド」のホンダ センシング エリートなど、高度な支援システムに触れる機会が増えていますが、安定感ではレジェンドに匹敵する印象です。

ハンズフリーシステムが作動する速度域も、制限速度プラス15km/h(最高速度は120km/hまで)と実用範囲が広く、高度レベル2ならではの追い越し・車線変更・ルートの分岐も、いわゆる運転に慣れたドライバー並みのスムーズな動きを見せました。

アドバンスドドライブの特徴はドライバーの顔の向きや視線をかなり厳しくチェックしていることで、分岐や追い越しの指示を出した後、変更する先の車線を2秒以上目視しないとキャンセルされてしまいます。試乗では振り向く加減などで動作しないこともあり、少し慣れが必要な面もありそうです。このあたりは技術が普及していくと、より自然に扱えるようになっていくのでしょう。

<今後のアップデートでレベル3自動運転も対応予定>

ちなみにアドバンスドドライブを装着するとLSの場合66~98万円、MIRAIの場合55万円のプラスとなりますが、高価なLiDARを1基装着するなど、中身はレベル3採用車に近い内容になっています。しかも、トヨタは近い将来、販売済みの車両にもLiDARをあと3基追加すると示唆しているだけでなく、非公式ながらソフトも含めたアップデートが無償で行われるという線が濃厚なようです。本当だとすれば、LSとMIRAIがレベル3に対応するのはほぼ公然の事実なのかもしれません。

LSとMIRAIのアドバンスドドライブ搭載車がLiDARを4基に増やしてレベル3対応になるのであれば、55~98万円のオプションでレベル3自動運転機能が手に入ることになり、先進技術を使ってみたいユーザーにとってはかなりお買い得という見方もできます。というわけで、急速に身近になりつつある支援技術や自動運転技術の動向に、引き続き注目したいと思います。

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みんなのコメント

25件
  • テスラやVWみたく買った後から更に金払って機能をアンロックしてね、じゃないのはでかい。
  • ホンダは未完成で問題が起きないように身内だけのリースとしてで世界初だけ獲得しテストを継続。
    トヨタは普通に完全させ一般販売、
    どちらが進んでるかは明らかですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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