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ランボルギーニ初のEV、980Vシステム採用へ 最高出力は2000psに達する可能性

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ランボルギーニ初のEV、980Vシステム採用へ 最高出力は2000psに達する可能性

ポルシェ開発主導の次世代プラットフォームを採用

フォルクスワーゲン・グループのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)によると、ランボルギーニ初のEVは2030年までに発売予定で、その最高出力は2000psに達する可能性があるという。

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ランボルギーニは現在、ブランド初の量産EVの開発に取り組んでおり、2023年に公開した2+2のコンセプトカー『ランザドール』をベースとして発展させる見込みだ。同車にはフォルクスワーゲン・グループの高性能車専用プラットフォームが採用される予定である。

3月11日に開催されたグループの年次メディアカンファレンスで、記者からランボルギーニのEVについて尋ねられたブルーメ氏は、「フォルクスワーゲン・グループが持つ、ブランド間のシナジー効果を活かした共同エレクトリック・キット」から恩恵を受けるだろうと述べた。

さらに同氏は、「ポルシェが主導して開発中のアウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ポルシェ向けのプラットフォームを使用し、最高出力2000psと980Vを実現します。これはランボルギーニにとって非常に特殊な仕様です」と付け加えた。

ランボルギーニを率いるステファン・ヴィンケルマンCEOは以前、同ブランド初のEVは「少なくとも1メガワット(1360ps)」を発揮すると示唆し、そうしたハイパワーが高性能電動スポーツカーにおける「柱の1つ」になると述べていた。

グループにとって980Vの電気アーキテクチャーの採用は、大きな一歩となる。現在、ほとんどのEVは400Vアーキテクチャーを使用しているが、充電の高速化、高出力化、高効率化を狙って800Vシステムを採用するモデルも増えている。ニオET9などの一部の中国製EVは、すでに900Vを採用している。

ブルーメ氏は、EVはランボルギーニの本拠地であるイタリアのサンタアガタで組み立てられることを認めたが、車体やバッテリーがどこで製造されるかについてはコメントを避けた。

同氏は「典型的なランボルギーニであり、非常にエモーショナルなものになることをお約束します」とした。

電動化戦略に変更はなし

ランボルギーニのヴィンケルマンCEOは最近、他社のようにEVの発売を遅らせるつもりはないとしつつ、3車種の新型ハイブリッドモデルを可能な限り長く販売していく方針を示した。

昨年末、テメラリオの発表会でAUTOCARのインタビューに応じたヴィンケルマン氏は、同社の電動化戦略は「正しいもの」だと自信を見せていた。EVの発売に関しては、「重要なのは革新ではなく、適切なタイミングで投入すること」だとした。

アストン マーティンやベントレーなど、複数の高級車メーカーは需要の鈍化を理由に新型EVの発売を延期している。ロータスは完全EV化計画を撤回し、レンジエクステンダー・ハイブリッドの新シリーズを発売する予定である。また、ポルシェは現行のエンジン車の販売期間延長を検討している。

ヴィンケルマン氏によると、EVは現行車の代替ではなく、全く新しいモデルラインであるため、販売台数に影響を及ぼすリスクは少ないという。

「EVの導入を早めるか遅らせるかを判断するには十分な時間があります。現時点では、何も遅らせるつもりはありません。2030年までに最初のEVを発売したい。これは追加のモデル、つまり4番目のモデルとなります」

「新しいモデルであり、新しいボディスタイルを持つ、新しいタイプのクルマです。ランボルギーニに新しい顧客を惹きつけることにもなるでしょう」

そのため、2030年までにEVを発売するという計画に変更はない。

しかし、ヴィンケルマン氏は、EVの普及曲線が「予想ほど急ではない」ことを認めている。これはスーパースポーツカーのセグメントでは「なおさら」当てはまる事象であり、「できる限り長くハイブリッドを販売する戦略は正しい」と述べた。

ランボルギーニの現行3車種はすべてハイブリッド化されている。

また、将来的に合成燃料がクリーンな動力源として実用化されたとしても、完全電動化の方針を覆すことはないとヴィンケルマン氏は言う。

「バッテリー技術が当社のクルマからなくなることはないでしょう。バッテリー技術は性能を妨げるものではなく、性能を向上させるものだからです。そして、バッテリー技術は進化します。当社がハイブリッド車にとどまっても、その性能はさらに向上していくでしょう」

電動化による利点は、現行車の売れ行きを見ても明らかだ。V12ベースのPHEVであるレヴエルトは「2026年いっぱい」まで生産枠が完売しており、またPHEVのウルスSEも2025年末まで予約が埋まっている。

テメラリオに搭載される4.0L V8エンジンは、先代のウラカンより2気筒少ないものの、ライバル車に対しては優位性がある。フェラーリ296、マクラーレンアルトゥーラマセラティMC20などはV6エンジンを搭載している。ヴィンケルマン氏は、エンジン排気量の優位性と回転数、サウンドがテメラリオの大きなセールスポイントになると示唆した。

「ランボルギーニを購入するということは、多くの場合、子供の頃からの夢を叶えることであり、非常に感情的な決断です。わたし達は常に顧客の要望に応え続け、一方で持続可能なビジネスケースを維持する必要があります」

「1年単位で物事を考えるわけにはいきません。主に10年以上継続しなければなりません。したがって、現実的な限界と、顧客の要望をうまくまとめることが非常に重要なのです」

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みんなのコメント

4件
  • sky********
    国産BEVが精々400Vでショボいのは、万が一の際に特殊資格まで無くても手を出せるように。って聞いた。
    事故が怖いね。
  • サリーネン
    安全重視が日本の伝統?ではある。
    一般の送電自体の電圧も欧米よりかなり低い。
    プロアマチュアを問わずオーディオ関係の鳴りが悪い。日本全国で低血圧みたいなもの(笑)なのに感電死は時々起きる。
    EVも日本は280馬力規制みたいにするかもね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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