■16年ぶり復活の“グランディス”?
三菱の欧州法人は2月18日に、2025年にリリースされる2台のコンパクトSUVのうち、7月に発表されるモデルの車名を「グランディス」とすることを明らかとしました。
【画像】超カッコイイ! 三菱「新型グランディス」を 画像で見る(47枚)
グランディスとは2009年まで日本で販売されていた3列シートミニバンに与えられていた車名であり、その源流となるのが1983年2月に登場した「シャリオ」というモデルとなります。
このシャリオ、現在では当たり前となっている乗用車のプラットホームを流用して生まれた3列シートミニバンとなっており、同時期に存在していた日産「プレーリー」とともに“乗用ミニバンの祖”とも言われるもの。
当初は前輪駆動モデルのみのラインナップとなっていましたが、1984年には4WDモデルも追加し、同年に参戦した第3回ロスマンズ・ファラオラリーではクラス優勝を果たすなど、高い走破性も兼ね備えた三菱らしい1台となっていたのでした。
グランディスの名前が付いたのは1997年10月に登場した3代目で、2代目まで持ち合わせていたクロスオーバーSUVスタイルから、当時人気を集めていたホンダ「オデッセイ」にも似たスタイルへと一変。遅れて3リッターV型6気筒仕様も追加されるなど、ラグジュアリー方向へ舵を切ったのです。
続く4代目ではシャリオの名前が外れて単にグランディスとなり、方向性は3代目と同じであるものの、日本の美を意識した曲線を多く用いた優雅なスタイルが特徴となっていましたが、当時発生したリコール隠しの影響もあって販売が伸び悩んでしまい、前述した通り2009年で終売となってしまいました。
このように晩年はミニバンさを強めていったグランディスではありますが、シャリオ時代は3列シートを備えながらもSUVテイストも持ち合わせており、今回新型クロスオーバーSUVに16年ぶりにグランディスという名前が与えられる事になったのも、そこまで不自然とは言えないかもしれません。
そんな今夏に発表がなされる予定の新型グランディスですが、欧州三菱のリリースによると三菱自動車の特徴である「ダイナミックシールド」のフロントフェイスと「ヘキサガードホライゾン」のリアデザインアイデンティティを新たに取り入れ、広い室内空間と力強く自信に満ちたデザインを持っているとされています。
現時点ではエンブレムなどのアップの映像のみが公開されているだけであるため、全体的なスタイルなどは掴めないものとなっていますが、ルノーグループによって欧州で製造されるとされているため、ルノー車のOEMモデルとなる可能性が高くなっています。
すでに欧州ではルノー「キャプチャー」を「ASX(日本名RVR)」として、ルノー「クリオ(日本名ルーテシア)」を「コルト」として販売しており、新型グランディスにはマイルドハイブリッドとフルハイブリッドのパワートレインが搭載されるとされていることから、昨年秋に欧州で発売を開始した「シンビオズ」がベースとなると目されています。
このシンビオズは全長4413mm×全幅1797mm×全高1575mmとなっており、E-TECHと呼ばれる1.6リッターのハイブリッドシステムを搭載。ボディサイズは「エクリプスクロス」に近しいものですが、現時点では日本への導入は明らかになっていません。
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みんなのコメント
日本も小さい車無いからコルトくらい出してほしいわ