PHEVは最も現実的な選択肢
ハイブリッド車と電気自動車(EV)のメリットをあわせ持つプラグインハイブリッド車(PHEV)は、電動化が進む昨今の自動車業界において、最も現実的な選択肢の1つとして期待されています。
日本国内では、2011年に発売されたトヨタ「プリウスPHV」を皮切りに、現在では国内外の多くの自動車メーカーがPHEVをラインナップするようになりました。
RAV4が改良でフルデジタルメーター装備、PHVはZグレードに改名。先進機能追加や値上げ情報も
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その中でも、三菱「アウトランダーPHEV」、トヨタ「RAV4」、そしてトヨタ「ハリアー」の各PHEVは注目度の高いモデルです。
今回は、この3モデルの比較しそれぞれの特徴をチェックしてみたいと思います。
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アウトランダーPHEVは唯一の7人乗り
まず紹介するのは、アウトランダーPHEVです。
ミドルクラスSUVのアウトランダーに、PHEVが追加されたのは2013年のことです。
当時販売されていた2代目アウトランダーには、PHEVモデルとガソリン車の両方がラインナップされていましたが、2021年に登場した3代目アウトランダーからはPHEV専用モデルとなっています。
ボディサイズは全長4710mm×全幅1860mm×全高1745mmと、今回紹介する3モデルの中では最も大きなボディとなっています。また、唯一7人乗りの仕様が設定されているのも特徴です。
アウトランダーPHEVには、2.4Lガソリンエンジンに前後のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムが採用されており、駆動用バッテリーは20kWh、一充電走行距離は最大87kmで、ハイブリッド走行時のWLTCモード燃費は16.2km/Lとなっています。
車両価格は462万1100円~548万5700円となっています。また、三菱にはコンパクトSUVである「エクリプスクロスPHEV」もラインアップされており、よりコンパクトなPHEVを求めるならこちらもおすすめです。
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航続距離や燃費はトップクラスのRAV4 PHV
次に紹介するのは、トヨタRAV4のPHEVであるグレード「Z」です。
クロスオーバーSUVの元祖とも言えるRAV4ですが、現行モデルは2018年に発売された5代目です。
PHEVが追加されたのは2020年のことで、当初は「RAV4 PHV」という独立したモデルとなっていましたが、2022年10月の一部改良よりRAV4の中のグレードの1つとなっています。
RAV4にはガソリン車とハイブリッド車が用意されているため、PHEVモデルの販売台数は決して多くはありませんが、ベースとなるRAV4譲りのスタイリングは大きな魅力です。
ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1695mmと、アウトランダーPHEVと比べるとわずかに小さい印象です。
RAV4のプラグインハイブリッドシステムは、2.5Lのガソリンエンジンに前後2つのモーターを組み合わせたものです。
駆動用バッテリーは18.1kWhとアウトランダーPHEVよりもわずかに小さいですが、一充電走行距離は95kmとアウトランダーPHEVをしのぎます。
また、ハイブリッド走行時のWLTCモード燃費は22.2km/Lと、こちらもアウトランダーPHEVを上回る数値となっています。
車両価格は563万3000円となっており、アウトランダーPHEVのトップグレードより僅かに高くなっています。
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プレミアム感は随一のハリアーPHV
最後に紹介するのは、2022年10月に登場したハリアーのPHEVモデル(「Z」)です。
ハリアーは、プラットフォームを始めとした多くの部分をRAV4と共有しているため、PHEVモデルについても、ほぼ同じスペックとなっています。
ボディサイズは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmと、3モデルの中では最も全長が長く、全高が低い流麗なデザインが特徴です。
搭載されるプラグインハイブリッドシステムはRAV4と同様です。ただ、車重の違いなどから、一充電走行距離はRAV4よりもわずかに短い93kmです。
また、ハイブリッド走行時のWLTCモード燃費は20.5km/Lと、RAV4よりもわずかに低い数値となっています。
高級SUVとして人気の高いハリアーであるだけに、車両価格は620万円と3モデルの中では最も高価であるのも特徴です。
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決め手は「価格」と「キャラクター」
それぞれのモデルを見ると、PHEVにとって最も重要な一充電走行距離にそれほど大きな差がありません。どのモデルでも、買い物や送迎といった普段の移動は、ほとんどガソリンを使わずに走ることができるでしょう。
そのため、これらの3つのモデルを比較検討する際のポイントとなるのは「価格」と「キャラクター」です。
価格については、ハリアーが最も高く、次にRAV4、そしてアウトランダーPHEVという順になっています。ハリアーやRAV4におけるPHEVモデルは、最上級グレードという位置付けとなっているため、主要なオプションのほとんどが標準装備となっています。
一方のアウトランダーPHEVでは、グレードによって装備の内容を調整することができるため、より自分の好みにマッチした1台に仕上げることができると言えます。
ただ、価格以上に異なるのは、それぞれのモデルのキャラクターです。この3つのモデルは、ミドルクラスSUVという点では共通していますが、キャラクターは大きく異なります。
アウトランダーPHEVは、押し出しの強いフロントマスクが特徴ですが、RAV4はタフなSUVらしいスタイリングが魅力です。一方、ハリアーは美しいデザインが特徴の都市型SUVであり、高級感は随一です。
スペック上の価格はそれほど大きくはないからこそ、そのモデルのキャラクターを理解した上で比較検討することが重要です。
また、12月上旬よりマツダ「CX-60」の「e-SKYACTIV PHEV」搭載モデルの生産が始まるなど、今後ますますPHEVモデルのラインアップが増えることが予想されています。ただし、いずれのモデルも相当の納期を覚悟しなければならない点には、注意が必要です。
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文:ピーコックブルー
写真:三菱自動車、トヨタ自動車、マツダ
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みんなのコメント
雪道なんか、圧倒的に四駆の性能凄いよ。
ただ、デザインは三菱はちょっと…
あ、10万キロ超えてからのヘタリ具合でも三菱は〇