■新型「シビック」 中国でも登場か? 新型「インテグラ」は?
ホンダのコンパクトセダン「シビック」が中国でもマイナーチェンジを受けることがわかりました。
【画像】カッコイイ! ホンダ「ハッチバック」を画像で見る(50枚以上)
いったいどのようなクルマになるのでしょうか。
ホンダ シビックは1972年、当時販売していた軽自動車「ライフ」よりもひと回り大きいコンパクトハッチバックとして登場しました。
アメリカで制定されたばかりの厳しい排ガス規制「マスキー法」や第四次中東戦争に起因するオイルショックの影響で、シビックは低燃費で経済的に優しいクルマとしてアメリカや日本をはじめとする各国で大ヒットを記録しました。
また、1995年に登場した6代目モデルからはスポーツモデルの「タイプR」を追加、今日まで「シビック タイプR」として歴代モデルが世界中の自動車愛好家に愛され続けています。
現行モデルは2021年に発売され、これまでのシビックと変わらず、ホンダの世界戦略車として各国の市場で高い評価を受けています。
日本では5ドアハッチバックのみの販売となりますが、一方でアメリカや中国では5ドアハッチバックに加えて4ドアセダンも販売しており、依然としてこのサイズの4ドアセダンに対する高い需要が伺えます。
そんな現行型シビックですが、2024年5月には各国市場に先駆け、アメリカでマイナーチェンジモデルが発表されました。
そして、今度は中国市場にもマイナーチェンジモデルが投入されることが判明しました。
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
工信部に届出された情報は基本的に毎月公開されます。そして2024年7月分の届出情報において、ホンダ シビックのマイナーチェンジモデルが確認されました。
届出情報に添付された画像によると、フロントマスクはこれまでの3本線を基調としたグリルから、ハニカム構造を持つスポーティなものへと変更されるようです。
これは先立ってアメリカで発表されたマイナーチェンジモデル(2025年型)でも同じで、これまではスポーツグレード「Si」のみのグリルが、通常グレードにも適用される形となりました。
また、左右ヘッドライトのベゼルは黒樹脂とボディ同色が選択可能で、両者における印象の違いが見てとれます。
バンパー下部のグリルは台形から五角形のものへとデザインを変更、より存在感をアピールする印象です。
これに加え、アンダーリップの形状も刷新されており、全体的にマイナーチェンジ前よりもスポーティなテイストを加えています。
パワートレインに関しては変更なく、LFB型2.0リッター直列4気筒エンジンを搭載するハイブリッドグレード「e:HEV」と、L15C型1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載するターボグレード「240 TURBO」の2種類のままと見られます。
中国向けモデルで独自のパワートレインが設定されていることはありませんが、アメリカや日本で選択できるターボの6速MTモデルは中国では販売されていません。
中国でもマイナーチェンジを受けることが判明したシビックですが、一方で中国独自の姉妹車「インテグラ」も同時にマイナーチェンジを受けるかは不明です。
ホンダは中国にて東風汽車との「東風ホンダ」、そして広州汽車との「広汽ホンダ」の2つの合弁会社を持っています。
トヨタやホンダなど、中国に複数の合弁会社を展開するメーカーは、一つの車種にそれぞれの会社で違うデザインと車名を与え、姉妹車として展開することが一般的です。
シビックも例に漏れず、東風ホンダでは「シビック」として販売していますが、広汽ホンダではデザインに少し手を加えた「インテグラ」が販売されています。
中国向けインテグラは、北米で「アキュラ」ブランドから販売されている「インテグラ」に1年ほど先行する形で2021年に登場しました。
アキュラのインテグラはシビックとはまったく別のボディを持ちますが、一方で広汽ホンダが中国で製造・販売をおこなうインテグラは、シビックと同一のボディです。
シビックとインテグラ以外にも、中国市場では「XR-V/ヴェゼル」、「エンヴィクス/クライダー」、「アヴァンシア/UR-V」、「CR-V/ブリーズ」、「インスパイア/アコード」、「ライフ/フィット」、「エリシオン/オデッセイ」、「e:NS1/e:NP1」などを、それぞれ東風ホンダ/広汽ホンダで展開しています。
※ ※ ※
ホンダ シビックのマイナーチェンジモデルはすでにアメリカで販売が始まっており、日本でも2024年秋にマイナーチェンジモデルが登場すると発表されたばかりです。
特に、日本向けには1.5リッターエンジン搭載車の6速MTモデル「RS」が新規設定されたことで大きな話題と呼んでいます。
中国向けのマイナーチェンジも近日中には正式に発表されることでしょう。
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軽自動車以外は売ろうと言う気を感じられない