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新型C-HR世界初披露!! カッコいい!! …のに…日本導入なし…キラキラの足跡と功績

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新型C-HR世界初披露!! カッコいい!! …のに…日本導入なし…キラキラの足跡と功績

 2023年6月に欧州で新型が発表となった、トヨタのクロスオーバーSUV「C-HR」。残念ながら日本市場には新型の投入予定はないそうで、初代モデルも2023年7月をもって生産終了となる旨がアナウンスされている。

 このC-HRといえば、デビュー当時の一世風靡ぶりを思い出す人は多いのではないだろうか。日本におけるC-HRのモデル消滅のこの機に、初代C-HRの活躍ぶりを振り返りたい。

新型C-HR世界初披露!! カッコいい!! …のに…日本導入なし…キラキラの足跡と功績

文:吉川賢一
写真:TOYOTA、GAZOO Racing

デビュー翌年には11万台も売り上げた、古参のクロスオーバーSUV

 初代C-HRがデビューしたのは、今から7年前の2016年12月のこと。クロスオーバーSUV風のスタイリングをながら、ボディサイズは小さくて背が低くく(そのため後席は狭い)、どちらかというとコンパクトカーに近い存在であった。だが、冒頭でも触れたように、登場するやいなや人気爆発し、発売翌年の2017年には、年間登録台数11万台強を記録。翌2018年も7万台強が売れるなど、コンパクトSUV市場を一気に牛耳ったほどの人気モデルであった。

 パワートレインは、1.8L直4ガソリン+モーターのハイブリッドモデルと、1.2L直3ターボモデルの2種類。駆動方式は、ハイブリッドがFFのみで、ガソリン車はFFと4WD。ガソリン車には6速MT車が用意されていたのも特徴的であった。

 2019年10月のビッグマイナーチェンジで、ヘッドランプとリヤコンビネーションランプのデザイン変更したほか、ガソリン車・ハイブリット車の両方に「GR SPORT」追加、8インチディスプレイオーディオを標準装備するなど、大幅アップデートした。最終的な販売価格は、ハイブリッドモデルで税込275~315万円、ガソリンモデルで239~282万円。比較的リーズナブルな価格であり、クロスオーバーSUVとしては古参ながら、モデル末期となっても需要が高いモデルだった。

2019年10月のビッグマイナーチェンジで追加された、GR SPORT。専用の19インチタイヤを採用し、足回りも専用のチューニングが施されたモデル

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ニュル24時間レース完走で、話題をかっさらった

 初代C-HRが登場した2016年頃といえば、他社メーカーでは、ホンダヴェゼルや日産ジューク、マツダCX-3など、200万円ほどで手に入るコンパクトSUVが人気となっていたものの、トヨタは、プリウスやアクアなど、ハイブリッド車の拡販に集中していた時代。販売台数も、2016年のトヨタ車1位はプリウスで約25万台、2位は初代アクアで約17万台と、ハイブリッド専用モデルがバカ売れしており、ライズやヤリスクロスのようなコンパクトSUVはまだ存在していなかった。

 このコンパクトSUVカテゴリで、ライバルを圧倒するため、トヨタが仕掛けた戦略が、市販前のプロトタイプSUVで、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、話題をかっさらおうという作戦。他メーカーがやっていなかった「走りを優先したクロスオーバーSUV」を実現させ、一気にライバルに追いつこうというもので、その参戦マシンが初代C-HRのプロトタイプカーであった。

2016年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦した、TOYOTA C-HR Racing。市販前のプロトタイプカー、かつクロスオーバーSUVが参戦するのは極めて異例

 「クロスオーバーSUVでレースに参戦!?」という、当時は無謀とも思えたチャレンジに、(筆者も含めて)面食らった人も多かったと思うが、TOYOTA GAZOO Racingは本気でマシンを用意し、無事完走。

 このレースに出たマシンと同じモデルが、しかも、アウトバーンを含む欧州の道路で鍛え上げられたサスペンションを備えつつ、みたことないほどめちゃくちゃスタイリッシュなデザインをまとって市販される、ということで、スポーティカーに飢えていたファンが、こぞってトヨタディーラーへ駆け込む事態となり、トヨタの作戦は見事に成功、初代C-HRは大ヒットした。わずか240万円ほどで手に入った、ということも、初代C-HRが人気となった理由だろう。直接比較できるクルマがないほど、超一級のパフォーマンスと、コストパフォーマンスに優れていた。

初代C-HRの特徴のリア周りのデザイン。特に、後席用のアウタードアハンドルを隠したデザインや、リアディフューザーによるエアロダイナミクスは、先進性と気合が感じられた

代わりとなるモデルの投入に期待したい!!

 ここ4~5年のトヨタは、初代C-HRのようにバックストーリーをもたせて販売するという手法をうまく採り入れている。GRヤリスにしても、GRスープラ、GRカローラ、水素エンジンのAE86にしても、それぞれストーリーがあることで感情移入しやすかったし、試乗会でお会いするトヨタ社員が生き生きと語る様子をみると、企業文化自体が改革されてきたのだなと思う。

 C-HRのような誰でも買いやすく走りの楽しいコンパクトSUVは、日本人にとってもぴったりなはず。新型C-HRの日本導入がないことは残念だが、その代わりとなるモデルの投入に期待したい。

6月26日にワールドプレミアをした新型C-HR。初代C-HRのキープコンセプトだが、ツートンカラーやハンマーヘッドデザインなど、トレンドを盛り込んだクロスオーバーSUVに仕上がっている模様

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