こゆ&すいぱぱさん
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)
グレード:eTSI アクティブ プラチナムエディション_RHD(DSG_1.0)
2023年式
乗車形式:レンタカー
本丸の「普通」-フォルクスワーゲン・ゴルフ8に乗った。
2024.11.22
- 総評
- 最近ついにゴルフ8がカーシェアに登場するようになったので、2時間半ほど借りて乗ってみた。
昔、ゴルフ6を買った当時は「ゴルフってこんなに凄いんだ!」と毎日感動しながら乗っていたが、あれから14年が経過し、周りの車が良くなってきたからか、いろいろなクルマに乗って自分の目が肥えてきたからかは分からないが、確かに今でもCセグメントのスタンダードであることに異論はないのだが、「ゴルフも普通になったな」と言うのが第一印象。
ま、ゴルフは6の時代からハードウェアについては完成の域に達していたし、今や同じクラスにドイツ御三家までがライバルを出すようになったので、ゴルフが地味な存在になってきているのは否めまい。
でも、相変わらずきちんと走るし、運転しやすいし、安全装備も充実していて燃費も良いので、いろいろ不満はあるけど、誰にでも勧められるクルマであることには間違いない。
- 満足している点
- 1. マイルドハイブリッド化で静かさと滑らかさに磨きがかかったパワートレイン。
2. 多少無理をしても音を上げない足回り。
3. 扱いやすいサイズ。
4. 良好な燃費。
5. ヘッドアップディスプレイ、3ゾーンエアコン、置くだけ充電、ワイヤレスCarPlayなど、普及グレードのはずだが充実した装備。
- 不満な点
- 1. デザイン重視で使いづらいスイッチ回り。
2. エアコンダクトの位置形状が悪く、冷風が身体に直撃する。
3. 高速ではもう少しパワーが欲しい。
4. 荒れた路面では結構ボディが共振するし、乗り心地も何だかカタい。
5. 地図表示も音声認識もイマイチ過ぎる純正カーナビ。
- デザイン
-
3
太いCピラーなど、ゴルフのアイデンティを残しつつ、薄いLEDライトなど、現代的なテイストを要所要所に散りばめている。
最近のCセグにしてはコンパクトなサイズで、取り回しもしやすい。
インテリアは大型の液晶パネルを押し込んだ上で全体にボリュームを下げたデザインとなっており、スイッチ類もタッチパネルにして数を減らしたことでミニマルな感じ。
ただ、そのしわ寄せが操作性に表れており、タッチスイッチは絶えず振動する車内では操作しづらい上、タッチした時の反応も悪い。これで音声コントロールが七難を隠してくれればいいが、これがまた全く言うことを聞いてくれない。毎度毎度「ハローフォルクスワーゲン」なんて連呼させるな恥ずかしい。
さらに、エアコンのアウトレットの位置は低く、面積も狭いので、温度を下げようとすると冷風が勢いよく身体を直撃する。
タッチスイッチの操作性については、来るマイナーチェンジで多少は改善されそうだが、エアコンの吹き出しについてはどうにもなるまい。
ペダルレイアウトはまずまず良好だが、シートは腰の当たりのサポートが覚束ない印象。昔のVWのシートはもっと良かったはずだが。
- 走行性能
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4
今回借りた車は前期型なので、エンジンは1.0L3気筒で110ps/200Nmを発揮、これに13ps/62Nmの電気モーターが加勢する。
低速域ではモーターが電動アシスト自転車のようにサポートするので、一般道での走りはかなり力強い。発進時だけでなく、中間加速でも思いのほかフワ~ッと加速する。その代わりにエンブレはあまり利かない。
そして、相変わらずとても静かなエンジンである。モーターのサポートを前提に、DSGが積極的に高いギアを選ぶようになっており、一般道ではエンジンを2,000rpm以上に上げることはほとんどない。とても1Lエンジンとは思えない。
が、高速道路でべた踏みすると、やっぱり1Lエンジンであることがわかる。言うほど遅くもないのだが、一般道でのパワフルさを味わうと、この場面で意外にショボいな、となる。ここはマイナーチェンジで搭載される1.5Lに期待したい。
今回は首都高速が渋滞していてあまりハンドリングは試せなかったが、そこそこの高速コーナーで少々無理してもバランス良く曲がっていく。
ここはやっぱり、いつものゴルフ。
- 乗り心地
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3
- 乗り心地は平滑な路面ではよいのだが、荒れた路面では結構ゴツゴツと衝撃が来る。少なくとも「クラスを超えた乗り心地」「乗り心地がヤバ過ぎる」の類ではない。恐らく乗り心地についてはクロストレックの方が上。
タイヤはミシュラン・プライマシー4 225/45R17 91Wを履いていた。ゴルフはずっとタイヤサイズが変わらないのが良いところ。
- 積載性
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3
ラゲッジは380Lを確保しているそう。
見た感じ、6の頃から大して変わってない。
たくさん荷物を載せるなら、ヴァリアントを。
- 燃費
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4
ゴルフは元々輸入車の中ではかなり燃費が良いクルマなのだが、マイルドハイブリッドを得た結果、今回の都内+横浜市内の一般道+高速合わせて60kmの運転で16km/L以上を叩き出した。
上述したような高いギアを積極的に使うエンジンの使い方に加え、アイドリングだけでなくコースティング時もエンジンを止めるなど、こまめにガソリンをセーブするよう制御が行き届いており、それが燃費に寄与していると思われる。
ただ、国産ストロングハイブリッド勢やディーゼルにはさすがに敵わない。
- 価格
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4
- 正確なグレード名はわからないが、インテリジェントLEDヘッドライト、流れるリアウィンカー、17インチアルミ、ヘッドアップディスプレイが装備されているので、特別仕様車のeTSI Active Platinum Editionと思われる。
2023年当時の価格は363万円。
今や軽自動車が200万円超、リッターカーも300万円弱の時代であることを考えると、結構お買い得モデルだったんだな。
- 故障経験
- レンタカーにつき、割愛。