フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「世界基準ってレベルが高い。」のユーザーレビュー

世界基準ってレベルが高い。

2022.8.6

総評

走行中の交通環境をドライバーが的確に把握してドライブできる、凄い車。外界をシャットダウンした様な車、あらゆる事をダイレクトに伝えてくる車はありますが、ドライバーにストレス無く的確に伝え、意に沿う動きをしてくれる車は多くはないです。このクラスでそれを実現していることが長くスタンダードに君臨している理由なのだと思います。ゴルフを乗り継ぐ人が多いことに納得です。

満足している点

良いもの感を感じられる高い品質感と共に、合理的な各部整備性も考えられた仕組みも見てとれる。
所有する安心感と満足度は高得点だと思います。

不満な点

機械としての優秀さを台無しにするインフォマティクス系に集約された機能。非常に使い辛く、空調の操作性は最悪で危険とさえ感じる。慣れることで解決するレベルではない。
カーナビ類もコレなら要らないレベルです。
あと電子制御化されたブレーキシステム。バイト感に富むフィールが好きなのですが、これは希薄。ブレーキシステムを使った擬似ベクタリング機能の弊害でしょうか。

デザイン

4

余計なデコレーションに頼らない、シンプルながら高品質を感じる良いデザインだと思います。

走行性能

5

高速道路をリラックスして長時間走る。こんな場面で我が家のラインナップでは一番信頼できる車だと思います。すこぶる良好な直進性は勿論ですが、高速コーナーでも四輪の接地感は非常に高く安定しています。強いて言えば、ステアリングのどっしり感がもう少し欲しい。また、A C Cが予想以上に使えます。
動力性能も制動性能も必要にして充分。力感はありませんが、フル乗車状態でも1人乗車との性能乖離は許容範囲内です。
ただエンジンブレーキが全く効かない。クネクネの下り、フットブレーキを多用するのは好きではないのですが、踏まざるを得ないセッティング。燃費性能とのトレードオフと諦めています。
eTSIアクティブを選ばなかったのは自宅近所に坂が多いこともありましたが、リアのサス形状の違いからの安定感が大きく違ったから。後席乗り心地の違いも顕著ですが、高速カーブの切り返しでリアの安定感が大きく違います。

乗り心地

5

ボディや足回りは勿論、アクセルオンとオフ時に感じられるエンジンのマウントまで含めて、しなやかでありながら剛性を感じる乗り心地です。
エアコンや電動ファン駆動時にフットペダルやステアリングコラムに共振がくるコストダウンし過ぎの車が最近多いですが、そちらもしっかりしています。
ロードノイズや風切り音もコントロールできてます。

積載性

4

クラスを考えれば充分です。ラゲッジは積みやすい形状です。

燃費

5

マイルドハイブリッド化と気筒休止やコースティング機能で、ロングドライブでの燃費性能はストロングハイブリッド車と遜色ない、リッター２０キロを余裕で越えてきます。
高速道路と郊外路メインのドライブならば、ワンタンクで1,200キロは余裕で走れそう。
また、コースティング時に感じる駆動系のフリクションロスの少なさに、走りに関しては良い部品を惜しみなく使用していると実感できます。
でもご近所走りはガクッと落ち、良くて１０キロくらいです。

価格

3

ゴルフと見ると高いけど走行性能や安全性の高さ、発展途上以前のレベルですがインフォマティクス系にかなり力を入れて快適性と利便性を大きくアップデートしてきているので、価格設定は妥当だと思います。
欲を言えばリセールがもう少し良ければ。

故障経験

ありませんが、仕様変更かリコールに該当したのか登録後２ヶ月以上納車されませんでした。