コラボ限定車『VWゴルフGTIピレリ』
既にモデル末期に当るものの、相変わらず人気の高い ゴルフⅤ型のGTIをベースとする限定車の
「ゴルフGTIピレ
2008.12.23
- 総評
- コラボ限定車『VWゴルフGTIピレリ』
既にモデル末期に当るものの、相変わらず人気の高い ゴルフⅤ型のGTIをベースとする限定車の
「ゴルフGTIピレリ」が2008年10月31日に発売されましたので、御世話になっている販売店に御邪魔し、
黒色の実車を確認してきました。
当方は、ゴルフⅤ型のGTIに約1年半乗っていますが、大きな故障もなく、また 200PSの公称スペックの割には 恐ろしく速く走れる動力性能に不満がでるでころか、ますます愛着がます一方で、今回このGTIをベースにさまざまな 『ピレリ特別装備』 を施したモデルが、限定販売されるにあたり、同型のベース車GTIユーザーとしての見解を述べてみたいと思います。(07’モデルが愛車です)
<当方も、フトコロ事情さえ許せば、今すぐにでも買い換えてみたいのは本音なのです。>
因みに、ゴルフGTIピレリの販売台数は、1000台限定。価格は、特注塗装のサンフラワー(170台限定)が
419万円、ブラック(730台限定)は405万円となります。
いずれも導入されているのは 4ドア、右ハンドル仕様です。
(リア・ナンバープレートの取付部の凹み部分は、日本、北米仕様のサイズになる標準車のGTIに対して、この限定車は、R32と同じく、横長のユーロナンバー対応型のデザインになっていました)
- 満足している点
- この特別なGTIはイタリアのタイヤメーカー「ピレリ」とVWのコラボレーションから生まれた、
伊独共同の限定車でピレリタイヤのみならず、ホイールやスポイラー類、エンジンや内装なども
ベースのGTIとは異なる内容になっています。
6段DSGのGTIは、200PSの標準車でもATや、CVTなどとは構造が違うロスの少ない自動変速機能によりスペック以上の走りを実現する事は既にご存知の事と思いますが、このGTIピレリに搭載される2リッター直噴ターボエンジンは、最高出力が30ps高められ、230ps、最大トルク30.6kgmを発生します。
これは実にノーマルGTI+30PSで、この1割以上のパワーアップが体感的にも+αの余裕を生む事は確実でしょう。
またエクステリアに、専用のスポイラー類や専用バッジが特別装備されて、ピレリ製『ロングP』
(Pの字をかたどった意匠)のロゴ入り18インチアルミホイールとP-Zeroタイヤを採用します。
更に、内装もシートバック表面に、まるでタイヤに踏みつけられたような独特の柄を採用。
これはP-Zeroのタイヤパターンを模したもので、素材はマイクロファイバー製。
それにレザーを組み合わせたコンビタイプのスポーツシートとなり、GTIの標準車とはビジュアル面で大きな違いを感じます。
加えて黄色いステッチを施すなど、とっても手の込んだ造りとなっています。
上記の、シートの背面部分の手触りも、ベースのGTIとはまた、違った立体感を感じました。
ここまでやって、上述の価格は一見高そうに思えるかもしれませんが、後々の希少性のプレミアム
並びに、変更箇所の実質的なカスタムコストも考慮すれば、かなり買い得な価格であることは間違い有りません。
<いつも思うのは、ベースのGTIの値付けが、内容の割りに他社のドイツ車と比較しても元々低めではないかなと・・・>
- 不満な点
- では、このクルマのネガな部分は何でしょうか?
一つは、末期モデル(GOLFⅤ)がベースである事で既に新型のⅥがGTIのデザインまで、発表されている今、あえてまもなく旧型となるベースの特別仕様車をGTI以上の金額を払ってまで、買うべきか否かの決断だと思います。
誠に個人的な見解ですが、Ⅴ型よりも静粛性は上がると噂されるⅥ型ですが、コストの掛かった現行Ⅴ(特に、トータル性能に優れるGTI)モデルは、デザインに余程の違和感を感じない限りお勧めで、Ⅴ型の 特徴デザインのワッペングリルも、この現行型 一世代限りで終わりですから迷う理由は少ないと思います。むしろ、熟成されたⅤ型の末期ベースはお得でしょう。
他、敢えて上げれば ボディーカラーで黒と黄色の2色限定ですが、どうせなら黒では無くGTIのラインナップに無い色(例えば、R32専用色のブルーメタとか)を採用すればよかったのにとも思いました。
実際黄色のサンフラワーは客層をかなり選びそうですしね。
<個人的にサンフラワーの色調がイイですが、一般市場的に考えた場合は黒が無難みたいです>
これらを、総体的に考えても やはり人気である事に変わりないはずで、GTIの新車を検討されて居る方には、迷わずお勧めいたします。
ただ、GOLF自体(ベース車)の弱点は、ACの弱さ、雨の日にドアを開ければ室内に屋根の水が容赦なく流れ込むこと、一年半のってみて、結構細かい部品にサビが出やすい事、リアホイールが直ぐ黒くなる事
(ブレーキダスト:でも、効きの代償)などは、予め留意しておくべきかもしれませんね。
実際の 動力性能、燃費、任意保険代の安さは国産の同価格帯程度のクルマよりきっと満足がいくと思いますよ。
もし総じてGOLFの価格が1500cc~3500ccクラスの大きさが同じ位の国産Cセグメント5HB車より高い!
と少しでも思う方には決してお勧め致しません。
そう思われる方は、意中の国産5HBがきっと無難ですから。
<比較対象する部分が、根本的に違いますから。ココでは、ソノ部分には深く触れ込みません。>
結論・この、限定車が気になる方は急がないと 売り切れてしまいそうですよ。
(実は既にもう完売かも・・)
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