現行のガソリンエンジン車中世界屈指の実力
付き合いもあり、日ごろからフォルクスワーゲンの車に触れることが多いのですが
このゴルフV GTIは最初のイン
2008.1.30
- 総評
- 現行のガソリンエンジン車中世界屈指の実力
付き合いもあり、日ごろからフォルクスワーゲンの車に触れることが多いのですが
このゴルフV GTIは最初のインパクトの強さ、乗ってみての充実ぶりと、ほとんどケチの
付けようがない仕上がりですね。
今までもちょいちょいと試乗はしていたのですが、最近ロングランを試せる機会がありましたので
レビューします。
ゴルフVについては以前GLiにてレビューしましたので、特にGTIらしい部分について書きます。
カミさんはミニサーキット試乗までしていますので、そちらでの印象も併せて。
- 満足している点
- ・T-FSIエンジンの制御の見事さは感心しきり。普段走りくらいの速度域ならあくまでもおだやかなのだが、ひとたびグッとスロットルを踏み込むと、こちらの意思とシンクロしているかのようにグイグイ車体を押し出していく。ターボラグをほとんど感じない、このリニア感が非常に心地よい。
・もちろんスロットルを乱暴に開け閉めすればハイパワーFF車らしい暴れん坊ぶりを見せる。しかし、エンジン制御が全域にわたって見事なので丁寧なスロットルコントロールの方が結果的に速く、しかも快適に走れて燃費もよいときているので、そんなことやっても意味のないことだとドライバーに悟らせているかのよう。プロレーサーの走り方を知らず知らずのうちに教え込まれているのだろうか(笑)。
・DSGは正に魔法のミッション。このシフト操作を上回れる一般ドライバーはほとんどいないに等しいだろう。人間の反応速度を超えた制御をしているのだから当然ですが。トルクコンバーターではなく、セレスピード等と違いツインクラッチ制御なのでシフトチェンジ時の噛み合いのノロさや嫌な滑り感もなく、シフトダウン時の回転合わせもほぼ完璧で、ここまで良くできているならMT派の私でもMTにこだわる理由が見つからない。
・車格から考えると燃費が非常に良い。高速を相当のペースで走ってもなんとか10km/L走ってしまう。GLiよりトータルでの燃費は上。ターボと言えば燃費悪い、のイメージがありますが、古い設計のエンジンに付けるからガス食いなのであって、最新エンジンに組み合わせるターボは相性もよく(NAと同型式エンジンでも初めからターボ前提の設計であることも多いそう。部品サプライヤーさんから教えてもらいました)タービン自体も非常に効率が良くなっているので、余裕が増した分スムーズに走れて、結果燃費が良くなるのだとか。
・適度に引き締まった足と、強化されたブレーキのおかげで高速走行やサーキットランに全く不安なし。特にブレーキの効きは相当なもので、一般道レベルでは初期制動が少しきつく感じるが、その分高速、サーキットでは吸い付くように止まる。
・他グレードときちんと差別化されたフロントグリル(そこに付いているオールド書体のGTIバッジがまた心憎い演出!)は、オーナーの所有欲を満たしてくれることうけあい。前モデルはリアハッチゲートのバッジ見るまでわからなかったし。
- 不満な点
- ・普段乗りにはやや硬い足回りセッティング。オプションの18インチを履いてもそこそここなすのは見事だが、普通の人には17インチで充分。この部分は「わかってて買う」所ですから、見切りが肝心でしょう。ただ個人的にはもう少ししなやかさが欲しい。
・さすがのDSGも、静止時からの微弱な制御については皆さんも書いているとおりギクシャク感が拭えず、まだ努力が欲しい部分。技術の前進で改善されることでしょう。
・短所ではなく要望だが、GT TSIが出た以上もっと刺激的な進化をしてもいいと思うので、本国で2006年に出した限定車(GTI 30周年記念車。30馬力アップなど)のようなモデルが出ないかと期待。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験