旧い車の味わいがあります
旧い車の味わいがあります。しっかり音を出して自ら動作を主張するエンジンとワイパー。トルクコンバータの存在を主張するすべりの多
2009.3.1
- 総評
- 旧い車の味わいがあります
旧い車の味わいがあります。しっかり音を出して自ら動作を主張するエンジンとワイパー。トルクコンバータの存在を主張するすべりの多い3速AT。速度を出すと、ノイズが大きくなり音だけでだいたい速度がわかります。今の車では味わえない、「キカイに乗っている」という感じが得られます。
限定モデルのGTスペシャル、走行21.6万キロの車を購入しましたが、ちゃんと走ります。07年モデルのジェッタも所有していますが、燃費、騒音、動力性能、安全性など機能的にはすべての点で現行ジェッタが優れています。ただ、07年モデルのジェッタは自らクルマとしての存在を気づかせないようにしています。それに対し、90年モデルのゴルフは、クルマとしての存在を搭乗者に主張してくるのです。趣味で車に乗るなら旧いゴルフの方がいいでしょう。最近の車はつまらないと思っている方にお勧めです。細かい傷やへこみ、塗装の色あせは直さずに、使い古しのジーンズ感覚で乗るのがいいのでは?
- 満足している点
- 1.レトロな感じ
フロントボンネットにあって自動で伸びるロッドアンテナ、手動で開くサンルーフは結構ウケル。丸目のヘッドライトや後席にヘッドレストがないのも、旧さを感じさせます。ABSがなく、自然なフィーリングのブレーキも今の車では味わえません。ATはロックアップがないので、常にすべる感じがします。シフトショックも大きいので、今のATとは違うレトロな感じです。
2.耐久性
19年経って、走行20万kmを超えているのにボディはしっかりしており、エンジンは異音も無くスムーズに回ります。シンプルな3速ATもタフで、オーバーホールしていないようなのに、まだちゃんと動作します。シートはスポーツシートですが、特にクッションのへたりは感じられません。
3.低速トルクがあり意外とパワフルなエンジンとギヤ比の高い3速ATの組み合わせ
低速型のエンジンのおかげで、ロックアップもない効率の悪い3速ATとのマッチングもまずまず。100 km/hまでの速度なら、特に不満はありません。加速もけっこういい。無理してマニュアルの車を選ぶ必要もないと思います。
4.なかなか良い操縦性と乗り心地
当時、評論家からは絶賛された操縦性ですが、今でもなかなかのものです。195/50R15という扁平率の高いタイヤをGTスペシャルは履いていることもあり、限界が高くアンダーステアもほとんどでません。高速での安定性も良く、150 km/hでも不安はありません。乗り心地もまずまず。旧型フィットよりはいいと思います。
- 不満な点
- 1.インテリア
ネジが見えるインテリアというのを初めて見ました。インパネのLEDインジケータも安っぽい。操作スイッチが目に見えるように高い位置にもってきていますが、操作性はあまり良くないです。特に2段階になっているライトスイッチは使いにくい。ATのポジションもインパネインジケータや、照明がないので夜間は全く見えず、わかりにくい。エアコンのセレクトレバーも同じ。操作性は、同時期のメルセデスはもとより日本車に比べても劣っています。
2.アイドリング時の振動
今の車では考えられないような振動が体に伝わってきます。特にATをDレンジに入れて停止しているときがひどい。
3.燃費
9-10km/Lくらい。排気量1.8Lとはいえ、車重1,000kgの車にしては良くない。エンジンのタフさと引き換えで、燃費が悪いのでしょうか?
とはいえ、今では趣味的な車でしょうから、燃費を除けば、欠点も魅力かもしれません。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験