ホイールサイズとタイヤハウスの関係についてですが、 【 H１６年１８マジェスタ４WD (DBA-UZS187-CETZK) 】に

Question

【 タイヤ：245/35R20 ホイール：20inch 8.5J ET45 】

のタイヤ＆ホイールを装着するとネットで検索したところ

【 IC値：-15mm BT値：-7.5mm 】となるそうですがこの寸法で
実用できるのでしょうか？

当方、車に関しては素人ですのでどなたかご教示をお願いいたします。

Answer 1

質問者様が調べたデータはスペックタンク等のものですよね？ 参考値と思ってください。スペックタンクに載っている値は、ノーマル車高におけるスペックであり、車両の個体差は加味していません。また、質問者様のあげられた 「IC値：-15mm BT値：-7.5mm」というのも計算上少し計算があいません。本件は追ってしっかり触れますが、特にBT値はアライメントやブッシュの状態や車高によっても個体差があります。ホイールやタイヤは安い買い物ではないので、セッティング失敗すると非常に痛いです。転ばぬ先の杖として、先にインチアップの注意点をお伝えしておきます。

■ 車高が先、ホイールは後

インチアップをするとタイヤのサイドウォールが薄くなります。これにより目の錯覚で、タイヤとフェンダーの隙間がやたらと目立つようになります。それで皆さん車高を落としたくなるわけです。しかしそれは順序が逆なのです。ノーマル車高で車輪のツラを合わせても、車高を落とすとネガティブキャンバー（車両を前後から見て車輪がハの字）が強くなり、車輪がフェンダー奥に引っ込んでしまうのです。結果、スペーサーを使うなどの邪道な対策が必要になってしまうわけですね。なので、最初に車高を落としてから実測をして、ホイールのスペックを選ぶほうが、スムーズにツライチ設定できます。実際にツライチを目指す場合は一台一台実測をしてセッティングしていきます。最後に3mmや5mmのスペーサーで調整する程度は問題ないのですが、ロングボルトに打ち変えて10mmスペーサーを入れたり、15mmや25mmのワイドトレッドスペーサーを使ってツラ出しするなど、重たくパワーのあるマジェスタには安全面でも問題があります。実際にはネット上で分厚いスペーサーの装着事例などアップされていますが、情報の選択にはご注意ください。

■ 4WDは前後輪同じリム幅とタイヤサイズ

質問者様のマジェスタは4WDですので、前後輪のタイヤの外径を同じに揃える必要があります。2WDモデルではリアのリム幅を広げるパターンが多いのですが、4WDモデルにそれをやるのは避けます。前後輪の外径差が大きいと、高速で長距離を走ったりするとデフ類が過熱していき故障する恐れがあり、車種によっては車両火災に至ることもあります。これは前後同じ外径のノーマルタイヤでも、空気圧が大きく前後で異なると同じことが起こりますので、4WD車の空気圧の管理は重要となります。実際には、前後でタイヤの摩耗度合いも異なりますし、空気圧も完璧でないことがほとんどなので、前後輪に微妙な外径差があるのが普通で、その程度はメーカーも織込済で設計しています。前後外径差があっても、概ね１％以内が許容範囲と思ってください。これを守れば前後で異なったリム幅を履かせても問題は起こらないだろうと思います。しかし、前後外径合わせたつもりでもトラブルになった事例も目にしますし、何かしらの駆動系のトラブルが発生した場合、それがメーカーのリコールであっても対象から外れますので、前後ともリム幅を揃えて、同じサイズのタイヤを履くのが基本です。

■ ツラ出しスペック

前置きが長くなりましたが、本題のツラ出しスペックに入ります。車輪を外側に出すことを「ツラ出し」といい、フェンダーギリギリまでツラ出しされた状態を「ツライチ」と呼んだりします。ここではスペックタンクのIC/BT値は忘れてください。18マジェスタは3cmローダウン程度での車検対応のツラ出しは、前20～25mm、後25～30mm程度まで（個体差あり）。さらに車高をベタベタに落とすと、前40mm/後50mm程度までツラ出しできます(個体差あり)。この場合はフェンダーのツメを折る加工が必要ですが、車高によってこれだけ差が出るということですね。

以下、純正の「7.0+45」を基準としたツラ出しスペックとなります。例えば、(内+19.05/外+19.05)の場合、純正の7.0+45によりも内側に19.05mm幅が広がり、外側に19.05mm幅が広がる＝19.05mmツラ出しされる・・・という意味になります。

＜純正を基準としたツラ出しスペック＞

純正：7.0+45(内±0/外±0)
候補：8.5+45 (内+19.05/外+19.05)
事例1：8.5+40 (内+14.05/外+24.05)
事例2：9.0+45 (内+25.4/外+25.4)

質問者様の候補である「8.5+45」の場合、純正に比べて19.05mmのツラ出しとなります。車高をあまり落とさなければ程よい感じか、あと5mmぐらいツラ出しできるかというイメージですね。なので事例１と事例２もつけておきました。事例１も事例２も概ね24～25mm程度のツラ出しが可能なスペックになっています。

＜リアのツラ出し調整＞

18マジェスタはフロントよりもリアが5mm程度ツラが引っ込んでいます。この前後のツラの差は車高によっても変わります。リアの引っ込みが気にならなければ前後同じスペックのホイールを履かせるのがベストです。リアの引っ込みが気になる場合は、リアホイールのインセットを5～7mm程度少ないホイールを履かせます。前8.5+45であれば、後8.5+40～38というイメージですね。しかしこれだと前後のローテーションに手間がかかるので、リアのみ5mmスペーサーを挟む方法でもよいと思います。5mmまでであれば、ナットもセンターハブも噛みしろが確保されますのでポン付け可能です。これ以上分厚いスペーサーになると危険なので装着は5mm厚以下としてください。

タイヤサイズは245/35R20で問題ないと思います。ツライチにする場合は、専門のショップさんにご相談されたほうが安心です。ネット通販で購入してご自身でセッティングしていくには、かなりクルマに詳しくないとリスキーですものね。その他、ご不明な点などあれば追加でご質問いただければ幸いです。

Answer 2

計算上では合っていますね。

現在よりも内側は15mm車体側に来るのと、タイヤの外径が大きくなるので、フロントはハンドルを回した時にタイヤハウスとの干渉が無いこと、リアはサスペンション等との干渉が無いことを確認して下さい。