■復活を望む声も多い「マジェスタ」とは
2023年、サウジアラビアで販売されているトヨタ「クラウンクロスオーバー」の最上位グレード名に「マジェスタ」の名が採用されたことから、一部のクルマ好きの間で「クラウンマジェスタが復活か!?」と話題となりました。
今なお復活を望む声も多い「クラウンマジェスタ」とはどのようなモデルで、なぜ現在はラインナップされていないのでしょうか。
【画像】これが「マジェスタ」後継か! 新型「クラウンセダン」を画像で見る(63枚)
トヨタの高級4ドアセダンとして支持を集めたクラウンマジェスタが登場したのは、1991年のこと。
9代目「クラウン」の発売と同時に、“クラウンの上級モデル”という位置付けの別車種として発売されました。
しかし実は、クラウンマジェスタには前身となるモデルが存在します。それが1988年に登場した「クラウンロイヤルサルーンG」です。
同車は8代目クラウンのマイナーチェンジの際に、3ナンバーの車体にV型8気筒エンジンを搭載した上位グレードとして発売され、後に初代クラウンマジェスタが登場する礎を築きました。
こうして誕生した初代クラウンマジェスタは、当時のクラウンに用いられていた3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載したグレードと、「セルシオ」に搭載されていた4.0リッターのV型8気筒エンジンを搭載したグレードの2種類をラインナップ。
クラウンシリーズでは初めてとなる「フルモノコックボディ」を採用しており、全体的に丸みを帯びたスタイリングが初代クラウンマジェスタの特徴でした。
さらに最新技術だったフロントヘッドアップディスプレイ(HUD)を標準で装備するなど、トヨタの威信をかけた渾身のモデルだと言えます。
当時トヨタには世界と渡り合う最高級セダンとしてセルシオがラインナップされており、クラウンよりもラグジュアリーなモデルとして高い成功を収めていました。
そのため、伝統ある高級セダン“クラウン”のブランド価値を引き続き維持するためにも、最新技術を詰め込んだワンランク上のクラウンマジェスタを生み出し、セルシオと両立させることを試みたのです。
■マジェスタの実質的な「後継モデル」は?
こうして「クラウンの最高峰」として登場したクラウンマジェスタは、「いつかはクラウン」のフレーズとともに成長してきたミドル、ハイミドル世代の心を掴み、一躍人気車種の仲間入りを果たします。
1995年に登場した2代目クラウンマジェスタは、直線的なデザインに路線を変更。そのためか、大きさはほぼ同じながら初代よりさらに大きく見えるワイドなボディが特徴でした。
また、後にクラウンマジェスタの伝統となる「縦型テールランプ」を採用したのはこの2代目が最初です。
その後、1999年に3代目が登場。2代目まではハードトップ(センターピラーがないボディ構造)でしたが、3代目からはセンターピラーを有したセダンタイプへと変化します。
さらに2004年に発売した4代目では、グリルに装着されていた伝統の「王冠マーク」が「トヨタマーク」に変わり、大きな議論を巻き起こします。
これはセルシオがレクサスブランドに移行し、クラウンマジェスタが“トヨタの最上級セダン”という大役を務めることになったためとも言われていました。
そして2009年に5代目、2013年に6代目が発売と、クラウンマジェスタのブランドは受け継がれていきます。
しかし6代目では、クラウンマジェスタという独立車種ではなく、専用ボディも廃止され、さらにV型8気筒エンジンの搭載も無く、クラウンという車種の1モデルに収まるという大変更を実施。
その後、日本市場でのセダン人気の低下を受け、クラウンマジェスタはこの世代をもって2018年に販売終了となりました。
※ ※ ※
2023年現在、日本国内でクラウンシリーズは「クラウンクロスオーバー」「クラウンスポーツ」「クラウンエステート」そして「クラウンセダン」の4車種で構成されています(クラウンエステートは2024年発売予定)
クラウンマジェスタを名乗るモデルが復活するという話はありませんが、2023年11月に発売された新型クラウンセダンは、クラウンシリーズ唯一のセダンボディを持ち、全長は5030mmと大型の上級モデルです。
時勢的な要因から、V型8気筒エンジンや縦型テールランプは採用されていませんが、同車はクラウンマジェスタの実質的な後継車といえるかもしれません。
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みんなのコメント
マジェスタの後継モデルといいますが、
トヨタに取材したんですか?