トヨタ C-HRハイブリッド 「絶対的パワーはないが、ハンドルを握るのが楽しくなる車」のユーザーレビュー

絶対的パワーはないが、ハンドルを握るのが楽しくなる車

2017.5.7

総評

TOYOTA SAFETY SENSEには「C」「P」の2種類(「スマアシ」はダイハツ)があるが、機能的に大きな差があり、長距離運転時の疲労低減や、後方視界補助として有用なのは「P」の方だ。
純粋なガソリンエンジンを搭載しており、TOYOTA SAFETY SENSE Pが標準装備されている最小の車種が、このC-HRだ。
絶対的パワーは車重に対して不足気味なのは認めるが、シャシー強度やサスペンションの余裕のおかげでトリッキーな挙動を示すこともなく、ハンドリングも非常に素直。
TRDパーツに、ストラットタワーバーに相当する「モーションコントロールバー(MCB)」が用意されており、シャシー強度を更に上げられる上、更にハンドリングがシャープで素直になるため、ぜひ装着をお勧めしたい。

満足している点

センサー類が充実していて、自動運転レベル1が非常に有効に機能すること。
ハンドル径が小さい割に軽く、アンダーステアが出にくい。最近流行のD型ハンドルではなく正円形である点も高評価。
操作系が全てドライバー側を向いていて、視線移動が少なくて済む。
メーカーオプションで、パンク修理キットから緊急用タイヤ(後席用100Vコンセントと排他オプション)を選択でき、万が一のタイヤバーストに備えられること。
メーカーオプションの本革シートの肌ざわりの良さ、ホールド性の高さ、蒸れの発生の少なさ。
LEDヘッドライトの明るさ。
リアビューの格好良さ。

不満な点

リアセンターアームレストがない。
後方視界はお世辞にも良いとは言い難く、バックの時は細心の注意が必要なこと。

デザイン

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走行性能

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アンダーステアが出にくい、とても素直なハンドリング。
コックピット感が強く、視線移動が少なくて済むメーター・スイッチ配置。
絶対的パワーは少ないが、EVモードからハイブリッドモードへの切り替えもスムーズ。
エンジン性能に対してシャシー性能、サスペンション性能が大幅に上回っているため、安心してアクセルを踏める。

乗り心地

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SUVにしてはロールが少なく、ワインディングも走りやすい。
FFにしてはアンダーステアが少なく、ハンドルを切っただけ曲がってくれる。
段差乗り越えの衝撃(踏切、マンホール、高架道路の継ぎ目)や、走行中の雑音侵入もほとんど感じられない。
が、サスペンションがふわふわした感じはなく、どちらかというと、ドイツ車風に引き締まった足である。

但し、回生ブレーキの特性で、ガソリン車の感覚でブレーキを踏むと挙動がぎくしゃくしがちなので、注意が必要。
プリウスや、オーリスハイブリッドに比べれば、ずっと自然なタッチではあるのだが。

後席が狭いと評価されているが、そんなことはなく、4名乗車のロングドライブも楽にこなす。
寒冷地仕様にしたため、リアにもヒーター吹き出し口がある。
冬の天気が悪い日に大活躍してくれると期待している。

ただし、リアセンターアームレストがないため、クッションなどを積んでおくことをお勧めする。

積載性

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見た目そんな風には見えないが、ゴルフバッグを1つ、横向きに積めるという画期的パッケージング。
リアシートを倒すと、フルフラットとはいかない(後席下にバッテリーがあるため)が、170cm程度の身長までなら普通に寝られる程度のスペースを確保できる。

燃費

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まだ納車一週間なので参考にならないかもしれないが、おおよそ20km/L程度。

価格

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故障経験