トヨタ C-HRハイブリッド 「プロト試乗会より、主に予約済・検討中の方へ向けて」のユーザーレビュー

田菜 田菜さん

トヨタ C-HRハイブリッド

グレード:-

乗車形式:試乗

評価

5

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
-
デザイン
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積載性
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価格
-

プロト試乗会より、主に予約済・検討中の方へ向けて

2016.11.26

総評

先行プロト試乗会に当選しましたので、少しだけ早く、試乗した感想を書かせて頂きました。

86に続き、完全な一般人を無料招待してくれるこういったイベントは称賛したいのですが、それと車自体の評価は切り離しています……つもりです;

私は正直、ニュルや欧州に合わせた~という触れ込みばかりなのには懐疑的でした。
日本で実用する車は、日本の道路と交通環境に合わせて最適化した方が良くなるし、実例もたくさんある、と考えているからです。

ですが、ニュルの悪路やレースでの走り込みの数と質が凄いのでしょうね。フィードバックが、これほど良い方向に練磨されているなら大歓迎だと思います。


盤石で総合力が高く、独特のフラットな乗り心地があるのがHVモデル。

一般的な特徴の延長線上にありつつ、身軽さとクイック感があるターボモデル。

両者ともハンドリングはSUV離れしていて、
スリップアングルも把握しやすいですね。感覚的に言うと、低速でも高速でも変化少なく意のままに動いてくれて
カーブごとのステアを切る角度を車側が教えてくれている感じでした。
出来の良いセダンではたまにある感覚ですが、私の経験不足がありつつ、SUVでは初めてです。
満足している点

◆サスと剛性のバランスの良さについて、顕著にわかるのが揺れの収まりの速さでした。

HVモデル、ターボモデル共通で
加減速や、ハンドルを左右に切って揺らした直後でも、揺り返しがないです。
でこぼこのバンプの上を通過しても、踏んだ瞬間だけ入力がありそれ以降ピタリと収まる。
この収まりの速さは近年乗った400万以下の車で他に類を見ません。
一般的な特徴を持つサスの中で最高峰だと私が思っているのがレヴォーグSTiですが、用途違いや限界性能を無視して、収束の速さだけで見たらC-HRが上なほどです。


◆後部座席のドアですが、とても開きやすいです。
写真で見ていたら、人間の重心よりも上にあって力が入りにくそうだな、と印象を持っていたのですが、
思っていたより低い位置な上に、体重を使ってぐいっと引っ張らなくても、ハンドルを斜めにする手首の動きだけで、自然に開いてそこから大きく開けるのも容易でした。
さすが10歳の子でも難なく開けられる事を前提としただけはあります。
指一本でも開けられました。
全ての指で試しましたが、小柄な方が小指だけで、というのは少し大変でも、他の指なら開けられると思います。
買い物袋や荷物をたくさん持って開けなければならない場合も日常では多いので、気になっていましたがしっかり作られています。

また、バックドアは凝った作りで重め、開けた後に上へ持ち上げるのは、指二本欲しいかなと思います。


◇出した速度と与えた負荷の割にロードノイズはものすごく静かでしたが、それはドリフト場とはいえ路面の滑らかなサーキットコースでのこと
一般道での試乗まで、静粛性は保留させて頂きます。
ターボ車だけでなくHVのエンジン音も、音質は記者の方が言うほど悪く感じず、遠く聞こえる感じでした。
不満な点
◆内装は、材質含めて変に一部だけ主張しないまとまり感と質感、さすがです。
でもあえて言ってしまうと、高級車ではないんです。
エクステリアも乗り味も非常に凝っていて、車両価格無視してすごい高い車の様に思ってしまいつつ内装を見ると、やはり300万前半の車です。

建て付け剛性、パーツごとの隙間などは、驚くほどの精度です。
ステアリングの皮も、最初から滑らずちゃんとグリップするのにさらりと馴染む良質なものでした。
これらはトヨタ車に期待している方も十分納得の品質だと思いますので、安心して下さい。

個人的にはオプションの助手席前コンソールガーニッシュ(写真参照)が気に入りました。これが付いている車両は乗ってかなり印象が違いました。



◆皆さん気になる後方視界ですが、これは普段どんな車を運転されているかで違うと思います。
セダンやコンパクトカーをメインにしてらっしゃる方は、納車直後はバックが怖いと思いますし、ソナーとカメラは必須です。
私はワゴンやトラックを頻繁に使うのでバックミラー越しの視界はさほど違和感なく、オーリスやアクセラ並にすら感じましたが、
それはサイドミラーへの依存が高いからでもあるので、曲率の高いサイドミラーへ交換が必須かも知れません。


◆後部座席は、空間の数値的には広いです。
膝先にも余裕があり、頭上空間もむしろ広い方で、ドアが迫ってきて腕の置き場に困る…といったこともありません。
ですが暗いです。
ここは好みが分かれますが、ドアガラスはWiLL VSやミニCOの様に小さく、内装が黒基調なため
田舎の昔ながらの家の様に、昼間でも全体の光量がひとまわり少ない感じです。
お子さんも、落ち着く子と、他では余り馴染みのない空間にドキドキする子と分かれそうですね。
実際にはヴェゼルより広くても、感覚ではヴェゼルより狭く感じるのではないでしょうか。

また、好みで分かれない後部座席の不満点として、
リクライニングができないので、もう少し背もたれを斜めにしたいことがあるのと、
特にターボのAWDモデルでは、センター寄りの足が少し置き場に困る、という点があります。
CX-3よりはだいぶ窮屈感は少ないですが、ヴァンガード等の方が足先は楽で、XVは広さで言ったら大きな差があります。

三人以上乗車を常にお考えの方は、許容範囲かどうか、試乗してみて頂きたいです。
デザイン

-

走行性能

-

素人目線です。
主に検討中の方の気になる部分や、予約中の方のOP選択など、ご自身で試乗なされるまでの参考になれば幸いです。
長いため、宜しければ興味ある項目だけ拾って下さい。



走行性能と乗り心地は、HVモデルとターボモデルで、しっかりと違いが出ています。


◆HVモデル
Gグレード18インチ
タイヤはミシュランとエナセーブ双方試乗。路面が適度に乾燥・滑らかなこともあり、ロードノイズやグリップの差異は全く感じず。

まず加速性能が十二分にあります。
同じTNGAの現行プリウスも試乗し、加速は十分だと感じていましたが、
車体が重いC-HRの方が、走り出しの瞬間以外の全域でトルクの出方がリニア、そして力強さがあります。
熟成の域に達したTHSIIと車種別調整の賜物ですね。半面、プリウスと燃費では差がつきそうな気がします。

乗り味は非常にフラット。
急加速、急減速でも、左右へのカーブでも
カーブ中の急なハンドルやアクセル操作でも
その程度、何ら問題はないと言うように、軽くいなしてフラットを維持してくれました。

ハンドリングはとても正確。
また、先述のフラットさは、左右にわざとシェイクするようにステアを振っても難なく保ち続けました。
ですが高速コーナー中にさらに姿勢を変えるような挙動は、ターボモデルと比べてですが苦手になります。


◆ターボモデル
G/Sグレード 18/17インチ
タイヤはミシュラン。それぞれの走行で速度帯がかなり違ったので参考までに、グリップやカーブでの吸い付き感は17インチでも十分。

乗り味は軽快です。
ターボモデルはAWDのためHVモデルより車両重量は少し重いのですが、
明らかにハンドリング、乗り心地ともに軽快感が高いです。

運転すると、鼻先の入りが良いです。HVで比較的苦手とした高速カーブ中での姿勢変化は、こちらのターボモデルが自在にこなせてしまうからでもあります。
後輪の制御の影響もあると思いますが運転している分にはそれを感じることなく、カーブで切り増ししても加減速を加えても素直に車体が動いてくれます。

ロールはHVモデルより大きく感じますが、「サス上のボディ全体が軽いから足回りは余裕綽々かのような」感覚がありました。
足の限界値は感じたそれよりもさらに高く、実際は車両は1400kg後半の重さがあるというのが、味付けの妙で脱帽するばかりです。

ただ、加速性能は、充電十分なHVモデルには一歩譲ると感じました。
非力な車にある、踏んでも一歩遅れて加速が付いてくる様なことはなく、極低速から高速域までアクセル通りに加速してくれますが、
あくまでスムーズ・スマートでありパワフルではありません。

特に急こう配の場面。アクセルを普通に踏み続ければグイグイしっかり加速してくれますが、
途中でアクセルから足を離したり、パイロンを避けたりしてからまた加速を続けようとすると
元の加速力(ターボ圧?)に戻るには少し間があるかな、と感じました。
乗り心地

-


◆HVモデル
Gグレード18インチ

フラットでどんな場面でも安心・快適。
重厚……まではちょっといかないですが、1400kgの重量並みのしっとり感を常時感じて乗っていられました。

マークXが、自室のようなプライベート空間でそのまま移動できる快適さを得られる最廉価な車、と思っていましたが
値段設定次第では、C-HRのHVがその最低価格を更新するかも知れません。


◆ターボモデル
G/Sグレード 18/17インチ

走行性能での「軽さを感じる」というのは、後部座席に乗っても走り出してすぐ感じます。
運転席でも身軽さは常時感じられ、絶対的なパワーが控え目でも気分よく運転ができました。
HVよりも普通の車に近く、一回り小さく低い馴染みある車を運転してるようですね。

カーブでの不安の無さは並みの最新ハッチバックより優れています。
ロールはするのですが外側タイヤだけが頑張っている感覚と違い、傾いてるのに内側も粘っているという不思議な感覚でした。
積載性

-


後部座席の広さは一般的な車並にあるので、主にラゲッジについてです。

開口部は高く見えますが、SUVやハッチバックの中では実は低い方で、スタイリング重視が良い方向へ出ています。
また、堀の深さ(開口部とラゲッジ床の段差)も2,3cmとかなり浅い方です。
開口部の横幅はカーブ部を除いて90cm

ラゲッジのみの長さは縦77cm、横は最も狭いホイールハウス横で95cm、広い所で110cmです。
が、日本仕様は最後端の左右が両方ともパネルを外して広げることができます。

この車でゴルフは少数派と思いますが、これはゴルフバック仕様ではないかと思えるピッタリさで、片方を外すと125cm(両方外して140近く)になり、
フルサイズのバックでも、頭をどちらか外した窪みに入れ込むと何とか収まることになります。
ただし、その場所の許容高は平均で43cmほど、最もバックドアに近い場所は38cmほどしかないので、
二つ目のゴルフバックはブラインドを外し後部座席との間に斜めに押し込む事になります。

後部座席を倒すと、長さは前席の位置にも寄りますが160cmまで伸びます。
三名でゴルフへ行くなら、6:4分割の6の方を倒してここへ3つバックを並べるのが現実的です。
斜めは185cmありますが、フルサイズのスキー板を詰め込むのは、かなり工夫が要るのではないかと思いますね。
燃費

-

価格

-

故障経験

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トヨタ C-HRハイブリッド 新型・現行モデル

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