オーリスとアクセラ オーリスはアクセラに対抗するために出された車ということを、以前知恵袋で読みました。結果はアクセラの勝ちだったようですが、何が理由で敗れたのでしょうか？なぜストリームに対してウィッシュ

Question

を出したときのようにはいかなかったのでしょうか？

Answer 1

こんにちは。

一番の理由はデザインだと思います。

背景をお話します。
アクセラはファミリアの後継です。海外では同じＭＡＺＤＡ３ですから、
単なるフルモデルチェンジです。国内ではイメージ改革から名前を
アクセラに変えました。確かにデザインも走りもファミリアとは雲泥の違い
があり、大衆車であるファミリアの名前を使うことは憚れる車でした。
車が劇的に変わり、それに伴って車名を変える。この２つがリンクして
アクセラは成功しました。日本でも売れましたが、北米、欧州で爆発的
ヒットになりました。これも国内販売の上でも良いイメージとして受け入れ
られました。
一方、オーリスの前身はカローラ･ランクス/アレックスという、これまた
大衆車でした。アクセラと同じ戦法でカローラのハッチバックだった車から
カローラの名前を外し、違う車種としてデビューさせました。
（トヨタはそれまでカローラ○○というように、カローラの名前を冠した車を
沢山造り、全てをまとめて｢カローラ｣として販売台数ＴＯＰを維持するという
戦法を取っていました。やがてそれでもフィットに勝てなくなり、このカローラ
商法を捨て、車種別販売台数ＴＯＰへの執着をやめたという背景があります）
しかしながら、ランクスから変わり映えのしないオーリスのデザインは、
トヨタの力をもってしても市場では受け入れられませんでした。
デザインも普通でエンジンラインナップも普通、何も特筆するところの無い
この車は、大して騒がれることもなく埋もれていきました。
ウイッシュの時は、万人受けする優れたデザインと、ミニバンブームに乗って
成功しました。膨大なトヨタの顧客層にもうけました。
２．０Ｌクラスの乗用車型ミニバンには市場のニーズがしっかりあったのです。
万人がほしいという市場があったのです。分母が大きい市場は安易な物
でも受け入れる器があります。

アクセラの場合は市場が小さいです。コンパクトカーより大きく、ミドルサイズ
よりは小さい。言うなれば隙間産業です。ニーズの高い市場の隙間で生きて
いました。（海外ではアクセラがコンパクトカーになりますので良く売れま
す。デミオクラスよりも良く売れます。デミオは小さすぎてコミューターという
扱いになります。）
こういう小さな市場では拘りを持っている人たちが購買します。悪く言えば
変わり者。よく言えば価値観のしっかりした人です。
こういう人たちは実用性以外のところ、特にデザインには拘ります。
そういう特殊な市場に平凡な車をたいした開発期間もマーケティングも
せずに出しても売れません。これがオーリスの敗因です。
今回の新型オーリスは良くも悪くもデザインが奇抜です。好き嫌いが大きく
分かれると思いますが、初代よりはトヨタも考えていると思います。
走りの部分でもかなり改善されています。良い車だと思います。商業的に
成功するかは微妙ですが、ちゃんとした？車だと思います。

インプレッサはスバル車らしい力強いデザインと、ラリーイメージでしっかり
と基盤をつくっています。

この市場は大手のフルラインナップメーカーにとっては難しいのかもしれま
せん。少しは小さいメーカーが活躍できる市場があっても良いと思います。

質問者からのお礼コメント

２つの車の違いがよくわかりました。一番わかりやすかったmichi_kazuo様をBAにさせていただきますが、他の回答者様も詳しく書いてくださり嬉しく思っております。皆様ありがとうございました。

Answer 2

ストリームに対してウィッシュは日本市場での勝負でした
日本人の大半はブランドに踊らされて車を買っていることが多いため、シェアの多いトヨタが有利となりました

ですが、オーリス対アクセラの主戦場は欧州ヨーロッパです
大半の人間はブランド価値だの張りぼてのインテリアなどには惑わされず、車の本質的な部分を評価します
日本仕様でも排気量や駆動方式にかかわらず全車に独立懸架のサスペンションを奢り、細かなグレードに合わせてサスペンションのチューンにまでこだわっているマツダのアクセラと、サイズを似せただけで廉価版には車軸式のサスペンションを用いた、トヨタのコストカット魂炸裂のオーリスでは（欧州では全車独立懸架で出したそうですが、そもそもそういう考えが愚かです）オーリスに勝ち目はありませんよ

オーリスは新型になり、初代よりは評判が良いようですが、やたらと「サスペンションはダブルウィッシュボーンです!!」と宣伝している割に、量販モデルの1.5Lグレードには相変わらず車軸式（トーションビーム）が使われています
トヨタが車体と足回りをケチるという考えを変えない限り、日本市場ではともかくヨーロッパではアクセラ・インプレッサ・ゴルフの相手にはなれないと思います

Answer 3

だってなあ……。コストのかけ方が全然違うもん。

でもオーリスはアクセラ対抗ではないですよ。
欧州ではハッチバック全盛なので、カローラとして売っているのです。
日本だとリアのサスペンションを安くしていたので（初代は4WDのみダブルウィッシュボーン、2WDは全車トーションビーム）、余計に見劣りしました。
今は1.5の2WDのみがトーションビームで、1.8Lの2WDと1.5の4WDは両方ダブルウィッシュボーンですね。

別にサスペンションだけの問題でもないけど、本気で欧州で売っているマツダと、車なんてバカな消費者を騙してたくさん売れればそれでいいというトヨタで、車の作りだけを比べればトヨタに勝ち目はないです。

実際には国内で売れないんだけどねー、マツダ。