トヨタのブレイドについて質問します。

Question

ブレイドは、レクサスのCTやベンツAクラスのような小さな高級車というよりも、オーリスをベースにしてリアのサスペンションをトーションビームからダブルウィッシュボーンに変更し、サイズを拡大し排気量もオーリスの1500ccまたは1800ccから拡大し2400ccまたは3500ccにし、オーリスよりも上級にしたのがブレイドですか？
やはり高級感はオーリスに比べればかなりあると思いますが、やはりマークXには劣りますか？
トヨタとしては小さな高級車としてクラウンからの買い換え、またはオーリスと同じくらいの車格からの乗り換えを狙っていますよね？
回答よろしくお願いします。

Answer 1

ブレイドが生まれた2006年頃は、
日本では、ゴルフ５が売られていました。

そして、そのゴルフ５の一番の売れ筋は、
価格が高いGTIだったのです。

トヨタは、どうしてもその層を奪いたかったのです。
そこで思いついたのが、ゴルフGTIを超える
高級ハッチバックでした。

当時カローラは、何十年連続一位という記録が途絶え、
カローラランクスが必要なくなったため、
国内ではオーリスが生まれました。
そしてその直後に高級版としてブレードが生まれたのです。

ただ、ブレードはトヨタの思惑とは全く逆で、
全く売れませんでした。

カローラハッチバックに2.4Lと3.5Lエンジンを積んだため、
超フロントヘビーな車になりました。
特に3.5Lのブレードマスターは、280馬力であることが
逆に徒となりました。
ハイパワーの車がトップヘビーなFF車では、
まともに走れるわけがない（超アンダーステアになるはず）
と考えられてしまったのです。

実際は、トヨタなりの上手な味付けがあって、
それなりに走りが楽しめたようですが、
走り屋である人ほど乗れない車になってしまって、
結局５年間と数ヶ月でその販売を終了してしまいました。

トヨタのゴルフGTIを喰う作戦は、
その後のCT200hの成功によって、それなりに達成されたようで、
このこともブレードが消えてしまった理由の一つであるようです。

今となっては、レア車として、
そして3.5L280馬力FF車という、非常に貴重な車として
その存在意義を高めることもあるかもしれません。

質問者からのお礼コメント

回答ありがとうございました。

Answer 2

どこからの情報か解りませんが、ブレイド（ＡＺＥ156）は輸出用オーリスがベースであり、国内用オーリス（ＮＺＥ156）がベースではありません。
また、サイズもオーリスと全然変わっていません。
輸出用オーリスは元々後輪がダブルウィッシュボーンでしたし、エンジンも2.0Ｌエンジン搭載モデルもあったので2.4Ｌエンジンを搭載するのも簡単でした。
というか、2.4Ｌ用エンジン2ＡＺはエスティマなどミニバン用エンジンなのでコンパクトに出来ていたというのも都合が良かったのでしょう。
もちろん3.5Ｌエンジンもエスティマ・アルファード用を流用しています。

内装についてはオーリスの内装にアルカンターラというバックスキンに似た布を装飾する事で高級感を出そうとしたトヨタ得意の「見た目で高級感」であり、あくまでオーリスより高級です的なモデルです。

車の作りそのものを見ればマークＸと比べるべきものではない事は一目瞭然です。
ただ、コンセプト的に見ればクラウンなどの”大型車”に慣れた人からの乗り換えや高級車に憧れているけど買えない人が”妥協して買える車”をターゲットにしている事は明らかです。
因みにブレイド発売時期の対抗車種はＶＷのゴルフＶ ＧＴＩやＲ32でした。

Answer 3

あのさ、そもそも事実誤認があるよ。
欧州版のオーリスは、全車ダブルウィッシュボーンだったんだよね。
日本国内仕様だけだったんだよねー、トーションビームを使っていたの。

高級感？
ないでしょ。
内装にアルカンターラを貼っただけで？
それで高級感を持たせられると本気で……思っていそうだよなあ、トヨタは。
だからアルファード/ヴェルファイアのCMで、恥ずかしげも無く「高級車」なんてフレーズを使えるんだよなあ。

ちなみにブレイド自体は、プログレで失敗した小さな高級車の雪辱戦だったと思うんだけど、そもそもトヨタがああいうヒエラルキーを作って置いて、それは随分虫の良い話だよなあ、と思う。
ブレイドマスターは、ゴルフR32を多少は意識していたと思うんだけど、まったくダメな車だよなあ。