2021年12月
■2021年12月
スズキは、軽乗用車の「アルト」を2021年12月10日にフルモデルチェンジ、同年12月22日より発売する。
9代目となるアルトは「気軽」、「安心」、「愛着」をキーワードに内外装を一新。丸みを帯びた柔らかなフォルムに楕円形のモチーフを採り入れ、小さなボディでも安心感のある立体的な断面にこだわった造形を特徴とする。フロントマスクにはヘッドランプと一体感のあるメッキフロントバンパーガーニッシュを装着。ホイールには14インチアルミホイールのほか、楕円形をモチーフとした14インチフルホイールキャップを設定。ボディは先代に対して全高が50㎜高い、1525㎜となった。
室内空間は室内高を45㎜、室内幅を25㎜拡大することで前席・後席ともヘッドクリアランスやショルダールームに余裕を持たせたほか、フロントドア開口部の高さを20㎜拡大して前席の乗降性を向上した。内装ではインパネとドアトリムに落ち着きのあるネイビーカラーとし、あらゆる世代で親しまれているデニム調のシート表皮を採用している。
パワーユニットは実用域ですぐれた経済性と軽快な走りを実現するRD06D型エンジンとISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドを「HYBRID S」、「HYBRID X」に搭載。WLTCモードでは軽自動車トップの27.7km/L(2WD)を実現し、軽自動車では初となる2030年燃費基準95%を達成でエコカー減税(重量税)を免税とした。「A」、「L」には減速時のエネルギーで発電・充電を行う「エネチャージ」を採用したR06A型が搭載されている。
プラットフォームは先代と同じく、軽量・高剛性の「ハーテクト」を採用。バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ環状構造を形成する「環状骨格構造」とすることでボディ全体の剛性を向上させている。また、こもり音や雨音を低減するためにルーフパネルとルーフメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用した。
装備についてはインパネトレー(助手席)、フロアコンソールトレー、インパネドリンクホルダー(運転席・助手席)をはじめ、大型のスマートフォンも収納できるインパネセンターポケットなどを設置。また、インパネ中央にスマートフォンなどが充電できるUSB電源ソケット(2個)を「ハイブリッドX」のオプション装着車に設定。バックアイカメラや全方位モニターの映像表示、スマートフォンとの連携によるナビ表示、車両情報の確認などが行える7インチのディスプレイオーディオはグレードに応じて搭載される。
衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能を含めた予防安全技術「スズキセーフティサポート」、6エアバッグは全車に標準装備。ハイブリッドXの一部仕様には標識認識機能やフルカラーのヘッドアップディスプレイも装備されている。