スバルが水平対向ディーゼルターボエンジン搭載車を国内で発売するのはいつですか？レガシィはもちろんエクシーガのディーゼルが気になります。

Answer 1

●投入予定時期
昨年の発表では，2011年の発売を予定していました。これは，2008年に欧州に投入したモデルの排ガス規制を日本にあわせたものです。

●排ガス規制
下記ULRの 添付のグラフをご覧ください。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1134781771

スバルのディーゼルエンジンが発表された2008年時点では，Euro4規制対応でした。そしてEuro5規制への対応は可能とコメントされていました。現在の欧州規制（Euro5）に対して日本のポスト新長期規制はEuro6（2014年）レベルです（走行モードは異なる）。このため，Euro5用のディーゼルエンジン後処理装置に対して，リーンNOx触媒などを追加して，NOxを低減しないといけません。このためコストアップしまうので，これを解決しないと，発売時期が遅れることになります。

●他社の動向
現在，クリーン・ディーゼルを投入しているのは下記の3社です。

・ダイムラー
・日産
・三菱

さらにマツダが2012年に投入します。富士重は，トヨタ圏になり，トヨタは国内では，ディーゼル投入をやめてハイブリッド戦略でいくことにしましたので，これに従うとすれば，国内投入はないということになりそうです。

●技術的にどうか？
2010年9月，新型エンジンを発表しました。これは従来の6気筒や4気筒ディーゼルのディメンションを応用したものです。

ボア×ストローク
EJ20 ： 92mm×75mm
新型エンジン ： 84mm×90mm

つまりロング・ストローク型エンジンになっています。またEGRを使い，排ガス対策と低負荷時の燃費改善をおこなっています。

こうしてボアピッチ（98.4mm）が同じ4気筒ガソリン，6気筒ガソリン，そして4気筒ディーゼルが揃ったことになります。

ここで気になるのは，ディーゼルエンジンは，燃焼圧力がガソリンエンジンの2倍くらいなのに，構造強度的にもつかどうかです。

以下，このディーゼルエンジン（EE20）の仕様を簡単に示します。

排気量＝1998cc
出力＝150馬力／3600rpm
トルク＝350Nm／1800rpm
圧縮比＝16.3

一方，BMWのディーゼルエンジン（N47D20）は下記の仕様です。

排気量＝1995cc
・85kW版 116馬力／4000rpm 260Nm／1750rpm
・105kW版 143馬力／4000rpm 300Nm／1750～3000rpm
・120kW版 163馬力／4200rpm 360Nm／1750～3200rpm
・130kW版 177馬力／4000rpm 350Nm／1750～3000rpm
・150kW版 204馬力／4400rpm 400Nm／2000rpm ～ リッター100馬力を達成

これを比較すると，まだまだという感じです。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

丁寧な説明ありがとうございます。

Answer 2

＞ディーゼルターボエンジン搭載車

国内の需要が１０％以上にならない限り
難しいと思います

メーカーとして売れない車は増産しませんし
各メーカーの
ディーゼルターボエンジン搭載輸出車はすべてＭＴのみ

Answer 3

3年以上先でしょう。それかでないかも。
今度発表された新型エンジンもターボ無しという事で今後の方向性が見えてきました。

あと欧州のターボディーゼル以上に耐えられるATがスバルにありません
CVTじゃ無理で、ATを一新するか改良するか。
（欧州スバルのディーゼルはマニュアル）

スバルには三菱、VWが持っているツインクラッチ式のミッションが無いです。