ポルシェ カイエン 「いいんじゃない 911を造り続けるパトロン、とか揶揄されて生まれた大型SUV。 　4枚のドアは、VWトゥアレグと共通なように、コンポーネントをVWと流」のユーザーレビュー

いいんじゃない 911を造り続けるパトロン、とか揶揄されて生まれた大型SUV。 　4枚のドアは、VWトゥアレグと共通なように、コンポーネントをVWと流

2007.8.17

総評

いいんじゃない
911を造り続けるパトロン、とか揶揄されて生まれた大型SUV。
　4枚のドアは、VWトゥアレグと共通なように、コンポーネントをVWと流用しています。
　さすがに、背の高いポルシェは、いらんだろ。と、思っていたら、世界的にはバカあたり。
　とはいえ、さしものカイエンも、世界的な燃料高騰のあおりを喰って、販売は昨年来より一気に低迷。
　直噴エンジン搭載など、メカニズム根幹にまで手をつけて、フェイスリフトを敢行しました。

満足している点

地球温暖化の中、V8もバカッ速いターボも、もし金があっても乗るのには気が引けます。
　カイエンには、V6直噴ヘッドが採用され、燃費と、レスポンス、そしてパフォーマンスが向上しました。
　さすがに、VW=AUDIグループの筆頭株主。直噴に一日の長がある彼らのテクノロジーを、余すことなく見事にポルシェなりに消化している。そんな感慨。
　2.3ｔのヘヴィ級のドンガラに、295psのV6では荷が重かろう、と思っていましたが、40kg近いトルクを、自然吸気で3000回転で発生させるエンジンは見事。
　かといって、最高出力は6200回転で発生させるので、気持ちよく速い。
　タイアは、オプションで18インチを履いていたとはいえ、時速3桁キロメートル台でのコーナリングでも、上屋の重さを感じさせない、見事なもの、そこからさらにその速度域ですかさずS字に入っても、うーむ粘り腰。
　鉄の棺おけに入っているようなポルシェ独特の、カッチンカッチンのボディは感じられないのですが、このシャシーだったら、あと200psはいけるはな、と納得。
　内装の質感は、そんなによろしい部類ではないけれど、ま、そりゃいいじゃないですか。
　普段脳みそのしわが取れるほど、ストレスフルな仕事をしている方には、ターボ！、あるいは911なのでしょうが、素のカイエン。するめのように、噛めば味が出るところを見せてくれました。

不満な点

0-100ｍ加速が、あと2秒速かったら、と思うポルシェファンは多いでしょう。
　だったら、AUDIのハイパワー・ディーゼルを乗っけるか？それだったら、ガソリン垂れ流しの贖罪にもなるし、トルクが恐ろしいから、0-100加速、5秒位になっちゃうかも。
　これはポルシェの常、オプションをちょいと装備するだけで、価格がものすごく跳ね上がる。
　その点は、相変わらずですな。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験