日産エクストレイルについて 新型のエクストレイルが昨年発売されましたが、既存ユーザーを全く無視した価格設定で出荷台数を見ても案の定全く売れていないようです。

Question

普通は新モデルと言えば既存ユーザーの買い替え需要を取り込みつつ、新規のユーザー獲得を目指すものと思いますが、エクストレイルについては既存ユーザーからは高すぎて買えないという声も多く、恐らく既存ユーザーは近い将来トヨタやスバルなどに流出するものと思います。

会社が儲かっていないので高価格帯にシフトして利益をしっかり確保しようという戦略は理解できるのですが、そうは言っても売れなければ意味がなく、日産のエクストレイルは残念ながら大ゴケしたことが既に数字でも明らかになっています。いくら1年待ちと言っても月産2000〜3000台なので、バックオーダーも3万台に届かないくらいだと思います。比較的売れた旧世代までと比べても新型は街中でも全然見ません。

何故日産は既存エクストレイルユーザーを切ってでもハリアーと戦おうとしているのでしょうか？どんな理由で勝算があると思ったのでしょうか？
結果はボロ負けと思いますが、やはり次期モデルで既存ユーザーを取り込む価格帯に戻すのでしょうか？それとも流石にここまで転けたらモデル終了ですかね？

自動車通な方のご意見をお聞きしたいです。

Answer 1

全車e-powerになってしまった時点で価格アップは必然。
その上で半導体不足やら原材料の高騰、人件費の高騰となれば価格は更に上がる。
軽四でさえワゴンタイプを買えば250万クラス。
コンパクト車のノートやらで300万オーバー。
スタート価格350万ほどに更に発売より値上げされてしまいましたが廉価版のＳグレードより中級グレードのＸ、上級グレードのGの方が圧倒的に売れてますからね。
その上でe-4ORCEが9割以上。
値段は100万くらい上がりましたが売れている方だと思います。
あと日産は車種整理により乗り換えるための同クラス同価格帯の車種の選択肢が狭いからね。
どの道エクストレイルが高いから他社へ乗り換えようにもハリアーやＲＡＶ４にしても多少の差があるにしても同価格帯になるからね。
企業も慈善事業でないから払えない人に買ってもらおうなんて考えは無いよ。

Answer 2

高価格なのに月産2000～3000台なら別に悪くもないと思いますよ

RAV4ハイブリッドの22年販売台数は1万1000台。月平均1000台未満ですね。そしてハリアーハイブリッドの22年販売台数は1万4000台
むしろ優勢なのでは？

歴代エクストレイルファンからは価格面での嘆きは確かにありますね。ファン層は「安くて便利で使い倒せるヨンク」を欲してますので

ハリアー対抗という立ち位置は、国内だけに限定されるオマケ属性にすぎません。そもそも国内市場なんてさほど意識してませんから。ただし

１ 従来のエクストレイルよりコストのかかるシステムを採用した
２ どうしても価格が上がる
３ 高価格で買ってもらうためには内装とかにも上品さが欲しい

・・・という結果論として、国内市場ではハリアーとの比較になってしまいます。本音レベルではハリアーなんて全然眼中にありません

内容自体は過去のエクストレイルを発展させたものです。ユーティリティ重視、アウトドア対応のそれなりの走破性という伝統路線に加え、ファミリーカーとしての利便性も強く意識しています。海外であのクラスのSUVに求められているのは、ファミリーカーとしての機能です。国際市場規模で考えるとハリアーが全然眼中にないという意味がご理解いただけましたでしょうか？

ましてや海外ではヴェンザ（ハリアーの海外名）よりRAV4の方が使いやすいのでずっと人気が高い。そのRAV4より有力な空間と積載力を両立していますので商品力は十分です。フォレスターも北米豪雪地帯のファミリーカーとして人気が高いです。このあたりの感覚はSUVを道具と考える私の様な者にとっては自明です。エクストレイルは魅力的ですけど、ハリアーは無意味すぎて買う気になれません

では、今後の国内市場では？もうちょっと単純な構造の三気筒1.5Ｌターボエンジンだけを搭載した廉価モデルが欲しいとは思いますね。いまさら自然吸気2Ｌ四気筒なんて時代に合っていませんから。これにマイルドハイブリッドを追加すれば機能的には盤石。でも消費者はその価値を理解できないかもしれませんし、今の日産の路線とも合わない。難しい所です