日産 テラノ のみんなの質問

解決済み
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NISSANテラノ(MT・ディーゼル)、パートタイム4WDに乗っています。
河川敷や林道などに行くため、非常に重宝しております(大抵の道ならFRの状態で走れますが)。

そこで、PT四駆乗りの方に伺いたいのは、4Hと4Lの違いです。
説明書だと、4Hは雪道や砂地などの悪路に、2Lは大きなトラクションを得たいときと書かれており、これまでなんとなく曖昧だったので、質問しました。

4Hと4Lの違いなどを教えて頂けたら幸いです。
もう一つ、必要か必要でないかはさておき、雨天時のアスファルト面で4Hを使うのはどうなのでしょう。
ご意見などあればよろしくお願いいたします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

副変速機の4Hはタイヤのグリップを高める目的。逆に4Lはタイヤのグリップがある時に利用します。

■ 4Hモード

ご存じの通り、4Hは駆動力を四輪に分散することで、より高いグリップを得ることができます。理論上は2WDの倍の駆動グリップを得られます。タイヤのグリップが不足しているときに有効です。

■ 4Lモード

一方、4Lは、むしろタイヤのグリップに問題のないときに必要が生じることが多いです。例えば、車輪が階段のような大きな段差にさしあたり、アクセルを踏んでもエンジンが唸るだけで、車輪が動かない状態のとき。これはグリップは足りていて路面と噛み合っているものの、タイヤを回すトルクが足りていない状態ですね。こんな時に4Lがあると先に進めることが多いです。40度の急勾配登坂や重たい砂場走行も同じくです。

段差等は4Hのままでも、一度バックして勢いつけて再アタックすれば越えられるかも知れませんが、それは足回りを損傷したり、勢い余って行き過ぎるなどの危険を伴います。

4Lモードの生かし方でもうひとつ説明を添えておきます。例えば、FF車は前輪が駆動する回転力で障害物を掻き登る力が働きます。雪道等でFRに比べてFFがスタックしにくいのはそのためです。四駆が悪路に強いのは、単に四輪にトルクが分散しているだけではなく、前輪の回転力に障害物を掻きのぼる力があり、それを後輪で押し進める合力が働くためです。
勢いをつけて乗り越える方法では、この四駆の持つ優れた特性を生かすことができません。確実に車輪を回して掻き登らせてゆっくりクロール走行することで、安全に進むことができます。4Lにはそのような役割もあります。

■ 雨天のアスファルトでの4H

ウェット路面+パートタイム4WDの4Hは、「直進走行」時と「エンジンブレーキ」時のみ効果を発揮しますが、それらを除いては逆に不安定になりがちです。これはパートタイム4WDが絶滅に瀕する主因でもあります。

<直進とコーナリング>

まず「直進時」といっても高速走行は想定された機構ではないので、一般道走行域での想定です。パートタイム四駆は前後輪直結になるため、車輪が浮くような悪路では有利なシーンがある半面、この前後直結状態がコーナリング性能に悪さをします。有名なのは「タイトコーナーブレーキング現象」ですが、路面のグリップが良くなるほどに悪影響が出ます。ウェット路面はそこそこグリップするので副作用が出やすいです。

実際にウェット路面を、4H状態とFR状態で同じ速度で曲がってみるとわかります。4H状態の方がコーナーで膨らみアンダーステアが強くなります。これは本来回転の遅いはずの後輪が前輪と等速で回されるため、後輪が前輪を押し出してしまう「プッシュアンダー」が発生するためです。運動性能が低下する上、トランフファーやデフ類にも負担になるのでお勧めいたしません。
路面のμがさらに低い雪道になると、車輪が滑って前後輪の回転差をいなしてくれるのですが、その滑っている状態はグリップしていない状態です。折角の四駆なのにコーナーでは4輪でグリップできていません。その点がフルタイム4WDとの違いでもありますので、それを想定して運転することが重要です。

<エンジンブレーキ>

エンジンブレーキについては、四駆のメリット大きいです。減速時は前輪に荷重が移動するので、前輪がブレーキの主役となります。前輪がロックするとクルマをコントロールできなくなります。一方、4Hでエンジンブレーキを掛けると、前後輪が直結し等速で回転するため、前輪のみロックすることを防ぎます。滑りやすい道では安定して減速できます。これは急な下り坂を4Lの1速ホールドで下るときも効果を発揮します。一方で、コーナーでは既述のとおり不利な状態になりますので、注意が必要です。

■ まとめると

いま日本でパートタイム4WDはジムニーと一部の軽貨物車両のみです。昨年復刻したランクル70はパートタイム4WDでしたが、現行のプラドはフルタイム4WDになっています。

上記に記載した通り、パートタイム4WDはその特性をユーザーが知らないと危険を伴います。直結四駆状態では特にコーナーは要注意ということですね。4WDは2WDに比べて走行安定性に優れ、滑るのを未然に抑止する点がメリットのひとつです。しかし、パートタイム4WDは通常は後輪駆動で走行しているので4WDの恩恵は受けられません。フルタイム4WDは常時四駆としての恩恵があり、最近主流のスタインバイ式4WDは四駆の機能は簡素でミニマムですが、最近は電子デバイスが発達してそこそこの走行性能を手に入れるようになっています。

よく、雪道でパートタイム4WDのクロカンが突っ込んでいるシーンを見かけます。それは。こうした四駆機構上のクセがあり、重量が大きく重心が高いことから、特に下り坂では普通の車両よりも不利なことをドライバーが把握していないことが主な原因と言われています。貴重なパートタイム+MTですので、仕組みをよく理解して、是非、大切に乗ってください!

内容絞ったつもりが長くなってしまいました。何かご不明な点があれば、追加でご質問ください。

質問者からのお礼コメント

2016.1.31 22:42

御丁寧にありがとうございます!ベストアンサーに選ばさせて頂きます!

その他の回答 (3件)

  • 4Lを使う場面はほぼ無いですよ。

    急登坂、モーグル地形、砂浜、湿地などのゆっくり力強く移動する必要がある場合に利用します。
    なので4Lで5速にいれても、通常の2速程度のスピードしか出せないです。

    PTの4Hの場合はタイトコーナーブレーキング現象が発生しやすいので、高速走行には向かないですし、気を抜いていると交差点の左折ていどでエンストするような事もあります。
    4Hは雪道や砂利道などアスファルトより滑りやすい時に使うものです、雨天のレベルにもよると思います、大雨で水溜りを走行するような場合には4WDの効果を発揮すると思いますが、道路が濡れている程度ではデフに負担をかけるだけだと思いますよ。

    その昔に雨の高速を4WD直結で走ったら滅茶苦茶安定して走れたと言っていた人がいました、たしかに安定はしそうですが日本の高速は意図的にRが組み込まれているので長時間の走行はデフにダメージが溜まりそうです。

    私は4Lを使ったのは土手を登った時くらいですね、結局タイヤが滑ってしまうのでディーゼルなら4Hで十分だと思いますよ。

  • 一度、4Lに入れて走行してみて下さい。4Hでの1速より更にローギアなことが実感出来ます。
    段差の乗り越えとか、エンジン回転を上げてトルクを出さなきゃならない局面なんだけどスピードは出せない状況、にピタリとハマります。
    雨天の4H走行の件。
    直線もしくはなだらかなコーナー程度は大丈夫ですが、交差点のような急カーブは無理です。高速道路はいいけど街中は無理、って感じですね。

  • >パートタイム4WDに乗っています

    他社の取り扱い説明ですが

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