日本って､EV後進国？ EV先進国って人口割合ですか？ EV所有台数？ 自動車メーカーのEV発売台数？ 国民の考え方？ どれを基準にして後進国と先進国に分かれているのですか？

Answer 1

別に明確な定義はありませんよ。

経済力を中心に見た「先進国」は、例えばOECD（経済協力開発機構）加盟38ヶ国とか、西側（資本主義側）の政治的な先進国はG7加盟国だとか、国際的に明確に定められたわけではありませんが、実質的にはわかりやすい目安があります。

ところが、自動車を開発段階から手掛ける国は限られます（単に組立てだけの「自動車生産国」は沢山ありますが）。
その中でも、比較的新しい技術である電気自動車を開発生産している国はさらに少なく、数少ない開発生産国の中でトップクラスなのか、そうではないのか、という違いですから一般的なイメージの「先進国・後進国」とは異なります。

ただ、電気自動車に関しては現時点の日本が遅れた位置にあるのは間違いないでしょう。

まず、年間の新車販売に占める電気自動車の比率。
2022年は中国が11〜12％、EU全体が8〜9％、アメリカが3％前後という中で日本は1％少々。軽EVのサクラ/ekが登場する前の2021年は0.5％程度しかありません。
次に、世界全体の電気自動車に占めるメーカーの2022年シェア。
トップのテスラが約18％（電気自動車全体の5.5台に1台がテスラ製という事になります）。2位が中国のBYD。3位がアメリカのGM、4位がドイツのVWと続き、日本のメーカーで10位内にいるのは日産/ 三菱ルノーアライアンスが唯一で7位（3.9％）。
日本メーカーでその次に来るのはホンダで何と26位、トヨタが27位（0.3％）、マツダが29位、スバルが31位。
これでは日本が電気自動車に関しては後進国、といわれても仕方ないでしょう。

年間の自動車生産台数では世界一のトヨタが、電気自動車に限れば世界27位。テスラのシェア18％弱に対して0.3％という大差です。

しかも、危惧すべきは電気自動車だけの話ではありません。TVCMでも盛んにアピールしているように、トヨタは水素に力を入れています。世界初の量産水素燃料電池車のMIRAIは2015年から販売しています。
テスラの年間販売台数130万台に対してトヨタの電気自動車はおよそ2万台。でも、これに水素を加えたらテスラを上回る、というのなら心配ないでしょう。次世代自動車の中心をEVとするか、水素とするか、というメーカーの戦略の違いでしかありません。
ところが。電気自動車に水素を加えても、トヨタの生産台数は2万台が2万5千台になるだけ。「次世代自動車全体」でみても日本トップメーカーのトヨタは大きく遅れを取っているのです。

トヨタの発表でも、ここ2、3年で次世代自動車の大きな進展はなさそうです。EVに最適の車台を新規に開発する、という事も伝えられていますから、しばらくは次世代自動車が大きく増える事は期待できそうにありません。そして、その間にもテスラ、BYD、VWなどの先頭を走るメーカーは立ち止まって待ってくれる訳ではありません。さらに開発を加速していくでしょう。

それなのに、日本では「トヨタが本気になればEVなど簡単」「本気を出せばあっという間に世界一」と言う人だらけ。
頼みのハイブリッドは、ガソリンエンジンであることにはかわりありませんから2035年にはEUやアメリカの一部の州で、それ以外ほ世界の先進国でも順次新車販売が出来なくなる可能性が高いですがね。
途上国ではガソリン車の禁止は心配ないでしょうからヨーロッパで売れないなら途上国で売ればいい、という人までいますが。
途上国と欧米との所得水準の格差を知らないのでしょうか。欧米のマーケットを失っても途上国で取り返せるなんてありえませんよ。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございます。
勉強になりました。

Answer 2

少なくても先進国ですよ

Answer 3

ハイブリッド作ってると後進国扱い。
とても理不尽です。