トラックやバスのドラムブレーキについて。

Question

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大型トレーラーを含むトラック類や大型バスのブレーキは未だにドラムブレーキを使っている様ですが、数百トンもある飛行機がディスクブレーキを使っているのに、積荷を含めた総重量がせいぜい数十トンの大型車両のブレーキが何故いまでもドラムブレーキを使っているのでしょうか？

素人考えではドラムブレーキよりもディスクブレーキの方が放熱性が良く、乗用車よりも寧ろ大型トラックやバスの方が先に装備するべきではないかと疑問に思っています。

また、ディスクブレーキの方が高価だとしても、大型トレーラーなんかの車両価格は数千万円もする様ですから、ブレーキの部品代なんて無視することも可能な程度のものだとも思っています。

それとも、ドラムブレーキとは言っても、乗用車に使われているのと大型車両に使われているのでは、構造上で大きな違いが有るのでしょうか？

宜しく、ご指導を願います（もう何年も疑問に思い続けて来ました）。

Answer 1

ドラムブレーキには自己サーボ効果というのが言って、絶対的な制動力ではディスクブレーキを凌駕します。
２０数年前、UDから総輪ディスクブレーキのトラックが販売されたことがありますが、制動力のなさから商売としては大失敗でした。
運転手にとても人気がないのです。
乗用車の場合は、トラックよりも自重が軽いのと大きなマスターバックのおかげで、あまり苦情は出ません。
サファリやランクルなど、重量の重い車だと完全停止間際にスルスル停止距離が伸びる感覚を実感できます。上記２車種は車検場のテスターでも合格ギリギリです。

質問者からのお礼コメント

制動力ではドラム式の方が強いとは知りませんでした。大勢の方々から回答を戴きましたが、最も知りたい事項を最初に回答して戴けたcarrier_cvn65さんの回答をＢＡとさせて戴きます。皆さま有り難うございました。

Answer 2

ちなみにVOLVOは全輪ディスクだったりします。パッド交換の際、ハブを分解する必要もありません。そもそもハブ周りの構造が違いますが。
国産では2tクラスに採用する程度で4tクラスも絶滅状態です。
ドラムでも放熱性もそれほど問題になりませんし、ドラムのままでもいいと思います。

＞乗用車に使われているのと大型車両に使われているのでは、構造上で大きな違いが有るのでしょうか？
以前は油圧でしたが、今は自動調整のエア制御が浸透しています。

新たにディスクにするとなれば設計にもお金が掛かりますし、磨耗センサーくらい付くでしょうが、パッドないまま気付かず走り続けローターやキャリパーも逝ってしまうなどということが頻発しそうな気がします。
余談ですが、全車種ディスクになればライニング（ドラムブレーキ）のリビルト業者はキツクなるでしょう（小型の貼り付け式はシューごと交換ですが、大型は基本的にシューを再使用してライニングを張り替えます）。

Answer 3

2トントラックくらいならフロントはディスクブレーキ
はありますが、大型となると全輪ドラムが主流です。
ドラムの最大のネックは放熱性にあり、その他の性能
、維持費は概ねディスクをうわまわります。
同じ距離を走ってもブレーキシューの減り方も違いま
すし減ってもシューを留めているリベットを外しシュー部分
だけの交換で済みますのでコスト面でも違いがあります。
サーボ作用もありますので運転者の疲労も違ってきます。

ドラム放熱性の対策としては排気ブレーキとリターダーにより
対応しています。

ジェット機の場合は着陸後エンジントラブルでエンジン全開に
なってもディスクブレーキで止まれる様に設計されている為、
ローター部が千度以上になるのでディスクでなければならない
のです。

Answer 4

飛行機や電車は タイヤをロックさせると とんでもないことになりますし 衝突回避の必要がありません
ステアリング操作が俊敏に行われませし 距離も十分な安全性を考慮しています
対して 自動車は 特に重量車を止めるのは 一苦労です
安定性なら ディスクブレーキですが ドラムブレーキ制動力にはかないません
まず 素早く減速できること 安定性は ハンドル修正で 何とかできます
自動車のブレーキ性能に要求される能力は 制動力です
しかも 耐久性など 考えると ドラムブレーキのほうが 上なのです
確かに 頻度によっては フェードしやすい欠点が ありますが そのために 大型免許の制度があるわけでして 操作技術もそれなりに訓練されているわけです

Answer 5

放熱性は断然ディスクのほうがいいですが、いかんせん制動力が劣ります。放熱性よりも制動力のほうが大事ですので普及はしないでしょう。