日産アリアはまだ最終的な仕様が決まっていないのに来年の発売だそうです。 仕様が決まるまでまだ数か月かかるとしてそれでも来年から量産出来るって？

Question

自動車は、開発が終わって何日目位から生産を始められるものですか？

Answer 1

えっ！さん
二つ目の回答になります（笑）

私が設計開発していた頃より量産開始スケジュールは綿密になってきています。

現在は、品質面で優秀と言われる大手では、量産開始１年前は量産で使用する装置や金型を使って量産の組み立て方でトライする時期です。
この時期ではもう大きな設計変更は不可能な段階に入っています。

その１年前くらいが量産図面の決定時期です。１年掛けて量産機器や工程の設計と製造をします。

最終的な仕様が決まっていないはずがありません。
せいぜい小規模の設計変更が許される程度です。
金型を捨てる覚悟（今の日産にその体力は無いと思いますが）があればプレスラインやヘッドやリア周りの変更は可能です。

量産図面の２年くらい前には試作段階に入らないと間に合いません。

基礎開発はその数年前から。近年はコンポーネント化で開発期間を短縮したり、CAE技術が発達して実車確認が大幅に省略されてきていますが、冒頭申し上げた量産は傘下の企業を巻き込んで作り方の練習と問題のつぶし込みをする期間です。
自動車部品メーカーが付いてこられません。

欧州のメーカーはそれよりも長いのが通常です。

ご質問の「開発」は解釈が色々有りますが、本当の意味でのブランニューの開発は量産開始の少なくとも５－６年前にめどが立っていないと間に合いません。
ただ、日産はリーフやスカイラインと言った先行技術やテストベッド車がありましたからもっと短いかも知れませんが、少なくとも量産開始１年前は前述したように基本仕様はほぼ触れない状態です。

Answer 2

少なくとも発表された車の状態を見るに、工場生産ラインで車両を試作したものが、その直前のものか、そういったレベルにあると思います。工場生産ラインに試作車が流れるようになると、すでに発売まで１年は切りますので、開発も大詰め、といった状況ではないでしょうか？開発レベルの小さいものや仕様変更を伴わないものまで入れれば、チューニングレベルは 最後までやりつづけるでしょうから、生産前日と言っても過言は無いと思います。