EVの製造販売に成功・失敗する日本の自動車メーカーはそれぞれどこだと思いますか？

Answer 1

今後自動車メーカーが生き残って行くには下記の条件をどう乗り切るかです。
外部要因として決定的になっているのは、
1．世界的な環境法規制で電気自動車シフトが明確になってきたこと。
2．CAFEで未達の企業はクレジットを余力のある企業（電気自動車を大量販売するメーカー）から買うことになること。
です。
化石燃料由来では効果が薄いという論陣を張る事も出来ますが、それは電力政策の問題。個々のエンジンで化石燃料を使うか、火力発電所で監視させて使うかの違いです。その後火力から再エネに切り替えさせて行けば良い。
現在の電力発電状況で判断すべきでは無いです。
この方向はもう変えられない。
と、するならEVかFCV（上記１と２の法律内ではEVの範疇）となりますがFCVはEV普及の後でしょう。
FCVは、電力を使って水素を製造している現状では、EVより不都合です。

自動車の開発製造準備には壮大な費用が必要です。
その条件は
１．今後カーメーカーの生き残りはバッテリー技術と量産確保がキーポイントで有ること。
２．ガソリン車など今後負の資産の重さがどの程度であるかと言うこと。
３．自動運転技術ADASが良いこと。

１と３の技術を持っていないメーカーはどこかに吸収されていくでしょう。
ガソリン車で言うなら自前でエンジン開発できないメーカーは、他社から供給を受けるしかない。 最新技術のエンジンを供給して貰えるはずもないから、グループ企業になるしかない。

自動運転技術はEVと相性が良いですし、これも壮大な開発コストが掛かります。家内のリーフは11年型ですが、当時からスマホやＰＣから充電管理やドライブシミュレーションを行う事や、冷暖房のコントロールは標準装備。 乗る前には暖気完了です。これがガソリン車だとリモスタをOPして電波が届く範疇しか使えません。
これから必須なのはCASEです。自動運転中に乗員は何をするでしょうか。
おそらく、車中のエンターテインメントを見たり、買い物をしたり、これの管理を自動車会社が出来れば自動車というハードを売るより儲かる。

最大の問題は、２のガソリン車製造設備と関連企業です。これが負の資産になりかねない。
エンジン主体でＨＶで電動化しているメーカーは、技術的にはEVを作る技術は持っているでしょう。
しかし、モーターをアシストで使うのと、モーターだけで走るのは異なります。
現在、モーターだけで走る事を主体にしているのはe-POWERなどのシリーズハイブリッド車を販売しているメーカーで、EV化はエンジンを捨て去るだけ。
１のバッテリー技術が確立されていれば切り替えは容易です。

エンジン主体でＨＶで電動化しているメーカーのEV化へのステップは
エンジン車と共用車台を使ってEVを発売（リーフと同じ手法）→比率を上げて行って→EV専用車台で新車を販売（アリアと同じ手法）→ガソリン車設備を順次撤去切り替えとなります。

その頃には先行しているEV専用車台を販売させたメーカーは、より廉価でEVとしての性能が高いEVを出しているでしょう。
アリアの500万円～やテスラ３はこれから参入するメーカーにとって脅威です。
同等性能で他社は1,000万円を切ることが出来ないからです。
２０１０年頃はまだCAFEもZEV法など一部地域でしたから、経営に負担を掛けない程度のスケジュールが立てられましたが現状は待ったなしになって市まった。
新規開発投資や設備の回収が負担になります。
その間、CAFEの適用を受けてクレジットという罰金をEV先行メーカーへ払い続けなければならない。
プラグインＨＶ車がCAFEの範疇にある内に準備できるかですね。

テスラの株式時価総額がトヨタを抜いたのは投資家がそれを評価したからです。

質問者からのお礼コメント

詳しいご説明ありがとうございます！

Answer 2

ガソリン車をやめて、EV専売にするメーカーは日産ぐらいじゃないでしょうか！？

Answer 3

＜成功するメーカー＞
トヨタ・レクサス（ダイハツ、スバル）、NISSAN（三菱）、ホンダ
理由・・・現時点でEV車をリリースしており（資本関係含む）、
ノウハウがある。
これらのメーカーは電池の開発も進めている。

＜失敗するメーカー＞
スズキ、マツダ、いすゞ、
理由・・・現時点でEV車をリリースしておらず、ノウハウに乏しい。
自社で電池の開発をしておらず、他社より供給を受けざるを
得ないため、対応が遅くなる（すでに遅い）。

世界的にEV化が一気に加速しそうな気配ですね。
自動車文化の潮流はやはりヨーロッパが作っていくんでしょうか。
充電の規格も含め、日本のメーカーもそれに従うだけでなく、
方向性をリードできるようにしてほしいですね。