2021年12月
■2021年12月
三菱自動車は、クロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを2021年10月28日にフルモデルチェンジ、同年12月16日より販売を開始した。
2013年に登場した先代PHEVは世界で約29万台を販売し、PHEVカテゴリーを牽引する三菱の主力車種。今回の新型アウトランダーPHEVは①「より力強く」、「より遠く」を実現する独自のPHEVシステム ②あらゆる天候や路面状況で安全・安心で快適な走り ③力強く存在感のあるエクステリアと上質で先進的なインテリアを特徴とする。
新型アウトランダーは三菱の電動化技術と四輪制御技術を盛り込み、「威風堂々」をコンセプトに開発。プラットフォームは一新されており、ボディやシャシー、パワートレインなど、すべてを刷新した。「P(7人乗り)」、「G(5/7人乗り)」、「M(5人乗り)」をラインアップし、すべてが4WDモデルとなる。
新世代化した「ダイナミックシールド」を採用するフロントマスク、力強さを印象づけるフェンダーフレアなど、エクステリアは新しさと力強さを印象づける仕上がり。ボディサイズは全長4740㎜×全幅1860㎜×全高1740~1745㎜、ホイールベース2705㎜。先代に対して45㎜長く、60㎜ワイド、30~35㎜高く、ホイールベースは35㎜伸びている。
水平基調のインストルメントパネルを採用したインテリアは力強さと開放感を表現し、高級感や上質感にもこだわったデザインとした。モニターやメーターは視認性に、セレクター、ダイヤル、スイッチ類は操作時の節度感にこだわった「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考えに基づいてデザインされ、触覚にも訴える上質さを追求したという。
パワーユニットは先代のPHEVコンポーネントを刷新してEV航続距離を延長、加速性能も向上させている。フロント&リヤモーター、駆動用バッテリーの出力を40%高めたことでアクセルを強く踏むシーンでもEV走行の維持を可能とした。また、高出力なツインモーター4WDならではの滑らかで力強いモータードライブを実現。総電力量を20kWhと大容量化された駆動用バッテリーにより、EV走行換算距離(等価EVレンジ)はWLTCモード103km(P/Gグレードは99km)を実現。また、ガソリンタンク容量を先代の45リットルから56リットルに増大させたことで、EV走行とハイブリッド走行を組み合わせた航続可能距離も大幅に向上させている。
ツインモーター4WDをベースとした車両運動統合制御システム「S-AWC」には新たに後輪側にもブレーキAYC機能を追加。これにより前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分しながら、左右輪のブレーキ制御によるトルクベクタリングも前後輪で可能となったことで思いどおりのハンドリングと高い操縦安定性を実現したという。また、路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7つのドライブモードを設定。さまざまな天候や路面状況に応じて安全・安心で快適な走りをもたらすという。
運転支援機能(e-Assist)はすべてのグレードに標準装備。さらに同一車線運転支援機能「MI-PILOT」も全車に標準装備となる。また、速度標識を認識して設定速度を自動で切り替えるほか、地図情報を活用して高速道路のカーブや分岐などで適切な車速に自動で調整するナビリンク機能も搭載されている。