ミニ MINI 「飾りじゃないのよクルマは」のユーザーレビュー

RT141N14 RT141N14さん

ミニ MINI

グレード:ONE 5ドア_RHD(AT_1.2) 2014年式

乗車形式:レンタカー

評価

3

走行性能
3
乗り心地
3
燃費
3
デザイン
3
積載性
3
価格
2

飾りじゃないのよクルマは

2023.7.31

総評
代車として2015年式・走行約11万kmの個体を2日間お借りしました。
実際にはほとんど出ないのでは?と思われる「素」のONEとあって、Bセグメントとしては上質ながら華のなさは致し方ないところがありました。
満足している点
エンジンスペックから受ける先入観を払拭する高速巡行能力は国産Bセグメントとは比べものにはならず、淡々と距離を重ねる使い方にも適応しそうに思います。
不満な点


実用性よりもデザインなどの遊びに振ったクルマであることは理解しますが、ライトスイッチの配置はおよそBMWとは思えない配慮に欠けたものと言うしかありません。なんと右膝前の目視できないところに下を向いて設置されており、最初見つけられなくて戸惑いました。
デザイン

3





オリジナルをうまく現代風にアレンジした初代BMWミニからの文法に則ってはいますが、この3代目の外観に関してはボディタイプを問わず車名とは裏腹に諸元上の寸法よりも大きく見えてしまうのが本来のコンセプトと乖離しているのでは?と思いました。
室内はダッシュボード上半分とドアトリムの肘掛け部分のみソフトパッド張りとなり随所にめっきパーツのアクセントもあるものの、いかにもBセグメントそのものの薄っぺらいシート地やウレタン表皮のステアリングホイール、さらに加飾パーツが一切備わらないと一面ハードプラスチックそのもののドアトリムなど、かなりチープな印象です。
走行性能

3




エンジンは1.2L直列3気筒DOHCターボのB38A12A型で、最大出力とトルクはそれぞれ102PS/4000rpm・18.4kgf-m/1400-3900rpmです。車重は1260kgにもなりますが、1名乗車だと法定速度域での加速は最大トルク発生回転数の範囲なら実用上さほど物足りなさを覚えずに済みます。メーター読み100km/hは6速で約2000rpmです。

トランスミッションはアイシン製の6段ATで、縦置きエンジンBMW車に組み合わされるZF製の傑出した優秀さと比べると変速は鈍臭い印象で、燃費を気にしてか低回転に抑えつけようとする感じを強く受けます。
シフトパドルは付いていませんでしたが、BMW式にレバーを左に倒すだけでスポーツモードに入るとともにシフトダウンしてくれるので、操作性は悪くありません。


4輪ディスク式のブレーキは、ちょっと踏んだだけで反力も増えずいきなり制動力が立ち上がる傾向がありました。


パワーステアリングは電動式(EPS)で、アイドリングストップからの再始動でビクンと揺れたりセルフアライニングトルクが人工的だったりするところはそれなりです。


サスペンションは前がストラット式で、後はマルチリンク式を名乗りますがその実はZ1やE36型3シリーズから受けつがれるセントラルアーム式です。今やFF車でもリアを全車独立懸架にしているのは少なくとも大手ではBMWくらいではないかと思われますが、ばね下の軽い感じや横方向の力に対してしっかり踏んばってくれるところはトーションビームとは未だ一線を画すと思います。
操縦性はいかにもFF的というかがっちりリアを落ちつかせてとにかく舵で曲がるというもので、大きいステアリングゲインと固められたサスペンションのために例えば車線変更は斜め走りのように機敏ですが、コーナリングについては特に面白みを覚える類のものではありませんでした。


視界については水平方向については良好で、Aピラーも立っていて断面形状もよく考えられているため斜め前方の見やすさも最近のクルマの中では随一かと思います。ただルーフがかなり前方まで張り出しているため野球帽を被って乗っているような感じはあります。
あと、高めの運転姿勢を取ると割と水平なボンネットや左右ヘッドライトの膨らみが視界に入るのは良いのですが、いかんせん輪郭が丸っこいために車両感覚のつかみやすさは本家BMWのFR車には及ばず、より大きな初代・2代目1シリーズよりも大きなクルマに乗っているような印象を受けました。
乗り心地

3

タイヤはピレリのCinturato P6(2019年製造)で、175/65R15という近年稀にみる(?)平和なサイズを履いていました。空気圧は低荷重時指定の前260kPa・後240kPaに合わせました。車検証記載値上の前後軸重は前770kg・後490kgで前後重量配分は61:39と、FF車としては理想的なところといえると思います。
その穏和なタイヤをもってしても乗り心地は硬く、ぴったりハマるのは高速道路くらいでした。


エンジンの振動は1500rpm以下では否応なしに「直3」と思い知らされますが速度域が上がると気にならず、また一見空力的には不利そうに見えるボディながら風切り音もよく抑えられており、高速巡行でも特に突出して何かがウルサく感じることはありませんでした。


シートは平板な座り心地ですが、その他は特に気になるところはありませんでした。エンジン横置きFFということで気になるペダルオフセットは見られませんでしたが、ステアリングホイールは1~2cmながら左にオフセットしていたのは残念なところです。

5ドアは3ドアよりもホイールベースが70mm延長されていますがそれでも後席はミニマムで、身長178cmのドライバーが運転席でポジションを合わせてその後ろに座ると、膝前の隙間は5cmもありません。前席座面下につま先を突っ込めるのが救いですが、頭上や横方向含め余裕は一切感じられません。後席の使用頻度が高いならより大きなクラブマンを選ぶべきでしょう。
積載性

3



大した荷物は積んでいませんが、ボディサイズ相応といったところかと思います。トランクは左右の壁がホイールハウス内側と面一になっており、幅は不足と言わざるを得ません。
燃費

3



走行距離は101.1kmと短かったですが(割合はだいたい高速2/3・市街地1/3)、ハイオクガソリンを11.84L給油して満タン法での燃費は約8.5km/Lと出ました(エアコン使用・アイドリングストップはほぼ常時作動)。デジタル式の燃料計は借り出してから100km近く走るまでは満タンを指していましたが、多少なりとも減っていた可能性は否定できません。
燃料タンク容量は40Lと今どきならではの小ささです。
価格

2



新車当時の255万円という価格は、フォルクスワーゲン・ポロなら1.2Lターボの上級版TSIハイラインとほぼ同じでした。オプションなしだと今どきマニュアルになってしまうエアコンや寂しい内装だけを考えても、私ならポロを選びたいところです。
故障経験
短期間の使用にて、不具合はありませんでした。

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