メルセデス・ベンツ GLAクラス 「コンパクトSUVにもメルセデスらしさを」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

コンパクトSUVにもメルセデスらしさを

2021.9.30

年式

2020年6月〜モデル

総評

SUVブームが長年続き、今やSUVはただの流行りではなく、すでに主流モデルのひとつになった気がする。その中で、GLAはベースとなっているAクラス同様に、しっかりとメルセデスを感じられるモデルに仕上がっている。やや価格は高めだが、これまでメルセデスを所有してきた方なら、セカンドカーやダウンサイズして所有するクルマとしても満足できるモデルだと思う。

満足している点

FFベースのコンパクトSUVだが、メルセデスらしい堅牢さやスムーズで正確な走りをしっかりと体現している。Aクラスから音声認識機能が進化したように、GLAにもしっかりとメルセデスの最新技術や走行性能が受け継がれている。

不満な点

上質感や剛性高い乗り味など、メルセデスらしさが感じられるが、いかんせん価格が高い。ひとまわり大きいGLBは、いつものメルセデスより少しゆるめに作られている感じがするが、新しい層にも受け入れられるような親しみやすさがあり、お買い得感もある。GLAもそちらの方向性で開発して、もう少し価格を下げてもいいのかもしれないと思う。

デザイン

4

メルセデスの中でもっともコンパクトなSUV。アクティブでポップなイメージのデザインがコンパクトSUVの小さなボディにマッチしている。メルセデスらしい高級感もあるが、モダンで若々しい雰囲気なので、様々な世代の人がかっこよく乗れそうなモデル。

走行性能

4

Aクラスをベースとしており、現行のAクラス同様、しっかりした剛性感を感じる。コンパクトカーらしく、キビキビと走らせることができるので、都内の狭い道などを走る時にも不安が少ない。ディーゼルモデルはトルクに余裕があって、さらに上質なクルマに感じる。

乗り心地

4

乗り心地は、総合的に良い。ただ、コンビニの段差やちょっとした路面の凹凸でボディが突き上げられるような時がある。やや硬く感じるシーンもあるが、このサイズのコンパクトSUVの中では、乗り心地は良好な部類に入ると思う。

積載性

4

荷室容量は435Lで、このサイズのSUVとしてはたっぷり積み込むことができる。FFプラットフォームのため、後席の広さや荷室容量も余裕があり、日々便利に使いやすいモデルだと思う。

燃費

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燃費は、15.5〜18.1km/L（WLTCモード）。ディーゼルモデルは4WDのみのラインナップだが、それでも燃費は18.1km/Lと良好な数値。ハイブリッドモデルがないなかで、この燃費はお見事。ディーゼルモデルは、燃費と豊かなトルク感いずれも両立できるので、お買い得かもしれない。

価格

4

価格は、約521〜545万円。もっとも小さいコンパクトSUVとしては、価格は高め。「値段のわりに小さい」と感じる人は、ほぼ価格は変わらない3列シートのSUVであるGLBを検討してみても良いかも。走行性能はGLAの方が良いので、GLAは運転を楽しみたい人や大きなモデルを持つことに抵抗がある人などに向いているクルマだと思う。