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全部セダンじゃなかった! クルマ好きでも曖昧な「セダン」「4ドアクーペ」「4ドアハードトップ」って何が違う?

掲載 更新 15
全部セダンじゃなかった! クルマ好きでも曖昧な「セダン」「4ドアクーペ」「4ドアハードトップ」って何が違う?

 見た目と実用性を両立した「4ドアクーペ」

 クルマのボディ形状には、ご存じの通り、セダン、クーペ、ステーションワゴン、SUV、ミニバン、さらには軽自動車ではスーパーハイト系など、さまざまな呼び名、カタチがある。自動車の基本と言えるセダンは、たとえばトヨタ・クラウンなどを想像してもらえばいいのだが、ボンネット/キャビン/トランクが独立した3ボックスの乗用車だ。ちなみにセダンはアメリカ、同義語のサルーンはイギリス由来の呼び方である。これがイタリアになるとクワトロポルテとなる。

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 セダンは4ドアであることが必須だが、同じ4ドアでも「4ドアクーペ」なるものがある。セダンとどう違うのかと言えば、プラットフォーム、下半身はほぼセダンなのだが(ベース車と同じという意味)、クーペの流麗なルーフライン、リヤセクションなどをデザイン性で用いつつ、4ドアとしたのが4ドアクーペ。メルセデスベンツのCLSあたりを想像してもらえば分かりやすいと思う。ベースはEクラスセダンで、それにクーペのようなゴージャスな上半身を持つ1台だ。

 ただし、流麗なスタイリングを演出するため、ルーフが低まり、キャビンの頭上方向の余裕、乗降性についてはセダンよりやや後退するのが普通である。また、ホンダ・クラリティも、デザイン的には4ドアクーペと呼んでいいと思われる。

 SUVでも初代ホンダ・ヴェゼルがそうであったように、下半身はSUV、上半身はクーペというエクステリアデザインが、今も世界的に人気絶大であることからも分かるように、クーペ的上半身デザインはさまざまな車種で用いられ、トレンドになっている。

 新しいメルセデスベンツGLAもまさにそうで、GLBのいかにもSUV的なデザインとは一線を画したクーペライクでスタイリッシュかつカジュアル感ある上半身が個性、特徴となっている。

 意外なる4ドアクーペと言えるのが、マツダのスポーツカー、RX-8だろう。カタチは紛れもなくスポーツカーだが、センターピラーレスではあるものの、目立たないようにはデザインされた観音開き式のリヤドアをしっかり備えている。スポーツ4ドアクーペとして分類できそうなクルマと言っていい。

 4ドアクーペは、クーペのようなスタイリングのクルマが欲しいけれど、ファミリーカーとしてリヤドアは不可欠、そんなユーザーに向いている。クーペライクなルーフラインから、全高が低めになっている例も多く、後席乗降性、居住性でやや不満アリの車種もあるにはあるが、全高の低さによるデメリットを感じにくい、前後席ともにゆったりできるモデルも少なくない。

 かつては「4ドアハードトップ」の国産名車も誕生

 ところで、箱型の4ドアながら、セダンとは呼ばれずに、4ドアハードトップと称されるクルマがある。国産車ではもはや絶滅危惧種だが、かつてはトヨタ・クラウンやマークII、チェイサー、クレスタにハードトップモデルが存在し、ハイソカーブームの頃には、若い世代に向けたスタイリッシュな4ドアモデルのトヨタ・カリーナED(全高1300mmちょっとと低全高なのも特徴)が一世を風靡したこともある(流行したのは1980~1990年代初頭)。

 カリーナEDの対抗車として登場したマツダのペルソナに至っては、カペラをベースにした4ドアハードトップだったのだが、女優イングリッド・バーグマンをイメージ!? したというインテリアの一流ホテルやラウンジを思わせるソファ感覚の豪華絢爛な仕立て(本革シート仕様)に弩肝を抜かされたものだった。が、カリーナEDの大ヒットとは違い、1代限りの短命に終わっている。

 4ドアハードトップが、セダンの全高を低めただけならば、低全高セダンと呼んでもいいところだが、ハードトップは独自の構造を持つため、セダンとは分類しなければならない。それは、セダンなら前後ドアのウインドウ部分にサッシュ=窓枠とセンターピラー=Bピラーが付いているのに対して、ハードトップはサッシュ=窓枠、そしてセンターピラー=Bピラーが付いていないのが特徴となるからだ。

 だからハードトップの前後ドアのウインドウを全開にすると、窓枠やピラーがないため、大きな開口部が出現し、解放感が得られるのが魅力。停車時にドアを開けた際も、ウインドウガラスの上部はガラスだけの状態になるわけだ。ただし、Bピラーを目立たないように付けているハードトップモデルもあったりする。その呼び名はピラードハードトップとなる。

 ただし、筆者は4ドアハードトップのカリーナEDを所有していたことがあるのだが、前席はともかく、後席の乗り降り、居住性はセダンと別物で、スタイリッシュさと引き換えに、とくに乗降時、乗車時の頭上方向の窮屈さを感じたものだった。当時としては、前席優先のデートカーとしてブレークしていたと思われる。

 そんなハードトップが今、見られなくなった背景には、衝突安全性やボディ剛性の確保がある。Bピラーレス、サイドウインドウにサッシュ=窓枠がない構造だと、どうしても側面衝突での安全性やボディ剛性で劣ってしまい、今日の厳しい安全基準になかなか対応できず、高いボディ剛性がもたらす走りの質も上げられないからである。ただし、ドイツ車などの輸入車には、依然として4ドアハードトップモデルが存在する。Bピラー&サッシュレスの問題点を解決しているということだろう。

文:WEB CARTOP 青山尚暉
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みんなのコメント

15件
  • あれ?昔2ドアセダンありましたよ?
  • ハードトップとはもともとオープンカーにつける「硬い屋根」ことだ
    だから装着してもドアを開けると窓枠はない
    このイメージで固定屋根の4ドア車を作ったのが「4ドアハードトップ」

    「クーペ」はイタリア語で英語の「カット」、リアエンドをズバッと切り落とした形状の車のこと
    その形状のバランスをとるためにルーフが低くなだらか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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