国産車とドイツ車の違い

Question

国産車で雨の高速を飛ばすと車が浮き上がるようで恐怖感が有りますが、ドイツ車はお構いなしでビュンビュン飛ばして行きますがこの違いは一体どこが違うのでしょうか。

Answer 1

日本車とドイツ車をおおざっぱに概括すると，次のように違いがあります。

(1) ホイル・アライメント
(2) ESC

●ホイル・アライメントの差異とは？
日本とドイツを比較すると下記の差異があります。

・平均速度 … 日本は低い
・平均カーブ半径 … 日本は小さい
・最高速度 … 日本は100km/hまで，ドイツはアウトバーンの約60%で無制限

このような差があるため，ドイツ車は，一般に下記のようにしています。

・キャスタ … キャスタ・トレールを大きくとり，直線方向へのモーメントが出るようにしています。これにより，直線方向への戻りが強くなり，安定した走行が可能になります。これが強いと旋回時に力を要するため，日本車はあまり大きくしていません。

・トー … 日本車でも最近，後輪トーイン設定になってきていますが，ドイツ車は，前後輪ともわずかなトーインにすることで，直進性を増しています。

●ESCとは？
横滑り防止装置のことで，ABS（制動時の車輪ロック防止）＋TCS（トラクション制御）＋ヨーレートセンサなど（スピンを検出）の組み合わせです。これを使うと，雨天の高速走行で，スピンしそうになったり，アンダーステアでコーナからふくらんだりすることを未然に防止できます。
ドイツ車はほぼ装着されています。これは初代のベンツAクラスで転倒事故が多発したためでした。この車両はもともと床下に燃料電池あるいは電池ユニットを搭載する目的で，床下位置が高く，このため車両重心が高いため，転倒しやすいのです。米国で問題になり，その対策のため，ESCが急速に普及しました。車両メーカに良い呼称が異なります。
わたくしも雨天の高速を運転するときは，必ずESC付きのクルマを選びます。車輪がハイドロプレンで少し浮くような状況や，旋回時の横力が不足したときなど，ESCが的確に制御してくれるので，何度も助かっています。また雨中のアウトバーンで前方に事故が起き，緊急停止する場合も，車両姿勢が変わらないので，安心してフルブレーキングができます。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

詳しいご説明有難う御座いました。

Answer 2

ドイツ車乗りです。

国産車、ドイツ車ともにいろんな車があります。私が乗ったことのある
狭い範囲で回答します。

ある程度速度を上げて走ったとき、ドイツ車はハンドルやシートを通じて
タイヤと路面の状況がどんどん伝わってくる車が多く、安心して飛ばす
ことのできるものが一般的です。特に雨の日のようにスリップしやすい
場面でのインフォメーションの豊富さが、安心して走れることにつながっ
ているように思います。
日本では80km/h規制の出る雨の夜でも、ドイツでは150km/hで飛ばし
ていく人は結構いるようです。

国産車は街乗りなど低速域で使用されることが多く、100km/hが法定
速度であり、それを大きく超えて走る人は極少数ですから、低速域の
乗り心地をよくすることが重要になります。車種にもよりますが高速域で
のインフォメーションは概して不足気味です。

ご質問の「違い」は、車の使用される環境に大きく影響を受けていると
思いますが、最近の国産車は高速での安心感も素晴らしくなっており、
ドイツ車との差は大きくないと感じます。

Answer 3

ベンツなら他の車と勝負しても勝てると思っているんじゃないでしょうか（笑）

冗談は置いといて、欧州車の高速安定性が国産車のそれよろ優れているのは本当ですが、タイヤの性能は大差ありません。クルマはタイヤの限界以上では走れませんから、危険なことに変わりはありません。
クルマの安定性の高さが、危ないって考えを麻痺させるんでしょうね。
だから足元すくわれて、いつぞやのフェラーリの多重事故のようになるんですよ。。。

Answer 4

単にドライバーの安全に対する意識が違うだけだと思います。