マツダ MAZDA3 ファストバック 「納車後７日目のレビュー」のユーザーレビュー

納車後７日目のレビュー

2023.12.15

総評

発売後４年が経過して熟成が進んでおり完成度は高い。現状とても気に入っている。
しかし、一般的にはお薦めし難い車である。

満足している点

上質な運転感覚
純エンジン車で、アクセルレスポンスやブレーキタッチ、静粛性、内装の上質感がこのクラスの国産車としてはトップレベルだと思う。

不満な点

乗り心地の硬さと鼻先の長さ、左後方の視界の悪さ。

デザイン

3

エクステリアはあまり好きではなかったが慣れてくるとまあまあ良いかなと思えて来た。
全体から見て鼻先の長さがアンバランスでやはり馴染めないが、リアからの眺めはかなり格好いいと思う。

走行性能

4

■エンジン
一言でいうとディーゼル感に乏しい。
良く言うとスムーズで大排気量のＮＡに乗っているような感じ。
車内にいると静かで、言われなければディーゼルと分からないかもしれない。
悪く言えば低速においてトルクが薄くディーゼルの良さが感じられないし、ガバッとアクセルを開けても暴力的な加速は味わえない。
しかし、登り坂では２０Ｓと違い低回転でスルスル登っていく走りは流石といえる。
スムーズでロックアップが早く効く賢いシフト制御と相まって、まったり走るには最高である。
自分は最近、山道を元気に走ったりしないのでこの特性はとても気に入っている。
アクセルレスポンスについては、よくもっさりしていると言われるが全くそんなことは無いと思う。
ブレーキ同様踏んだだけ進む感じで、ゆっくり踏めばスルスル進むし、強く踏めばガッと加速する。
遊びがあまり無くリニアに反応してくれるので非常に上質に感じる。
ディーゼル独特の遅れは若干あるが、慣れれば問題ない。これはブレーキの感覚と同じで、最初は進まない？（ブレーキは効かない？）と感じるが
慣れると、踏んだだけ反応するのでとてもコントローラブルなのである。

これは余談だが、よくＸＤはディーゼルだからシリーズ中最も重いと勘違いされているが、実はＸの方が重くＦＦ比で２０ｋｇ、４ＷＤ比で３０ｋｇ（マイチェン後は漏れなくサンルーフ付になり４０ｋｇ）もあちらの方が重いのだ。
要するにＸの方がフロントヘビーということになる。

■ブレーキフィール
シルキータッチで制動力がリニアに立ち上がりとてもコントロールし易い。
先にも書いたが、踏んだだけ効くので踏み始めの制動力の立ち上がりが緩やか。
そのため初めて乗るとブレーキの効きが悪いのかと思ってしまうが、慣れるととてもコントロールし易い。奥の方でもしっかり効く。
但し、カッチリ効くタイプではないので好みがわかれるだろう。
デミオのタッチも良いと思っていたがこれを経験すると、デミオのブレーキもイマイチだったと言える。これと比べると最初の制動の立ち上がりは強いが、踏んで行っても奥の方の効きが弱い。
そのため思ったところで止まれず停止線を超えてしまうことがあった。

乗り心地

2

■乗り心地
やはり硬いが運転しているとあまり気にならなくなってきた。
但し、同乗者からは相変わらず不評である。
運転していて感じるのは、サス自体はそれ程固くないのだが突き上げが上手く処理出来ていない感じ。ストロークが足りないのかな？フロントは結構柔らかい感じがするので、タイヤの性格だったり空気圧で調整するのもありかも。
■静粛性
とても静か。
外からの音も随分抑えられているし、車内からの音漏れもあまりない。エンジン音もかなり抑えられていて、３０ｋｍ以上だとあまりディーゼルの音が聞こえない。０～３０ｋｍくらいの速度域ではやはりディーゼルのガラガラした音は聞こえる。ロードノイズは結構入ってくるので、タイヤの性格が大きいと思われる。
レグノなどのコンフォート系タイヤを履けば随分違うだろう。

積載性

3

車体の大きさの割には少ない

燃費

4

デミオディーゼルより若干良い。
渋滞込みの通勤で15km/Lくらい
高速で20km/Ｌくらい

価格

4

300万後半になるが、今のご時世この内容なら納得。

故障経験