マツダ CX-30 「機械式立体駐車場にも対応」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
4
燃費
4
価格
3

機械式立体駐車場にも対応

2024.2.26

年式
2019年10月〜モデル
総評
4.4mの全長かつ機械式立体駐車場にも入庫できる背の高さとし、車体サイズのわりに荷室を広く用意したという都市型クロスオーバーSUV。そのコンセプトはしっかりと実現しているので、そんな狙いが「愛車に求める要素」と合致するなら積極的に選ぶべき1台と思います。
満足している点
運転しやすい全長ながら、ラゲッジスペースが広めなところ。昨今のSUVとしては極めて珍しい(ミニバンやSUV対応ではない)機械式立体駐車場を使えるSUVというのも、自宅や行動範囲内の駐車場事情によってはCX-30を積極的に選ぶ理由となるでしょうね。そして個人的には、このクラスとしては唯一といえるディーゼルエンジンが選べる国産SUVという点も注目したいところ。
不満な点
荷室は広いのですが……後席(のひざ回りスペース)はあまり広くはないですね。「狭くて窮屈」というほどではないものの、後席に大人を乗せて長距離移動することが多い人はCX-5などを買ったほうがいいかも。あと……装備などいろいろ考えると「コストパフォーマンスはCX-5のほうがいいんじゃないか……」と思うことがあります。
デザイン

3

SUVとしては全高が低く、キャビンを小さく見せるデザインは一般的なSUVとはちょっと違いますね。ラギッドさはないけれど、安定さを感じるスポーティな印象です。こういうのを都会的なSUVというのかもしれません。
走行性能

4

ハンドリングはマツダらしくさすがの安定感。ハンドル操作に対する反応が忠実だから、曲がるときにハンドルの角度がピタッと安定して修正が少ないのが好印象です。きっと「こういうのを気持ちいいっていうんだろうな」と実感。パワートレインはディーゼルとマイルドハイブリッド(ガソリン)が選べますが、オススメは断然前者。発進加速が力強く、高速巡航が楽で、燃費だっていい。逆にマイルドハイブリッドのアドバンテージは、車両価格が安いこと、アイドリングの音が静かなこと、スポーティな音を楽しめること(妙に音質がいい)、そして高回転を回す歓びがあること。というわけで好み次第で。
乗り心地

3

十分に満足できます。ハンドリングと乗り心地のバランスはいいですね。乗り心地に関していえば、同乗者は自然に受け入れてくれることでしょう。
積載性

4

後席を起こした状態での荷室容量は430Lと、このクラスとしては上位。その状態での荷室の床の奥行きは約800mmあって、機内持ち込みサイズのスーツケースは4個積めます。小さな子供のいるファミリーなら、ベビーカーを積んでも十分に余裕が残ることを覚えておくといいでしょう。
燃費

4

WLTCモード燃費(FFモデル)はマイルドハイブリッド(ガソリン)で16.2km/L、ディーゼルは19.5km/L。燃費重視で選ぶならディーゼル一択ですね。しかも燃料の軽油は、ガソリンに比べて単価が2割くらい安いからサイフにやさしいです。
価格

3

マイルドハイブリッドのベーシックグレード「20S」は約255万円から。ディーゼルはボトムのモデルでもグレードがひとつ上がることもあって約305万円から。クラスを考えればこのくらいの価格はいまや普通に思えますが、格上のCX-5を見るとガソリン車が約290万円からでディーゼル車は約323万円から。特にディーゼルを検討しているなら、CX-5のコスパが気になるかもしれせんね。個人的にはとっても気になります。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
マツダ CX-30 新型・現行モデル

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