マツダ アクセラセダン 「パワーがないクルマです」のユーザーレビュー

パワーがないクルマです

2021.12.13

総評

近年のクルマの中では外見はとにかくカッコいい方ですよね｡
自分のは最初期型なので､ずいぶん長い間ルックスの満足感を味わうことが出来ました｡

満足している点

購入した2014年初頭の時点で選べる新車セダンの中で､サイドエアバッグ等を付けて一番安く購入できる車種でした｡
マツダはあまり強制的なセットオプションのようなものが無く､最低グレードでも必要なものだけを選んで付けられたのは良かったです｡
最低グレード15C独自の装備の中で気に入っているのは､マニュアルレベライザー付きのハロゲンヘッドライト､ダイヤル操作式のマニュアルエアコン､スモークタイプではない明るいリアガラスです｡これらは上級グレードには決して着けることはできません｡
あとはカバー付きの鉄ホイールですかね､かなりレア装備です｡

不満な点

とにかくエンジンパワーが足りないこと､これはのちのち対策をしていくことになりますが､根本的には選ぶクルマを間違えました｡
四輪駆動のセダン､出来ればMTでATでもいいけどCVTはダメという条件では2013-14年に他に選択肢はあまりありませんでした｡
インプレッサの1.6MTと悩みましたが､そのころのスバルは北米絶好調からの超強気で､ビタ一文値引きに応じなく､強制セットオプション等を付けると相当に割高なため諦めたのです｡
後の祭りですが､つなぎの中古車で凌いでおくべきでした｡2年後まで待っていればディーゼルの4駆セダンも出ましたし､WRXなども選べたのです｡

デザイン

3

見た目は最高です｡
内装は見た目はともかく使い勝手はインプレッサの爪の垢を飲ましてやりたいくらい使いにくい酷さです｡

走行性能

2

エンジンパワーは絶望的に不足しています｡
ATミッションのギア設定も不適切なうえ変速制御はどんどんシフトアップしてやたらと6速に入れたがるお馬鹿さんなので､つねにトルク不足で失速寸前のあっぷあっぷ状態を味わえます｡
自分は運転時間の99%以上をセミオートマ操作しかしていません｡完全な平地や下り坂以外ではDレンジで選ばれるギアより低いギアで走っています｡
それでもちょっと上り坂にさしかかる度にシフトダウンをしなければ失速します｡
あまりにも余裕がないので車内に気泡式の傾斜計を付けて､僅かでも坂になれば先回りして変速するように心がけるようになりました｡
スピードが乗った状態での車体の安定性､ハンドリング､コーナリングでの挙動などは良いです｡
なにしろ2.2リッターのディーゼルに耐えうる車体なのですから､ガソリン1.5ごときで破綻するようなことはありません｡

乗り心地

4

シートは少し腰回りの窪みが大きくて合いませんでしたが､高反発クッションを入れるとちょうど良くなりました｡
ドライビングポジションも調整幅が広く､長時間運転しても疲れにくいと思います｡
ガソリン1.5の4WDにはリアのスタビライザーが省略されているので､新車当時はそうでもありませんでしたが､距離を重ねるにつれてカーブでのロールが大きくなってきました｡安定性を損なうことはありませんが､荷物がずれやすくなっています｡
よく動く脚をしていて､凹凸の激しい路面を低速走行していてもよく追従します｡
高速でギャップに飛び込んでもそれほど跳ねることもなく､いままで危険に思ったことはありません｡

積載性

4

車体のサイズからするとトランク容量はこんなものでしょう｡
分割トランクスルーが出来るので､長物の積載も出来るし特に不満はありません｡
ただ多人数乗車に荷物を多く積むと､パワー不足は深刻です｡

燃費

2

よくありません｡
前に乗っていた7代目シビックの1.5リッターがどんな運転をしても17キロを下回ることはまれでしたが､このクルマは省燃費運転を心がけても14キロを超えることがほとんどないです｡
のちにECUチューニングをしてからは若干改善してコンスタントに15キロを超えることも可能になりました｡
マツダのスカイアクティブ1.5エンジンは､この車種の4WDモデルに対しては完全なアンダーパワーであり好燃費を出せる組み合わせではなかったのでしょう｡

価格

4

友人が営業をしているディーラーで購入したこともあり､十分納得できる価格でした｡
同等装備にしたインプレッサより30万円くらい安かったと思います｡

故障経験

マツダコネクトのモニターが後からリコールになった不具合を起こして(延長)新車保証で交換したことがあります｡
延長保証に入っていなかったら有償になったのかも知れませんね｡